川柳マガジンクラブ東京句会 第121回例会
第121回川柳マガジンクラブ東京句会が平成28年12月11日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん松橋帆波さんと安藤紀楽、五十嵐淳隆、石崎流子、大谷仁子、小野六平太、加藤品子、菊池眼鏡、佐道正、菅野直訓、関玉枝、高田以呂波、高塚三郎、唯夕、辻直子、土屋喜代子、丸山芳夫、水野絵扇、ゆめかの各氏及び星野睦悟朗の21名、欠席投句は長谷川溪節氏の1名でした。
今回は忘年句会ということで、この会発足当時の常連だった五十嵐淳隆さん、毎年忘年会に出席くださる安藤紀楽さん、新潟から遠路はるばるご出席いただいた石崎流子さんが盛り上げてくださいました。高塚三郎さんとつつじ吟社で7~8年ご一緒にやってこられた菅野直訓(なおのり)さんが初参加されました。
植竹団扇さんがあいさつの中で「今回で121回(このほかに年一回ぐらい非公式の会もあります)になり、延べでは120~150人ほど参加した」とのお話がありました。
今回は忘年句会ということで、お弁当と飲み物が出て、句評会と席題(通常は五分間吟)は無く 宿題の選、披講の後、中七川柳を三題楽しみました。当日の題、選者、入選句などは次の通りです。
Ⅰ、宿題
宿題は「今年の出来事」で松橋帆波さんの選でした。
選者「この課題は恒例です。「出来事」ですから作者ご自身のことでも結構で、ユニークなものを2句選びましたので最初に紹介します」
「佳作」
肋骨五本も折って救急車 流子
駒込の帰りは思い出し笑い 眼鏡
選者「作者は今年ご参加いただいた新人の方ですが、うれしいことです」
新都知事が剥がす都庁の厚化粧 正
過労死を天皇だってしかねない 正
菌づけで呼ばれても僕死ぬものか 団扇
選者「きんは細菌の菌です」
船頭が多くてボート漕ぎ出せず 淳隆
高齢者暴走族へ仲間入り 以呂波
俎板の音弾まない野菜高 仁子
小中になくて保育にある待機 溪節
鬼十則カローシなんかすっ呆け 三郎
パナマからおろす名前の出る前に 芳夫
陥没へ都市のはらわた見てしまう 紀楽
授賞式歌う気もないボブ・デュラン 淳隆
昭和逝く巨泉六輔幹二郎 溪節
選者「巨泉六輔までは普通だが幹二郎を付けたのに感心」
「秀作」
若者に挟まれて観る君の名は 睦悟朗
選者「見たのですか」
作者「見ました」
選者「ほかに見た人は」…誰もいませんでした!
一年を棒にする気で不倫する 唯夕
神ってる妻に買わせるジャンボくじ 玉枝
「特選」
女子力でカープに負けたジャイアンツ 正
「軸」
右派という妖怪闊歩する時代 帆波
Ⅱ、お楽しみ会:中七川柳
1、その一 やせ蛙○○○○○○〇ここにあり
の中七を作る
松橋帆波さんが読み上げ反響のあった句などを選びました。
やせ蛙 末期の酒は ここにあり 流子
意外性に笑いが起きました。
やせ蛙 そこに芋虫 ここに蟻 芳夫
「あり」まで変えてしまったこは一瞬わかりませんでしたが、説明を聞いたみんなからに笑いが起きました。
やせ蛙 小池パワーが ここにあり 品子
やせ蛙 うまい弁当 ここにあり 唯夕
やせ蛙 餌が欲しけりゃ ここにあり 団扇
やせ蛙 リバウンドして ここにあり 正
やせ蛙 バカボンパパが ここにあり 六平太
やせ蛙 信用金庫 ここにあり 芳夫
やせ蛙 カウンセラーが ここにあり 眼鏡
やせ蛙 負けるな宇良が ここにあり 紀楽
宇良って? という声が多く上がり、何人かから「十両力士で軽量の小兵ながらレスリングの経験もあって居反りなどの珍しい技を持ち人気上昇中」との説明があった。
2、その二 来年は○○○○○○○□□□□□
上五が「来年は」の句箋に全員が思い思いの下五(□□□□□)を書き、渡された別の人が中七を作りました。
