第59回 川柳マガジンクラブ十四字詩句会
第59回川柳マガジンクラブ十四字詩会が平成30年7日月25日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役のさん及び植竹団扇、葛飾凡斎、沢辺祥子、志田則保、松田颯秋、村田倫也の各氏と星野睦悟朗の8名、欠席投句は井手ゆう子、大谷仁子、戸田美佐緒、布佐和子各氏の4名でした。
当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。
Ⅰ、句評会「自由吟」
句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)何句でも(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選で獲得した得点です。
血管太くたぎる熱血 仁子
太い血管たぎる熱血 の方がよくないか、との意見がありました。
証拠握られ妻へ白バラ 和子
「白旗」ならわかるという男性もいました。
1 食事時間は薬飲むため 則保
作者は、薬の種類も多いしまさにそうなのです、と熱弁。参加者も納得。
1 夏の空から拾う星屑 美佐緒
よく分かりませんでしたが、作者が欠席で残念。
2 味覚強烈魔女の口付け 颯秋
作者は今病気で味覚を失っているそうで、みんなシュン。
2 パワハラなんて昔からある 淳隆
たしかにそうですが、票は入りませんでした。
3 お暑い夜も持てる冷え性 団扇
3 家出したがる蝸牛の子 祥子
いろんな見方があって、議論沸騰しました。狭い家から出たがる子。うるさい親
から独立したい子。・・・
3 句読点跳び燃えた若い日 ゆう子
プラスの票は5点でしたが、疑問が2票あり3点になりました。作者が欠席で句意
を聞けませんでした。
3 可憐なブルー何故イヌフグリ 凡斎
6 欲が絡んで解けぬ知恵の輪 睦悟朗
題材が古いねえ、との声もありました。
6 何はともあれ生きるのが先 倫也
体調を壊している元お世話役に共感の票が集まりました。
Ⅱ、宿題
宿題は「底無し」で星野睦悟朗の選でした。
〔佳作〕
1 酒もコップで回る女子会 淳隆
2 挫折してから伸びた気がする 倫也
3 加速いや増す格差社会よ ゆう子
4 福祉福祉でカネが足りない 淳隆
5 奈落へ落ちる麻酔一本 ゆう子
6 徳利上げ底呑んべ底無し 団扇
7 底なし沼に花の心根 颯秋
8 底なしだから徐々に薄める 祥子
9 魔女にぞっこん定期解約 凡斎
10 底が無いのが自慢ギャルソネ 団扇
〔秀作〕
1 カジノ解禁ああ依存症 ゆう子
2 底なし沼に探す答弁 颯秋
3 下戸のおちょこに穴アキが来る 淳隆
〔特選〕
勝ちに拘るプロの貪欲 則保
〔軸〕
気候暴虐非情爪痕 睦悟朗
Ⅲ、五分間吟
宿題特選の志田則保さんの出題及び選で5分間吟を行いました。題は「プチ」でした。
〔佳作〕
1 ぼくの飼い猫プチだけどブチ 団扇
2 議員増とはケチな考え 淳隆
3 プチプチはじく老いの手遊び 祥子
4 十個はダメヨプチケーキでも 睦悟朗
5 愛を詰め込みプチな花束 睦悟朗
6 プチでは出来ぬトマトケチャップ 団扇
7 三日坊主の夢はプチプチ 颯秋
〔秀作〕
1 プチ家出する嫁の反逆 凡斎
2 プチ家出して周囲ウロウロ 祥子
〔特選〕
プチ整形で仮面仕上がる 祥子
〔軸〕
若い野心も団地サイズに 則保
Ⅳ、十四字詩 勉強会
星野睦悟朗から「風 106~109号」から抜粋した「井手ゆう子の十四字詩 あれこれ」の紹介があり、各句について話し合った。
風106号
- 脳のシワから消えてゆく嘘
- 折り合いつかぬ脳とくるぶし
- くいしばっても逃げてゆく過去
- 風107号
- 人混み分けて昨日追い掛け
- 自転速度に逆らえぬ老い
- 予告編には詰まる美味しさ
- 6Bだから本音言ってる
- 風108号
- 古い手帳はしたり顔する
- 人恋しさにリンゴ頬張る
- キラキラネームご自由に読む
- 冬の日向にお許しを乞う
- 風109号
- 追い掛けるよりここに居座る
- 思い出の山捨てる終活
- おもむろに来る知らぬ病名
新葉館の竹田麻衣子さんが途中から参加され、
佐藤美文さんの近著「川柳入門」を出席者にご恵贈いただいた。
Ⅴ、今後の予定
第六十回 平成三十年九月二十六日(水)
北トピア 807号室
宿題 「クライマックス」
第六十一回 平成三十年十一月二十八日
北トピア 808号室
宿題 「やっぱり」
第六十二回 平成三十一年一月二八日
北トピア 807号室
宿題「いざ」
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