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川柳マガジンクラブ東京句会 第130回例会

第130回川柳マガジンクラブ東京句会が9月10日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者は、お世話役の植竹団扇さん及び大谷仁子、小野六平太、菊池順風、佐道正、高田以呂波、唯夕、こうせい、辻直子、古川大晴、丸山芳夫、宮本游子、水野絵扇、ゆめか、横沢七五の各氏と星野睦悟朗の16名、欠席投句はお世話役の松橋帆波さん及び加藤品子、高塚三郎、土屋喜代子、長谷川溪節各氏の5名でした。

当日の題、選者、入選句などは次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は佐道正さん、星野睦悟朗がコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

カナヅチは急流の世に沈むノミ    以呂波

睦悟朗「堅物は今の世についていけないということか」

正「カナヅチとノミを引っ掛けているのですね」

芳夫「大工道具のノミ」

作者「今の世についていくのに精一杯、と言葉遊び、です」

文字持たぬ世紀は長い人類史     六平太

睦悟朗「面白いことを詠んでいます」

正「歴史とは本来文字に書かれたものでは」

作者「地球が46億年、人類が5万年、文字はせいぜい5桁、川柳は250年、ジタバタすることはない」

集まればおいコラの世はゴメン    三郎

睦悟朗「5・7・5にならない」

芳夫「おいとコラの間で切るのかしら」

正「5・5・5? 5・7・3?」

・・・色々出る中に「おいコラになる」とすれば5・7・5なのだがという意見もありました。作者がお休みでこれ以上はわかりませんでした。

炭坑節踊り継がれて四世代      大晴

?唯夕「九州の代議士でも引っ掛けているのかしら」

睦悟朗「明治から4代。それとも盆踊りの4代」

正「炭坑節をたたえる句でしょう」

作者「昭和20年代から盛んになった。最近孫が踊っていた」

・・・今は炭鉱はなくなったのに、との声あり。

日が短くなるとなぜだか忙しい    喜代子

?芳夫「たしかにせわしく感じるが、「なぜだか」はなくてもよい」

睦悟朗「日が短くなると畑の仕事などたしかに」

正「農耕民族の地を引いているのでね」

団扇「早く飲みにいかなくちゃ」(笑い)

