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   川柳マガジンクラブ東京句会 第110回例会

第110回川柳マガジンクラブ東京句会が平成28年1月10日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さんと大谷仁子、加藤品子、城内光子、菊池順風、関玉枝、高田以呂波、唯夕、本間千代子、水野絵扇、宮本游子、ゆめか、横澤七五の各氏及び星野睦悟朗の15名、欠席投句は小野六平太、佐道正、成島静枝、長谷川渓節、平井熙、丸山芳夫各氏の6名でした。当日の題と選者、入選句は次の通りです。

なお、松橋帆波さんが新葉館から句集[YANAGI]を電子出版されとお知らせがありました。アイパッドなどios端末があれば、紀伊國屋キノッピーやiBOOK ストアから、またアンドロイド端末があればAmazonキンドルや紀伊國屋キノッピーなどから購入することができます。(詳しくは新葉館のHPをご覧ください)

 

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。特に活発に意見が出た句等についてはその内容を書き添えます。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

顔を出す猿がほしがる福袋     熙

   ・・・いろいろ解釈を試みましたが、欠席投句でよくわかりませんでした。

  新元素夢と努力が結晶し      渓節

   ・・・日本に命名権がることなど帆波さんがいろいろ解説してくらました。

順風「し止め」ですね。「す」で良いのではないですか」

憂さ晴らす甘露の味はやや苦し   以呂波

帆波「他人の悪口か何かかしら。後で自分の中に棘が残ってしまったということか」

団扇「甘露は辞書を引くといろんな意味がありますね」

作者「甘露は甘露の酒という言い方もあります。憂さを晴らすつもりの酒が苦い、と詠みました」

 おにぎりは母の握った涙味     ゆめか

 帆波「そんなにお母さん泣いていたの?」

団扇「涙味がいい」

帆波「今どきのお袋の味は何だろう。肉じゃがでなくカレー、ハンバーグ…。一人で食べる思い出

のお袋の味はおにぎりが多いですね」

作者「帰省して早い電車で帰りましたが母がおにぎりを持たせてくれました。新幹線で食べたら

おいしかったです」

1 正月しかニュースのならぬ餅の事故  正

1 背高の上から目線疎まれる     団扇

  以呂波「大きい人は羨ましかったが、大きい人も悩みがあるのだなあと思います」

帆波「背の高い人は猫背が多いですね」

作者「(先生は)大きい生徒には座れと言ったり、監督が階段に上がったりしました。高いとこ

ろに乗っても威張らないのは噺家です」

1 国連の束ねが緩む大花火      品子

  七五「なんだろうと思いました。(北朝鮮の)原爆ではなさそうだし、中東の空爆のことかなと

思いました」

?千代子「今の説明でわかりました。でもどのことを指しているのかなあと思います」

作者「ある会で「束ねる」の題で作りました。水爆実験を大花火と言いましたがちょっと強引でした。

水爆実験のことをこういってもよいかを聞きたかったです」

帆波「今の時点ならこれでわかります。国連の枠にはまらないことがいろいろ起こっています」

2 愛想無したった三日のお正月    唯夕

2 飲み終える日にある筈の薬ない   睦悟朗

2 三猿に真逆でいこう笑みプラス   仁子

  光子「見ざる聞かざる言わざるの逆の年賀状は結構あり、好感を持ちました。笑みプラスがいいと

思いました」

千代子「私もそう思いました。こうありたいと」

作者「そのままですが笑いも入れて生きたいです」

帆波「埼玉県の秩父神社は逆の猿があり、置物も売っています」

2 新幹線雪とサクラを一筆に       七五

  睦悟朗「面白い見付だと思います」

游子「私もそう思います。きれいで動きが見えます」

団扇「日本の面白さですね。日本語の面白さもあります。カタカナのサクラと雪の漢字も面白い」

作者「北海道新幹線などを思い浮かべて。雪とサクラはバランスを考えて」

2 夢の中でも嘘と気が付く当る夢   絵扇

2 ダメ出しを重ねささくれ増えてくる 帆波

  ・・・作者「する方もされる方も両方傷つきます」

2 種明かし見ない幸せきっとある   順風

  ・・・帆波「手品は絶対起こることをさも起きないように見せ、詐欺師は絶対起こらないことを

さも起こるように見せます」

2 デパートの在庫一掃福袋      静枝

3 偽装馴謝罪劇馴不感症       六平太

・・・馴れに送り仮名が無いのはちょっと無理しているなあ、との声もありました。

3 去年今年ダルマ落としの様に逝く  游子

  ・・・作者「行は行って帰る、往は目的があって行く、逝は行って帰ってこない、です」

3 楽しみなページを恐る恐る開け   芳夫

  絵扇「袋とじを連想しました」

千代子「投句したのが載っている本など、「恐る恐る」がいい」

玉枝「自信がある句を欠席投句した時などですね」

欠席の作者のコメント「川柳誌に限らず期待して開くものがあります」

3 競わない夜間中学教え合う     光子

3 奔放に生きて別れは呆気ない    玉枝

5 ガッツまだあったつもりの大掃除  千代子

  絵扇「会社のお掃除で腱鞘炎が悪化しました」

玉枝「私もこう思いました。最近はサボるようなってしまいました」

  唯夕「私は全くガッツがありません。女房にガッツがあってた助かります」

七五「今年の私の思いです」

ゆめか「ガッツが面白いです」

作者「今回ほど疲れたことはありませんでした」

 

Ⅱ、宿題は「ひろがる」で唯夕さんの選でした。

血だまりのように砂漠に浮く煙     帆波

犬と赤ちゃん世界の動画笑みこぼれ   順風

酔う程に風呂敷広くなっていく     睦悟朗

田舎町内緒話は通じない        正

ここだけの話どこまで飛んでった    光子

強いチームの円陣はよく弾け      芳夫

たんぽぽの分布やさしい風と組む    千代子

買おうかな夢の広がる宝くじ      仁子

招き猫世界の街で福を呼び       品子

あけぼのの顔ぼんやりと薄明かり    ゆめか

おいしさがじんわり浸みる盗み食い   以呂波

山育ち大海原に声を呑む        光子

ひと夏を過ぎた少女にある翳り     品子

一億総活躍八紘一宇          六平太

「三才」

今知縁趣味で繋がる人と人       順風

あの男名将らしい鼻の穴        游子

爆買いに狙われそうな青い空      千代子

「軸」

産声に詰めたる皆いいお顔       唯夕

 

Ⅲ、最後に、宿題で特選だった本間千代子さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「まあまあ」でした。

「佳作」

まあまあと自画自賛する初句会     唯夕

勝算があって仲裁買って出る      帆波

三度食べ病気そこそこ良しとする    七五

まあまあの年を祈願し五円玉      睦悟朗

山登り高尾あたりで丁度よい      七五

まあまあと猫の手がらを褒めてやる   仁子

まあまあと言われイケメンべそをかく  団扇

まあまあの基準がみんな違う家     光子

年金に頼りまあまあ生きている     睦悟朗

家族みなまあまあ元気ありがたい    玉枝

「秀作」

成績はまあまあ人は良い方だ      絵扇

まあまあと指をさしたが名が出ない   団扇

まあまあはかなり儲けている証拠    団扇

「特選」 

まあまあと飲んだ昼酒よく効くな    光子

「軸」

まあまあと整形後に見る鏡       千代子

 

Ⅳ、次回について

日時 : 平成28年2月14日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「雪」3句(句箋は当日)

③ 時間があれば席題で5分間吟など

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