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  川柳マガジンクラブ茨城句会「牛久八景」吟行会

日 時 平成30年6月19日(火)10時から
場 所 つくば市・いこいの家(茨城県つくば市泊崎)

【参加者】
浅野ゆき子、石渡静夫、葛飾凡斎、木下種子、高橋まさ、興梠あい子、柄津花舟、
倉永みち代、岡さくら、海老原洋子、片野晃一、田口光子、塚本ハル子、沼崎公子、
庭のしらかば、太田紀伊子、以上16名。

【概 要】
天候に恵まれた6月19日。まさに梅雨晴れ間、川柳好きが集まりました。川柳マガジンクラブ茨城句会の吟行会として企画いたしましたが、県内からつくば市、牛久市、取手市、龍ヶ崎市もみなさんにお声がけをしました。参加者は16名でした。
つくば牡丹柳社会長・片野晃一氏が句碑を建立されたことへのオマージュでした。


「牛久八景嘱目吟」庭のしらかば選
大人びたあやめの色と差しで飲み   あい子
赤ずきんイケメン地蔵好みです   ゆき子
永らえて大白鳥の終の里   凡斎
吟行の男女観音様笑う   晃一
雲は流れ句碑の前にて掌を合わす   紀伊子
梅雨晴れに光る水面よ牛久沼   凡斎
陽光に帽子が欲しい六地蔵   花舟
幾年も風雪の耐え笑む仏   みち代
ぬまの水石垣島へ送りたい   あい子
五月晴れ色づく山と里の母   あい子
嫁入りの潮来のあやめ美を競い  あい子
梅雨晴れに紫陽花映える大師堂   種子
大師堂の壁のかけらをお土産に   紀伊子
弘法様の旅の名残は各所にて   まさ
居ながらに巡礼出来る番所あり   さくら
沼渡る風に長生き予約する   種子
大師堂右をたどれば筑波山   紀伊子
指数え祈りを零す六地蔵   さくら
沼の風受けて大師堂微笑む   晃一
大師様独鈷を胸に世を憂う   静夫
 【五秀】
もぎたての胡瓜供えるかっぱの碑   光子
空海の残したけしき今いこい   洋子
誤字脱字沼の大師が苦笑い   凡斎
浮島に河童棲むいう牛久沼   さくら
白鳥一羽孤独も似合う牛久沼   さくら
 【特選】
大師堂八畳の間に夢あふれ   洋子
大師堂少し忘れている平和   紀伊子
沼の風あびて拝する筑波山   みち代
【軸】句碑称え河童集って月見   庭のしらかば

「牛久八景嘱目吟」太田紀伊子選
のどかなり緑と風と友と居る   公子
コジュケイの声に勝りて名ガイド   静夫
道すがら心うきうきいざ句会   まさ
千円の会費至福を腹で知る   さくら
万葉の里に誘う筑波山   みち代
その昔この地はきっと海のさき   みち代
やわらかな氏子の念が道開く   みち代
大師堂守る賢者に幸あれと   公子
筑波山恋の生まれし宴あり   公子
お遍路に思いを馳せて大師堂   凡斎
大師様背から輝く初日の出   種子
村の歴史石碑で繋ぐ文字のあり   さくら
黄桜を呑んでかっぱの夕涼み   光子
この人も何を願うか月参り   みち代
真珠玉ナマズも育つ浦の水   ゆき子
くちなしの蕾で弾む虫談義   まさ
梅雨の田に哲学めける鷺一羽   光子
空海にすがる村人馬車をひく   洋子
沼の風浴びて拝する大師堂   みち代
古木知る千年ひとがまいる堂   洋子
大師様慕って行脚何十里   種子
六地蔵従え大師空を見る   静夫
つくば市の誇り泊崎大師堂   静夫
雲切れて見えてうれしい遠筑波   光子
【五秀】
沼の水濾過してめざせ日本一   あい子
階段に歳あてられる膝小僧   さくら
ぽっくりの階段過去とすれ違う   晃一
ペリリュー島兄が戦死と慰霊の碑   しらかば
この沼に心とざした子がくれば   はる子
【特選】
大師様詩情の土地によく似合い   みち代
古文書の牛久八景遂に解け   種子
江戸の匂い五体に沁みる大師堂   さくら
【軸】六地蔵微笑んでいるいい出会い   紀伊子

