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    川柳マガジンクラブ東京句会 第112回例会 

 第112回川柳マガジンクラブ東京句会が平成28年3月14日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さんと大谷仁子、小野六平太、加藤品子、菊池順風、佐道正、関玉枝、高田以呂波、唯夕、辻直子、土屋喜代子、長谷川渓節、星野睦悟朗、本間千代子、丸山松枝、丸山芳夫、宮本游子、ゆめかの各氏及び星野睦悟朗の19名、欠席投句は成島静枝、横澤七五の2名でした。

初参加は土屋喜代子さん。大谷仁子さんの友人です。

植竹団扇さんから、川柳マガジンクラブの句評会は競うような態度でなく、(勉強会として)実験的な句を出したり、他の会などに出したがここで意見を聞きたいなどの句を出して良いことになっている、というお話がありました。

新葉館の竹田麻衣子さんから、①新葉館は6月で創刊15年になるが、今後ともよろしく、②川柳会が減って行く中で実験的に駄(上に×をかぶせてある)じゃれ川柳を募集することにした。他にも実験的な試みとして前衛、既発表句などもやってみている。川柳のすそ野を広げたい。というお話がありました。

当日の題と選者、入選句は次の通りです。

 

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。今月は高得点句でも選句者の発言がずいぶんばらついて面白かったので、その辺を中心の書いてみます。またゼロ票句は植竹団扇さんと松橋帆波さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

繁華街異国語渦中此所日本      以呂波

  団扇「見事。作者はわかっていますが」

帆波「ほんとにすごいですね」

  僅差でも格下に勝ち手繰り寄せ    順風

  ?睦悟朗、游子の「何を詠んだかわからない」に対して作者は「女子サッカー(なでしこ)のことです」

  添乗員コンビニ弁を食べ飽きる    品子

  国内では乗務員さんたちは別室で食べさせてくれるところが多いという意見が出ましたが、作者は海外旅行の超多忙な添乗員さんを詠んだようです。  

  散り際の桜わたしも泣いている    ゆめか

  保育園私落ちたと母は立つ      喜代子

1 共和にはジョーカーのごとトランプは 渓節

1 その昔一億苦い総懺悔        六平太

1 春風が性善説を連れて来る      睦悟朗

1 ひたすらに聴いてもたらす満足度   仁子

  順風「苦情処理をやったことがありますが、「ひたすらに」が必須条件でした。相手に満足をもたらします」

作者「年を取ると女の人は自分のことばかりしゃべります。聞いてやると満足します」

1 お世辞言えなくてみんなに愛される  松枝

2 ハードさと給与がネック介護職    静枝

2 半分は怒りん坊の勘違い       唯夕

3 春の酔い月光の量手にあまる     游子

3 不況風セールスマンが笑えない    団扇

  現実と受け止めた人と、「笑ぅせぇるすまん」と言う漫画と受け止めた人がいましたが作者は漫画から思い付いたそうです。

注:『笑ゥせぇるすまん』(わらゥせぇるすまん)は、藤子不二雄Ⓐによる日本のブラックユーモア 漫画作品。アニメ化、テレビドラマ化もされた。(ウィキより)

4 バカに効く薬が僕の常備薬      芳夫

  ・・・酒だろうという意見が多かったですが。

作者「酒というつもりでは作っていません。水虫とかウオノメとかの薬を取ってくれと言うと家族がバカにつける薬ねと言います。よく効くという意味、私によく効くという意味もかけました」