親孝行本音で喧嘩墓参り       ゆめか

?游子「親孝行と墓参りの間になぜ本音で喧嘩?」

直子「本人しかわからない」

七五「なんで死んだんだと言って?」

正「それは素晴らしい解釈」

団扇「建前で行く。なんかの拍子で喧嘩する。くたびれた時とか腹が減った時とか」

作者は非常に遠方に墓参りに行き、時間が無くて友人とも会えなくて、・・・とのこと。

1 銀杏散る 私の時間もう売らぬ    睦悟朗

芳夫「秋の終わりごろになると自分の残り時間と重ねて」

正「秋の初め?終わり? 人生の秋? パートは止めます?」

直子「つまらない集まりなどに使わない。自分ひとりの時間?」

作者「ハラハラの題で作りました」

1 新刊本欲しけりゃ待とうブックオフ  游子

六平太「ベストセラーは図書館はすぐ買わないし、(買っても順番待ちで)待たされる」

団扇「変な世の中になってねー、という句では」

作者「どんな本でもあります。作家が悲しんでいました」

1 貧乏で積んだ絆は味がある      七五

順風「昔のテレビで貧乏自慢というのがあった。みんな貧乏だった」

正「よくわかります」

作者「困って作りました。絆はこわれやすいのかもしれないが」

2 肉欲は肉食よりも悪らしい      帆波

順風「少し前までは草食ばやりでした。今はこういう話題が多い。肉欲という言葉はあまり使わないが、面白い」

直子「不倫が流行っていて罪悪のように言われているが」

正「肉欲が悪いわけではなかろう」

団扇「不倫よりナチスは罪がないらしい。町内で知らぬは亭主ばかりなり」

お休みの作者が寄せたコメント「この1、2年風当たりがひどい。著名人になると大変。一方かつて肉食はダメと言われたが最近変わってきている」

2 ちょっと静かにしろと言ってる咳払い 正

ゆめか「男性が自分がしゃべりたいときにやるイメージ」

以呂波「19文字だがいいのですか」

正「7・7・5だからよい(上五は長くてもよい)」

作者「自分が面白いと思っても、ずれることもありますね」

2 政務費という大甘のプレゼント    品子

絵扇「なんで出すのかと思う」

仁子「許せない」

正「なんで最初から出すのかと思う。会社のように使ってから申請するべきです」

団扇「車代貰い歩いて帰れない 正 というのがありました」

2 冷夏だね鈴虫と蝉語り合う      こうせい

睦悟朗「次の句とどちらにしようか迷いましたが、具体的だったのでこちらを選んだ」

大晴「両方が一度に鳴いている」

団扇「語り合っているという発想が良い。冷夏だねもよい」

作者「夏が年々短くなって、どの季節か分からなくなっている。冷夏を実感したときに作った」

3 こんなのもあっていいよね早い秋   芳夫

六平太「季節は早めに来た方が良い。遅れると商売関係はえらい目に合う」

唯夕「本当にそうだねえと思った」

直子「私たち年配はそう思う。会話調がいい」

正「残暑厳しい年が多かったので。なかなかいい句」

作者「長年温暖化で残暑が長かったので・・・という句を作った。罪滅ぼし、も作ろうとしたがこちらの方が良い、とした」

3 運が良さそう 一丁目一番地     唯夕

芳夫「我が家は一丁目一番地、その前は三丁目二十八番地、同じ場所で変わった。嬉しかった。昔ドラマもあった。表札の見本というか・・」

ゆめか「一というのは何でも良さそう」

六平太「一丁目一番地は角地で良い」

正「「よさそう」がいい」

作者「名古屋で住んだことがある。そこでリタイアしたので運がよかったのかどうか・・・」

順風「決まりがあります。都心に近い方、玄関のある方など。いろはのいの意味でも使われます」

3 内視鏡心の中は覗けない       渓節

仁子「ごもっとも」

絵扇「私もごもっともと思った」

七五「その通り。たしかに。だがこの間心電図を取り波形から、精神的に何かあるのではと言われた」

正「愚痴言わず尻から入る内視鏡」

団扇「素直な句」

作者「先日大腸のファイバー検査を受けた。様々みられるが心の中は覗けないでしょう」

3 半べそで宿題終えて新学期      仁子

こうせい「そのままズバリ。私も絵日記の天気で困った。最近は始業もばらばらで季節感もなくなった」

唯夕「8月30、31日だけは遊びに行けなかった」

以呂波「懐かしい。でも今ネットで売っているのを見てびっくり」

団扇「夏休み帳なんて最悪。宿題は子供たちへの贈り物、という皮肉な句があった」

作者「孫のこと。今年は6年なので受験もあって忙しい。この句は去年のこと」

4 つれあい急募貼れないんですロキソニン 直子

芳夫「ロキソニンは鎮痛剤。貼るのもあるんだなあ」

絵扇「私はアレルギーで使えないが分かる句」

游子「上の句が面白い。肩でも難しい」

順風「上が素晴らしい」

正「ロキソニンを貼るためだけに急募する・・・」(笑い)