松橋帆波さんが順次読み上げてみんなで楽しみました。
来年は 洞くつめぐり 深い青 絵扇
来年は 顔を直して 挑戦す 直子
思わず笑いが起きました。
来年は この世の記憶 夢の中 眼鏡
来年は なみあぶだぶと 溺れてる 紀楽
来年は 株式ボード じっと見る 正
来年は 良いことばかり 当たり年 ゆめか
来年は 死ぬトランプの やさしさに 淳隆
来年は 二、三号とは さようなら 睦悟朗
四号は、との混ぜ返しがありました。
来年は うちのかあちゃん 閻魔様 直訓
来年は 寺で改心 いじめっ子 六平太
来年は 餅つきしたい 大晦日 三郎
来年は アベノミクスの 落し穴 唯夕
来年は 宇宙の星が 破裂する 仁子
来年は NHK紅白 ボブデュラン 流子
来年は 花見はやめに 毛虫山 以呂波
来年は あなたと二人 歩き出す 喜代子
来年は 大馬鹿を越え 馬鹿になる 芳夫 ??? でも笑いが出ました。
来年は 土曜日の次 日曜日 団扇
来年は ドバイを観たい クレーン車 帆波
3、その三 □□□□□○○○○○○○暮れの酒
下五が「暮れの酒」の句箋に全員が思い思いの上五(□□□□□)を書き、渡された別の人が中七を作りました。
松橋帆波が順次読み上げてみんなで楽しみ見ました。
乳幼児 泣き止まずにか 暮れの酒 ゆめか
安泰の 一升飲むぞ 暮れの酒 唯夕
貧困の 我慢を終えて 暮れの酒 正
ダークマター 未知の味わい 暮れの酒 絵扇
入院で 気付け薬の 暮れの酒 紀楽
そうですか 禁酒は嘘で 暮れの酒 睦悟朗
うつの日は 一喧嘩して 暮れの酒 仁子
風邪ひいて 医者の百薬 暮れの酒 直訓
オオカミの 肝を肴に 暮れの酒 六平太
諭吉とは 差しで飲みたい 暮れの酒 喜代子
天国へ 行って見ましょう 暮れの酒 三郎
朝一に 焼肉食べて 暮れの酒 直子
酒やめた ことのないまま 暮れの酒 団扇
リリーフに 立ち火だるまの 暮れの酒 芳夫
赤い糸 結び目ほどけ 暮れの酒 眼鏡
大谷は ゼロを数えて 暮れの酒 流子
ラジオから 泣き上戸生む 暮れの酒 以呂波
芝浜を 聴いて泣いてた 暮れの酒 淳隆
三途越え えんまとなごむ 暮れの酒 帆波
Ⅲ、最後に
閉会に当たって一言をお願いし、
石崎流子さん「楽しかった」、
安藤紀楽さん「120回続けたのは大変なことだ」、
新葉館の竹田麻衣子さん「川柳マガジンが2017年中に200号になりいろんな企画も予定しています」
とお話がありました。
Ⅳ、1月句会
日時 : 平成29年1月8日(日) 12時30分開場 13時開始
事前に自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)
㋐新葉館宛の場合
新葉館のホームページをご覧ください。
㋑松橋帆波宛の場合
郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407 Fax 03-3604-7328
メール honamikp61@gmail.com
場所 : 駒込学園
内容 : ① 句評会
② 句会
宿題「天」3句(句箋は当日)
③ 時間があれば席題で五分間吟など
Ⅴ、2月句会
日時 : 平成29年2月12日(日)
宿題 : 未定
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迎 春
昨年12月の忘年句会は「お楽しみ川柳ゲーム」もあり有意義でした。
今年は元気なうちに各種のサークルにも参加し勉強したり、交流したいと思います。
所属している「北区川柳つつじ吟社」や「ねんきん川柳友の会」にも宣伝し、より大きな立場で学び合う機会があればと願っております。よろしくお願いいたします。