4 ハンバーガーショップにもある爪楊枝 正

  品子「和系とハンバーガーショップの取り合わせが面白い」

喜代子「外食をするといつも探しますので思わず笑いました」

游子「実際には確認していませんが、ミスマッチが面白いです」

六平太「普通の飲み屋でも置いてないところがあります」

?玉枝「ハンバーガーショップに本当にあるか知りませんが・・・」

作者「最初は「ない」で作りましたが、モスバーガーショップで見たら置いてあったので書き替えました」

団扇「天根夢草さんの言葉に「なんでもないことをなんでもないように詠んで笑わせる」というのがあります」

4 宇宙服着ているような更年期     帆波

  品子、芳夫、渓節、玉枝がうごきにくさを詠んだとして選句しました。

?游子「感覚が全然わかりませんでした」

これに誰かが「まだお若いから」とツッコミ大笑いになりました。

?正「私も感覚が分かりませんでした」

作者「何をしても身の置き所が無い、不自由だけどふわふわしている感覚です」

・・・作者が意外にも男性だったのでみんな「えー?」という感じでした。

4 大根に温いズボンを履かせたい    玉枝

  仁子「白くって大きい。ユーモラスで面白いです」

喜代子「太くて長いのを90円で売っていました。抱きしめて持ってきました」

六平太「真冬にナマアシで歩いている子に・・・」

渓節「私は本物の大根だと・・・」

?唯夕「ズボンは二本で会わない。女子高生ならルーズソックスではないか」

みんな「最近はルーズソックスは流行っていませんよ」

作者「大根足から考えました。松戸の地元野菜の店を見て作りました」

5 褒められて後で気付いた中のトゲ   七五

  以呂波「ほめたのは褒め上手な人、気づいたのはおっとりした人でしょう」

ゆめか「中のトゲが良いと思いました」

千代子「トゲをうまーく褒め言葉に包んで言う」

渓節「自分でもこんな体験があります」

唯夕「実感句です。男はだいたい気が付きませんが、女房は気付きます」

6 春になる聞かない振りがうまくなる  直子

  睦悟朗「いかにも春ののどかな気分をうまく詠んでいると思います」

順風「昔、雪が解けると何になりますか。春になります。と言うのがありました」

游子「一読してよくわからなかったが感覚的にわかる気がします」

唯夕「春の気分の他に、もう一つ年取った満足感もあるのでしょう」

正「あんまり関係ないのを並べて、なんとなく分かるのがいいです」

芳夫「春になる前は話す機会がなかったが、こういうことができるようになった」

団扇「聞こえないふりと聞かないふりは違う。聞かないふりは聞こえてはいる」

作者「皆さんのおっしゃったこともありますが、春になるとお祝い事がたくさん来ます、と言うのも含んでいます」

8 スマホほど撫でて貰ったことが無い  千代子

  睦悟朗「言うことないです。拗ねてる?」

品子「スマホの句として新鮮で良いと思いました」

喜代子「よく考えると、自分の子供を放っておいて撫でてたりしますものね」

以呂波「親子だと思いました」

玉枝「私もそう思いました」

游子「よく見る光景ですがよく句に出来たなあと思います」

正「欲求不満な奥様?」(笑い)

直子「何と理由は無く、良いなあと思いました」

作者「スマホという題で作りました」

 

Ⅱ、宿題

宿題は「テスト」で佐道正さんの選でした。

選者の弁「わりと平均的に面白い句がありました。ちょっと変わった句も取りました」

佳作」

大臣に文春からと言ってみる        帆波

ドーピング脇の甘さに残る悔い      順風

泥棒の家にいっぱい鍵がある       帆波

まわりみな賢く見える試験場       睦悟朗

白線がバック駐車を査定する       静枝

はみ出して見ようか黒服リクルート    品子

試着室服の機嫌が超悪い         品子

入試場同じ曜日に下見する        芳夫

囲碁対局コンピューターの負け知らず   玉枝

ロールシャッハ乱視遠視は考慮せず    游子

抜き打ちのテストは準備せずに済み    芳夫

テストする手間が省ける一目惚れ     静枝

昭和だなテストパターン知っている    游子

おみくじのせいにするテストの結果    唯夕

勘だけは良くてここまで大過なし     游子

「秀作」

味音痴味見するほど不味くなり      以呂波

晴天に似合うマイクの試験中       団扇

朝練が嬉しくもありテスト明け      芳夫

「特選」

花まるのテストが弾むランドセル     仁子

「軸」

テスト前徹夜するため昼寝する      正

 

Ⅲ、五分間吟

最後に、宿題で特選だった大谷仁子さんの出題及び選で五分間吟をやりました。題は「ペットロス」でした。

なぜこの題にされたかという質問に「20年ばかり飼っていた猫が死んだということがありました」

「佳作」

座ってる場所に君がもういない      松枝

人よりもペットに死なれ落胆す      ゆめか

愛犬の代わり人形抱いて寝る       玉枝

タマの寝たソファーに今も坐れない    正

ペットロスほどは泣かない親の時     芳夫

ペットロス怖くてかえぬ犬ヤネコ     渓節

タマが逝き妻との仲がもつれ出す     睦悟朗

俺よりも先に逝くなとタマに言う     睦悟朗

犬の名を夫の名より思い出す       游子

次の恋人選びにペットショップまで    直子

「秀作」

もう飼わぬもう嫌だわと泣きつづけ    千代子

三周忌過ぎて二代目タマを飼う      団扇

 ・・・「タマ」が4句目なので、と笑いが起きました。

ポチが逝き散歩が減って太り出す     睦悟朗

 ・・・犬は「ポチ」かとまた笑いが起きました。

「特選」

失って代わりさがせず立ち止まる     喜代子  

 

Ⅳ、次回について

日時 : 平成28年4月10日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「全力」3句(句箋は当日)

③ 時間があれば席題で5分間吟など

 

Ⅴ、5月句会

日時 : 平成28年5月8日(日)

宿題 : 「あおい」

 

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