第57回 川柳マガジンクラブ十四字詩句会
第57回川柳マガジンクラブ十四字詩会が平成30年3月28日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の五十嵐淳隆さん、井手ゆう子さん及び植竹団扇、大谷仁子、葛飾凡斎、佐藤美文、沢辺祥子、志田則保、布佐和子、松田颯秋、村田倫也各氏と星野睦悟朗の12名、欠席投句は佐藤潤子、戸田美佐緒各氏の2名でした。
当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。
Ⅰ、句評会「自由吟」
句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)何句でも(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選で獲得した得点です。
替る年号さらにややこし 凡斎
昭和何年生まれで今平成何年だから・・・、とやっていたがさらに新しい年号の変わる
と・・・。
スパゲティ啜る客と相席 団扇
1 言えぬ部分に叫び聞こえる 則保
被害者、弱者など。言わない部分に真実がある、ということ。
1 花びら歌うアンビバレント 仁子
アンビバレントとは相反する二つのことで、花弁占いを詠んだそうです。
2 長いキスして満ちてくる朝 颯秋
2 手品のタネを知らぬ幸せ 美文
2 相合い傘を狙い待ち伏せ 潤子
2 掛け違いしたボタン尾を引く 睦悟朗
3 花冷えだから別れ言えない ゆう子
4 仏の手にも余るどん底 美佐緒
保育所問題?非正規問題? 手にこだわったのだろう。 千手観音でも持て余す?
などいろんな解釈が出ましたが、作者お休みで伺えませんでした。
7 母なる海へ還す散骨 和子
還の字がいい。母なる海がいい。私もそうしたいと思っている。などいろんな意見が
出ました。
7 結束バンド個々を無視する 祥子
多様な解釈が出ましたが作者は「そんなに深い意味はありません、だんだん自由
を束縛されていきますので」
8 筆に想いを込めて乱れる 淳隆
作者「公文書でも乱れてきます」
9 真面目になると狭い世の中 倫也
八方美人の裏返し。疲れる。・・・
Ⅱ、宿題
宿題は「なるほど」で、句評会トップの村田倫也さんが選をしました。
〔佳作〕
1 納得したか笑顔満開 美文
2 便利グッズを買わず納得 和子
3 う~んと唸りポンと手を打つ 団扇
4 項頷く臍も頷く 団扇
5 マドンナも老い会は弾まぬ ゆう子
6 ヒトの最後は煙ひとすじ ゆう子
7 予報が当たりずぶぬれになる 美文
8 盃に浮く花の恋情 美佐緒
9 話の先を急かす相槌 祥子
10 納得すれば消えるゴキブリ 美佐緒
11 桶屋の益に風の忖度 和子
12 米朝の盆へ中の壺振り 和子
13 量を減らして価格据えおく 睦悟朗
〔秀作〕
1 何時も褒められ菫喜ぶ 仁子
2 妻の勘には勝てぬ言い訳 睦悟朗
3 開くも散るも春のメルヘン 美佐緒
〔特選〕
僕に似た子を叱りかねてる 睦悟朗
〔軸〕
見て見ぬふりで避けるもめ事 倫也
Ⅲ、五分間吟
最後に宿題トップの星野睦悟朗の出題及び選で5分間吟を行いました。題は「味」でした。
〔佳作〕
1 舌のおバカを嗤う霜降り 和子
2 甘いものには耐えぬ別腹 則保
3 与野党ともに不味いやりとり 淳隆
4 お喋り過ぎて味も判らぬ 淳隆
5 味があります魔女の口づけ 颯秋
6 菜の花配るにが味たっぷり 仁子
7 味方だったね幼いころは ゆう子
8 味覚失い亜鉛補給す 颯秋
9 切手舐めても味が残らぬ 美文
10 嘗めれば判る味な川柳 団扇
〔秀作〕
1 あっさり好きのくどい言の葉 ゆう子
2 もの足りないが妻のうす味 凡斎
3 母の味より嫁の斬新 ゆう子
〔特選〕
プレミアが付く味なGパン 和子
〔軸〕
花粉に負けて味がわからず 睦悟朗
Ⅳ、十四字詩 勉強会
お世話役の井手ゆう子さんから「風 107号」より十一句の紹介があり、各句について話し合いました。
➀ 遠来の客空気かき混ぜ (土田今日子・町田)
② ふる里の駅知らぬ窓口 (武智 三成・大阪)
③ ポストに届く手紙待つ日々 (茂木かをる・桶川)
④ やがて川柳つくるAI (山田 純一・仙台)
⑤こき使われる好きなフレーズ(藤田 誠・倉敷)
⑥ 泣ける港が少年に無い (平蔵 柊・八千代)
⑦ 妥協癖ある夕方の空 (興津 幸代・飯田)
⑧ 晩学という浅はかな趣味伊藤 縁太・宇都宮)
⑨ 柘榴パックリばらす真実(森吉留里惠・柏原)
⑩ 蛇のかたちで逃げる世話役(渡辺 梢・草加)
⑪ 主婦にはなれぬ主夫の生真面目(齊藤由紀子 東京)
佐藤美文さんから「川柳雑誌 風 一〇八号」を頂戴し、次の「5月20日締め切りの投稿用紙」も配布してもらいました。
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