川柳マガジンクラブ十四字詩句会 第42回例会
川柳マガジンクラブ十四字詩句会第42回例会が9月30日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の村田倫也さん及び五十嵐淳隆、植竹団扇、佐藤潤子、佐藤美文、沢辺祥子、早川若丸、松田颯秋各氏と星野睦悟朗の9名、欠席投句は白子しげる、福島久子の両氏、合計11名でした。
当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。
Ⅰ、句評会「自由吟」
句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)1句を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選の得点です。
1 恋に恋して直ぐに幻滅 潤子
1 ぼつもぼうずも響き不愉快 団扇
・・・軽快で響きが良いという意見と濁音は耳に良くないし句会などで自虐の感じで
言うのも不愉快という意見がありました。作者はパピプペポは軽薄な感じ、この方が
私の性にあってます、とか。
2 通販駆使し老いが華やぐ 睦悟朗
・・・通販を使わない人が多くて通じませんでした。
2 泣いているのか月に笠雲 颯秋
・・・詩的でよいという意見と笠雲は富士山などの山にかかる雲であるという指摘が
ありました。
2 酷暑乗り越え聞いたうぶ声 久子
2 祖父の執念孫がねじ込む しげる
・・・岸元総理と安倍総理のことを言っている時事吟です。
3 エーゲ海では浮かぶ泥舟 淳隆
・・・難民のことかという問いがありましたが、作者によるとギリシャそのものを
詠った時事吟だそうです。
3 理解されぬに笑うしかない 若丸
・・・「ぬ」か「ず」かという議論がありましたが、選んだ二人及び作者は「理解さ
れぬ」ことに対して笑うしかない、と言いたいので「ぬ」であると主張しました。
4 合い鍵が見た無断欠勤 祥子
・・・何を見たのか、という質問もありましたが、最近の「連絡が取れないので開け
てみたら、死んでいたとか殺されていた」という事件を詠んだのだそうです。
5 つまずいて知るそれなりの年 倫也
9 ゆっくりでいいなどと急かせる 美文
・・・◎×3、〇×9でした。「急かされ」の方がきつい言い方になるという意見があ
りました。
作者「倫也さんに、こう言って句評会用の句の提出を急かされました」(笑い)
Ⅱ、宿題 「今さら」
句評会で一番票の多かった佐藤美文さんが選をしました。
〔佳作〕
1 明日の切符を貰う真夜中 淳隆
2 戻ってくれと土下座されても 祥子
3 シワも深まりパフの手遅れ 淳隆
4 端から返す気など無い税 団扇
5 言い訳しても顔はデレデレ 祥子
6 寂しくなって迫る復縁 倫也
7 落とせば割れる皿の定めよ 若丸
8 嘘じゃなかったなんて今さら 団扇
9 酔って大口欲しい消しゴム 睦悟朗
10 勝たせ過ぎたと悔やむ政権 しげる
11 何を今さら木偶の戯れ事 颯秋
12 今さらなによ魔女のつぶやき 颯秋
〔秀作〕
1 言い訳並べ敗北の弁 倫也
2 年の差婚へ淡いジェラシー 睦悟朗
3 定年離婚するもおっくう 睦悟朗
〔特選〕
忘れた頃に無罪判決 倫也
〔軸〕
持てた話を二度も聞かされ 美文
Ⅲ、五分間吟
宿題で特選の村田倫也さんの出題及び選で5分間吟をしました。題は「ほどほど」でした。
1 ほどほどに怪木偶のアングラ 颯秋
2 二合の酒でみんな友達 美文
3 ほどほどなんて飲んだ気がせず 睦悟朗
4 中流育ちセレブ夢見る 潤子
5 半分ほどでやめるテキーラ 淳隆
6 無理せず降りるK点の前 淳隆
7 ばれぬ程度の浮気なら善し 団扇
8 ぐちもほどほどまずくなる酒 祥子
9 兄弟みんな団栗で良し 美文
10 初めての紅程程の赤 若丸
〔秀作〕
1 知恵八分目腹八文目 団扇
2 浮気出来ない程のへそ繰り 美文
3 ほどほどに言う妻の悪口 潤子
〔特選〕
頃合いを見て目で合図する 祥子
〔軸〕
程々にして後は任せる 倫也
・・・披講が終わってからみんなに軸吟はと言われて、あわてて考えこの句を披露し
て笑いを誘いました。
Ⅳ、お世話役の村田倫也さんから、武玉川鑑賞「夫婦の句」として、
妻のえくぼの段々に減る
夫の顔みて受ける盃
妻は小言で洗う生酔
など十五句の紹介があり、各句について話し合いました。
今後の予定は次の通りです。
第四十三回 平成二十七年十一月二十六日(木) 宿題 「記憶」
第四十四回 平成二十八年一月(詳細未定)
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