第56回 川柳マガジンクラブ十四字詩句会
第56回川柳マガジンクラブ十四字詩会が平成30年1月24日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の五十嵐淳隆さん、井手ゆう子さん及び植竹団扇、大谷仁子、、葛飾凡斎、佐藤潤子、沢辺祥子、志田則保、布佐和子、早川若丸、松田颯秋、村田倫也各氏と星野睦悟朗の13名、欠席投句は戸田美佐緒氏の1名でした。
当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。
Ⅰ、句評会「自由吟」
句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)何句でも(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選で獲得した得点です。
現実おびるそろそろのそろ 倫也
媚びる菊花の燃える魂 颯秋
胸の重みを腹で支える 団扇
1 ノンステップのバスしたり顔 ゆう子
作者「自慢げに「ノンステップバス」と書いてあります」
潤子「でも巡り合うと嬉しい」
1 テレビ抱き込み緩い正月 和子
作者「孫の高校受験でだれも来なかった」
2 三日遊んで四日寝たきり 潤子
わからないという人がいましたが作者は「風邪をひて寝込んでいました」
3 拉致の救助へ埒が明かない 淳隆
3 生き永らえて次の干支まで 凡斎
4 高値野菜に犬の遠吠え 則保
6 風になるまで曲げぬオレ流 睦悟朗
9 涙を止める春を下さい 美佐緒
◎が4人+〇1人
9 ビルの谷間に富士へ一献 祥子
◎2人+〇5人で前の句とは対照的でした。
ビルで見えなくなったという句が多いが、見えた、一献差し上げたい、が良いとの
声が多数。
10 私はだれと明日は言うかも 仁子
宗ですねえ、と共感した人が7人。
Ⅱ、宿題
宿題は「三日坊主」で、句評会トップの大谷仁子さんが選をしました。
〔佳作〕
1 一目惚れして醒める初恋 颯秋
2 棚にズラリと並ぶ入門 団扇
3 語学教本笑う言い訳け 則保
4 家計簿泣かす趣味の残骸 和子
5 三日三晩で決意忘れる 凡斎
6 多趣味と言うがどれも上澄み 祥子
7 やる気スイッチ三日目で切れ ゆう子
〔秀作〕
1 三日で悟る晩学の無理 睦悟朗
2 何度聞くやら二度と再び 団扇
3 飽きっぽいのは多分遺伝子 倫也
〔特選〕
腕白坊主誉めて子育て 則保
〔軸〕
イエスアイキャン何時も言わせる 仁子
Ⅲ、五分間吟
最後に宿題トップの志田則保さんの出題及び選で5分間吟を行いました。題は「犬」でした。
〔佳作〕
1 ロボ犬だけがオレを迎える 淳隆
2 着こなし下手の犬の気苦労 祥子
3 夢のうらうら犬が吠えてる 颯秋
4 吾輩は戌干支の申し子 祥子
5 犬を見習い妻に忠実 睦悟朗
6 首輪付けられ妻に忠犬 潤子
7 狛犬だって雪日こごえる 和子
8 戌の刻には河岸の二軒目 和子
〔秀作〕
1尻尾は振らぬ野良のプライド 祥子
2 犬の駆けっこいつも本気で 潤子
3 犬の乳房に潜む星くず 颯秋
〔特選〕
犬猿の仲時がほぐして ゆう子
〔軸〕
アイキャンと行く戌の前向き 則保
Ⅳ、十四字詩 研究会
お世話役の井手ゆう子さんから「川柳マガジン十四字詩柳壇(題は前)」から11句の紹介があり、各句について話し合いました。
➀ 男前なら化粧した富士(加藤 眸・神奈川)
② 目の前にある美しい毒(山倉洋子・新潟)
③ 噺に入る前のお粗末 (鐘渕和代・神奈川)
④ 目の前にいる君が見えない(こはらとしこ・福島)
⑤ 前へ倣えとカモのお通り(鈴木和枝・千葉)
⑥ 敬語以前にまずはてにをは(毛利由美・茨城)
⑦ 前頭葉に君が貼り付く(米山明日香・静岡)
⑧ 前掛けをしてアルバムの母(祐泉 隆・東京)
⑨ 前のことなど言わぬ約束(鶴見美佐子・静岡)
⑩ つつきたくなる前向きの人(句ノ一・静岡)
⑪ みんな善い人だった生前(四分一 泉・群馬)
Ⅴ、懇親会
終了後懇親新年会を行いました。会場から夕焼けの雲がきれいに見えましたので、みんなでワイワイ十四字詩を作り楽しみました。
ビルの灯の負け縮む夕焼け ゆう子
暮れてゆく日に頼む終活 淳隆
などなど
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