~鑑賞 文芸の里へ~

雲流れ大師の教えまだ解けず  晃一
歴史ある大師堂の側なので輝いて見えます。六地蔵も見守る最高の場所です。牛久八景が見渡せ短歌・俳句のサークルも集うのです。いつも賑やか。
コジュケイの声に勝りて名ガイド   静夫
コジュケイは甲高く詠うのですが、それにもまして
片筑波山恋の生まれし宴あり  公子
野晃一師の説明は詳しく分かり易かったのでしょう。彼は生まれも育ともここ泊崎です。目をつぶっていても歩けるところ。あの高台での説明は、牛久八景どころか茨城県南全てでしょう。
大師様独鈷を胸に世を憂う  静夫
独鈷の説明もあったかな。
大師堂八畳の間に夢あふれ  洋子
八畳ですかね。あの事務所はよく見られてました。
大師様背から輝く初日の出  種子
大師堂の裏側からご来光が出ます。そして富士山川に沈むのです。
道すがら心うきうきいざ句会  まさ
千円の会費至福を腹で知る  さくら
いざ句会へ千円会費です。寿司は土浦の有名「かねき寿司」吸い物、お茶付き。漬物は種子特性二種。ビールもノンアルも。「腹で知る」有難み。
この沼に心とざした子がくれば  はる子
学校に行けない子や友のいない子たちは、ここに来ればおおらかな気持ちになれましょう。誰でも許せますよ。
大師様詩情の土地によく似合い  みち代
つくばが「歌の道」と言われるのは、坂東あたりの返歌に繋がります。「筑波嶺の峰より落つる男女川(みなのがわ)恋ぞつもりて淵となりぬる」
筑波山恋の生まれし宴あり  公子
相聞歌を送って返歌をもらって、恋も成就。
もぎたての胡瓜供えるかっぱの碑  光子
泉下の小川芋銭も住井すゑも喜ぶでしょう。
沼の水濾過してめざせ日本一  あい子
ここは水がきれいになれば、手賀沼より自然があり環境は抜群です。日本一になりますね。「道の駅」を作りたい市長もいますが。龍ヶ崎市議会で予算化されました。駅名変更も二〇日に。
真珠玉ナマズも育つ浦の水  ゆき子
私が龍ヶ崎市に来た30年前は、真珠の養殖をしてたのです。いつ頃かよごれてきたのですね。
白鳥一羽孤独も似合う牛久沼  さくら
皇居から譲り受けた白鳥も羽を切られて数羽が残るのです。餌はやらないようにと役所は言います。
古文書の牛久八景遂に解け  種子
良かったですね。牛久八景永遠に。
ペリリュー島兄が戦死と慰霊の碑  庭のしらかば
大師堂少し忘れている平和  紀伊子
平和な時だからこそ文芸は栄えます。戦争になれば拷問で処刑されますから。鶴彬を顕彰する「あかつき川柳会」があるくらいです。
川柳)手と足をもいだ丸太にしてかえし 鶴彬
俳句)海に出て木枯らし帰るところなし 誓子
松尾芭蕉と同じ世代に池西言水という京都に俳人が居ました。「木枯らしの果てはありけり海の音」のパロディであると拷問から逃れました。さすが東大出の言水でした。

(太田紀伊子記)

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茨城句会「牛久八景」吟行会”のコメント欄です

  1. 太田紀伊子 on 2018年7月2日 at 10:03 AM :

    筑波山恋の生まれし宴あり  公子

    「片」を下の段に持って行って読んでください。
    片野晃一師の説明は詳しく分かり易かったのでしょう。彼は生まれも育ともここ泊崎です。

    素敵なところですのでぜひおいでください。
    7月22日(日)も佐貫駅10時半集合で吟行会をします。主催は乱気流・龍ヶ崎市川柳会、つくば牡丹柳社です。申し込みは太田紀伊子へ 0297-66-1293

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