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  川柳マガジンクラブ十四字詩句会 第48回例会

  川柳マガジンクラブ十四字詩会第48回例会が平成28年9月21日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の村田倫也さんはじめ井手ゆう子、植竹団扇、大谷仁子、葛飾凡斎、佐藤美文、沢辺祥子、志田則保、早川若丸、布佐和子、松田颯秋の各氏と星野睦悟朗の十二名でした。

当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。

Ⅰ、句評会「自由吟」

句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)1句(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選の得点です。

考え抜けていとも明晰      若丸

・・・分かり難いという声が多数でしたが、作者は作考え抜いて結論が出てすっきりしたということを言いたかっらしい。

青い朝顔今朝の喜び       仁子

・・・なぜ青い朝顔かわからない人が大半でしたが、作者は最近各所で見られる「多年草で多花性、繁殖力旺盛で咲いている期間も長い西洋朝顔(ヘブンリーブル―)」のことを詠んだそうです。

1 昭和遠のく戦忘れる      凡斎

・・・作者は「忘れてはならない」という気持ちを詠んだそうです。

2 五体満足顔不満足       祥子

2 両手で庇い夢を育てる     美文

・・・溺愛のこととか。

2 宇宙にホール都庁ボックス   和子

・・・宇宙のブラックホール、都庁にブラックボックスのこと。

4 湯船に沈み明日のネジ巻く   睦悟朗

・・・ネジ巻くが面白いという声もありました。

4 そそのかしです君の歌声    ゆう子

・・・「作者の声ですか」の声に笑いが起き、私は音痴といいわけをしていました。

4 不意に出てくる罪のしゃっくり 則保

・・・「の」は「な」ではないかとの意見が出ましたが、作者は「の」だと言いました。

9 末期の水はバラのカクテル   颯秋

「末期の水」と「バラのカクテル」のギャップが良いという声が上がりました。

9 それ見たことか豊洲ぼろぼろ  団扇

◎が4人+○が1人でした。もともと無理やり取り込んだ議員を含めて1票差で決まったとか。作者は「「それ見たことか」は品がないかもしれませんが、この場合はぴったりな気がして使いました」

10 小さな声になると危ない   倫也

◎が4人+○が2人でした。本当に「危ない」ことが多いという共感で選んだようです。

Ⅱ、宿題「忘却」村田倫也選

句評会トップの村田倫也さんが選をしました。

〔佳作〕

1 遺伝子忘れ子に期待する    睦悟朗

2 安堵とともに疑心消え去る   若丸

3 死んで良かった夢の切札    則保

4 横並びして前後忘れる     ゆう子

5 すべて忘却眠りやすらか    仁子

6 久方ぶりで迷うふる里     美文

7 ゆっくりと陽の暮れてモノクロ 若丸

8 自分史の裏記憶喪失      颯秋

9 忘れたままの網棚の花     美文

10 思い続けて灰になるまで   凡斎

11 認知の母にママと呼ばれて  則保

12 忘却のため爪を切る癖    ゆう子

13 最新地図の過去は忘却    ゆう子

14 忘却しない山の思い出    仁子

15 言った言わぬで今日もガタガタ 睦悟朗

〔秀作〕

1 連れ合いの名を共に忘れる   凡斎

2 娘も忘れ母はニコニコ     睦悟朗

3 おや久しぶりはて君の名は   団扇

〔特選〕

余白の裏に消えた現実       颯秋

〔軸〕

物忘れ増え油断ならない      倫也

Ⅲ、五分間吟]▽「春秋」松田颯秋出題及び選

宿題トップの松田颯秋さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「春秋」でした。

選者の弁「出題は春と秋のつもりではなかったのですが、春と秋の句も多かったので良い句は取りました」

〔佳作〕

1 春物質に秋物を買う      睦悟朗

2 一年かけて夢を育てる     美文

3 桃色吐息青い溜息       若丸

4 都合の悪いことは忘れる    倫也

5 深いシワから若いやさしさ   若丸

6 春秋重ねそろそろ準備     仁子

7 紬大好き春秋に着る      ゆう子

8 ポケットの穴こぼす春秋    美文

9 読めば読むほど深い歴史書   ゆう子

10 濡れる春雨濡れぬ秋雨    則保

11 春に嫁いで出戻りの秋    凡斎

12 春秋超えてともに楽しむ   仁子

13 春に出会って秋に分かれる  ゆう子

14 春の三日月秋の満月     凡斎

15 ふる里を捨て歳を忘れず   美文

〔秀作〕

1 春秋と呼ぶ後期高齢      団扇

2 起伏さまざま逝った春秋    睦悟朗

3 落ち目もあった春は又来る   倫也

〔特選〕

穏やかに棲む夫婦春秋       祥子

〔軸〕

番狂わせの夫婦春秋        颯秋

 

なお、お世話役の村田倫也さんから、武玉川

鑑賞「世間」として、十四句の紹介があり、各句について話し合いました。

利口に歩く雨降の路

嘘をつけとの大三十日来

取付き安い顔へ相談

宵の謡の通る寒声

意見の模様かはる元服

笠を貸そうと毒のこころみ

飛脚の顔をあふく女房

人さえ見ると死たがる婆

来た翌日の嫁は人形

こうやく張って気の詰まる肩

飛び上がらせる居風呂の嘘

与所の女房になるを見に出る

いつれ懺悔の有そうな顔

医者に誠を聞いて念仏

 

今後の予定は次の通りです。

第四十九回 平成二十八年十一月十八日(金)

宿題 「お金」

第五十回  平成二十九年一月二十五日(水)

宿題 「顔」

第五十一回 平成二十九年三月十五日(水)

宿題 「気まぐれ」

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