第53回 川柳マガジンクラブ十四字詩句会
第53回川柳マガジンクラブ十四字詩会が平成29年7月26日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催さました。出席者は世話役の五十嵐淳隆さん、井手ゆう子さん及び植竹団扇、大谷仁子、葛飾凡斎、佐藤美文、沢辺祥子、志田則保、布佐和子、松田颯秋の各氏および星野睦悟朗の11名、欠席投句は太田紀伊子、戸田美佐緒各氏の2名でした。
当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。
Ⅰ、句評会「自由吟」
句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)1句(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選で獲得した得点です。
流れ矢刺さる炎天の首 美佐緒
よくわからない。太陽の暑さかな。という声あり、睦悟朗の「禿頭に降る炎天の針」で笑いながら日差しと納得されました。
ポチャという音嫌うゴルファー 団扇
1 雹が降ってる真夏のテレビ 紀伊子
この日の少し前に雹が降るという異常な天気が報道されました。
1 生前整理済ませ安らぐ 凡斎
2 夢を萎ますなけなしの利子 睦悟朗
3 個人情報パンダ辟易 凡斎
3 君を射止めてからの服従 祥子
3 サングラス取りなだれ込む空 ゆう子
「なだれ込む」が良いという声あり。
3 お粗末ながら順に入閣 淳隆
4 阿呆と言われ踊り炸裂 颯秋
5 思いで磨く錆びた合鍵 和子
5 学歴社会人は磨かず 則保
読みにくいので人はカタカナの方がよいとの声あり。
作者「豊田女史(議員)のことです」
7 別れた駅に傘を忘れる 美文
絵が見える。情景が浮かぶ。詩情あふれる。など良い評価の声が多かったです。
作者の「どういう状況でもとにかく忘れる」に笑い。
Ⅱ、宿題
宿題は「深い」で句評会トップの佐藤美文さんの選でした。
〔佳作〕
1 謎が深まる変声期から ゆう子
2 もがく夫婦へ外野ワイワイ 和子
3 深く眠ると怖い年寄り 淳隆
4 トンネルの闇叩くハンマー 和子
5 深みに嵌る老いらくの恋 団扇
6 記憶にないと逃げる深層 則保
7 ハグの米中肉を切り合う 和子
8 永い裁判溶けぬ氷結 颯秋
9 深手を負った花の肘鉄 祥子
10 丸い石には歴史深々 ゆう子
〔秀作〕
1 加齢じわじわ深いため息 凡斎
2 浅瀬に油断天舞い落ちる 祥子
3 時代を深く生きて蓮咲く 仁子
〔特選〕
深い青空翼ください 仁子
〔軸〕
井戸の深さを思う溜め息 美文
Ⅲ、五分間吟
宿題特選の大谷仁子さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「花火」でした。
〔佳作〕
1 隅田賑わす夜の花火師 淳隆
2 打ち上げ花火桟敷キツキツ ゆう子
3 線香花火囲んでた膝 ゆう子
4 昼の花火へ子等は駆け出す 美文
5 ねずみ花火がカップルを追う 祥子
6 遠くの花火恋の語らい 美文
7 寄付が足りないしけた尺玉 和子
8 公約なんて花火と一緒 睦悟朗
9 花火が果ててまた一人ぼち ゆう子
10 河岸の柳に花火あいさつ 颯秋
11 線香花火に子供きゃあきゃあ 則保
〔秀作〕
1 媚びる花火へ燃える魂 颯秋
2 花火と紛う北のミサイル 和子
3 花火見ながら探る君の手 睦悟朗
〔特選〕
花火の音へ肩を寄せ合い 美文
〔軸〕
花火の光夢を一瞬 仁子
Ⅳ、十四字詩 研究会
お世話役の井手ゆう子さんから「風」105号から11句の紹介があり、各句について話し合った。
➀ 噂残して速い逃げ足 (藤田誠・倉敷)
② 空母はどこで向きを変えるか (七ツ森客人・福島)
③ ホットニュースに国がほころぶ (平蔵柊・八千代)
④ コピーするたび薄くなる影(山田純一・仙台)
⑤ 半熟卵程の決心 (興津幸代・飯田)
⑥ 隣近所が日々老いてゆく(茂木かをる・桶川)
⑦ フェルメールの目どうも苦手だ (武智三成・大阪)
⑧ 数の横暴余白切り捨て (金子育司・鴻巣)
⑨ 天下り先知人ゴロゴロ (桜井勝彦・白岡)
⑩ 無理に笑うと泣き顔になる(森吉留里惠・柏原)
⑪ 家電もネコも後期高齢 (渡辺梢・草加)
Ⅴ、十四字詩関連資料
お世話役の五十嵐淳隆さんが見つけた川柳マガジン2009年2月号の記事、「14字詩の鑑賞と作り方」が配布され、佐藤美文さんから簡単な解説があった。
Ⅵ、今後の予定
今後の予定は次の通りです。
第五十四回 平成二十九年九月二十七日(水)
宿題 「信頼」
第五十五回 平成二十九年十一月二十九日(水)
宿題 「いざこざ」 (できるだけ詠み込まないで)
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