作者「肩甲骨の下あたり。主人がいたことをその時だけ思い出す」

5 一線と第一線にある違い       順風

睦悟朗「一線を越えてないなんて言うことも変だが、今の時点で通用する句」

大晴「よく見つけた」

游子「「第」がつくだけで」

以呂波、直子「面白い」

正、団扇「大発見」

作者「今井絵理子が発端です」

5 女房がやっかむ知事の衣装持ち    団扇

睦悟朗「女性はこういう人が多いのかなあ」

こうせい「出るたびに違う衣装。女房はどうしているのかなあ、と」

大晴「たしかに女房が・・」

七五「私ら給料半分使っても無理」

游子「センス良くて、毎回変えて、すごいなあと」

正「高そう」

直子「スタイリストがついている」

作者「かみさんが本当に言う。発言云々より着ているもの」

5 猛暑日の見上げる空に鱗雲      絵扇 

こうせい「もうそろそろ」

仁子「空を見上げるのが好き」

七五「秋を、そして人生を感じる」

唯夕「鰯と思った。調べたら同じだった。季節をうまく詠んでいる」

ゆめか「鱗雲が出ていると雨?」

団扇「季節が分からなくなっている」

正「見上げる空に、が良い」

 Ⅱ、宿題

宿題は「カード」で宮本游子さんの選でした。

選者の弁「カードには良い印象をほとんど持っていないような句が多かったです」

「佳句」

ブラックカード持っている人まだ知らぬ  絵扇

カードには天国なくて地獄だけ      大晴

ポイントが診察券に付いたなら      帆波

ポイントの魔法でカードよく走る     七五

賽銭もカード払いの神の技        渓節

贈物ひと言添えて価値上がり       以呂波

手を出すなカードローンに他人の妻    唯夕

切り札を切る札にする週刊誌       睦悟朗

出掛け先パスモ履歴と一致せず      芳夫

冷や酒とカード払いは後できく      順風

「秀作」

そのうちにSuicaは空を飛ぶだろう  帆波

七並べ居留守のようにパスをする     芳夫

テレホンカード机の隅で拗ねている    正

シルバーパス虱つぶしにバス散歩     六平太

通勤でハートのエース探してる      順風

「特選」

カードからそっと監視の眼が光る     大晴

切り札が無く言うだけ番長の二人     游子

Ⅲ、五分間吟

宿題の特選だった古川大晴さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「盆踊り」でした。

「佳句」

盆踊りテントを狙うゲリラ雨       芳夫

炭鉱が生き残ってる盆踊り        睦悟朗

盆踊り手と足脳を活性化         正

盆踊りで始まる恋は夏の夢        正

被災地で気持ちわきたつ盆踊り      仁子

ゆかた着て足はサンダルスニーカー    六平太

近代化ラップも混ざる盆踊り       団扇

何故だろう東京音頭が〆になる      六平太

今風の曲で踊れず輪を外れ        以呂波

笛の音におもわず踊る赤トンボ      直子

「秀作」

タクシーではしごしているババア連    六平太

やっぱりね踊りの輪から二人消え     以呂波

ここ一番花の浴衣の見せ所        游子

「特選」

盆踊り初めて出会う町内会        こうせい

Ⅳ、難解句鑑賞

参加者が提示した難解句を鑑賞しました。

渋谷からダンジョン越えて乗り換える   帆波

ダンジョンとは、①土牢、地下牢、②プレーヤー自身が登場人物になるになるゲームなどに登場する迷宮のこと、⓷大都市のターミナル駅だそうです。

言語する前のスパーク自律せよ     坂本キリリ

一寸待て、感情のままに喋るな、だろうか。

鳩ぽっぽぽっぽぽっぽといなくなる   中嶋ひろむ

言葉遊びではないか。

入道雲に笑わせておく私生活      森崎大青

笑いたけりゃ笑いな、か。だらしない私生活?入道雲だから句になる。

六月の指紋が深くなってゆく      松本智惠子

よくわかりませんでした。

Ⅴ、10月句会

日時 : 平成29年10月8日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に句評会用の自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合 期限:10日前まで

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合 期限:できるだけ1週間前までに

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「掌(てのひら)」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

 

Ⅵ、11月句会

日時 : 平成29年11月12日(日)

内容 : ①句評会

②宿題 「再生」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

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