川柳マガジンクラブ東京句会 第103回例会
第103回川柳マガジンクラブ東京句会が平成27年5月10日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さんと大谷仁子、小野六平太、城内光子、菊池順風、佐道正、白子しげる、高田以呂波、唯夕、辻直子、新澤きよ、本間千代子、丸山芳夫、宮本游子、村田倫也、横澤七五の各氏及び星野睦悟朗の18名、欠席投句は成島静枝、長谷川渓節、平井熙、ゆめかの4名でした。
初参加の新澤きよさん。
冒頭で、「川柳マガジンの第13期誌上句会で、白子しげるさんが年度のトップ=最優秀得点者に輝き、入選回数最多獲得者との2冠を取られた」ことが披露され、拍手の中、しげるさんの一言がありました。
当日の題と選者、入選句は次の通りです。
Ⅰ、自由吟互選と句評会
句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。今回0票句の5句は松橋帆波さんと佐道正さんがコメントをしました。
特に活発に意見が出た句等についてはその内容を書き添えます。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。
有名税帽子深めにかぶらせる 順風
正「わかりますが、有名税の言い方が適切でしょうか」
帆波「よくあることと思います。今は一般の人でもネットなどで有名になってしまうこともあり
ます」
チャンピオン拳の神の泣き笑い 游子
5月2日のパッキャオ vs メイウェザーの世紀の対決を詠んだとは分かっても反応はまちまちなようでした。
帆波「この間の試合。過去の積み上げがすごかったですね」
正「神をどう解釈したらいいのでしょう」
?倫也「ボクシングは大好きです。実力本位なので神を持ちだすのは疑問です」
作者「試合を見て、勢いで作りました」
もう少し押せばよかったもう少し 唯夕
親の恩返せず子には期待する 睦悟朗
・・・先月の「親の恩返せず子にも期待せず」の作り直しです。
モラハラされる箸の持ち方 帆波
正「いれたかったけれど、ちょっと意味がはっきりしませんでした」
作者「我々の世代はうるさかったです。今の子は箸が持てない子でもちゃんと食べられる。ちゃんとするメリットがない。親もちゃんとできない」
1 指でバツダメではなくてお会計 正
・・・バツ(お会計、おあいそのサイン)とダメの間を一字空けしてはどうかという意見があり
ました。
1 春の逃げ足もう葉桜にしてしまい 千代子
1 得手勝手傲慢無礼半可通 以呂波
・・・先月の「無表情慇懃無礼客区別」に対して、客の立場から詠んだものだそうです。
2 お日さまがすべて解決してくれる 倫也
2 手短な助っ人辞書を横におく きよ
仁子「手元に置いて電子辞書を使っているので実感句です」
千代子「千葉大会で「助っ人」という題がありました。辞書を助っ人とは面白いです」
?芳夫「手短でしょうか。かえって時間がかかったりすることもあります」
倫也「電子辞書でしょう。「電子辞書からもらう安直」なんて」
作者「竹本瓢太郎さんが世の中電子辞書の時代だとおっしゃっていましたが、私は車の中、テーブルの横、にも置いていて4個持っています。灰汁の字を引いた時は嬉しかったです」
2 介護五の夫投票できて吉 仁子
2 連休は余白だらけの現在地 熙
2 残高と相談してる余命表 しげる
3 もう仮面外していいよお母さん 直子
以呂波「仮面がいろいろに考えられて面白いです。外面とか厚化粧とか」
光子「息子か娘が優しい人なのだなあ、と思いました。逝きたいように生きてよいですよということ
でしょう」
倫也「生真面目と自由奔放。娘さんがもういいよと言っているのでしょう」
団扇「作者が言われたのでしょう」
作者「帰って疲れた顔をしていたら、主人や娘に言われました」
3 街中の監視カメラに俺の過去 六平太
3 勢いが衰えたから立ってする 団扇
芳夫「ただ読んだだけならオシッコのことですが、私は選をする時に立ってすることがあります」
順風「男性の作でしょう」
游子「お父さんが座ってしろと言われていますが、勢いがなくなったから・・・」
?六平太「逆ではありませんか。家族の中で元気がなくなると。間に合わなくて汚すこともあるかも」
?千代子「後でわかりました」
?倫也「逆だと思いますが」
七五「これは全く別のことを言っているのではないですか」
作者「座ってする方が多いと聞いて驚きました」
妙に盛り上がってガヤガヤ・・・。
3 道草を食った分だけ丸くなる 七五
・・・共感の声が多かったですが。
六平太「そうだろうなあとも思いますが、丸くならない人もいます」
3 故郷の蛙の声は子守唄 ゆめか
4 大笑いすることもなくもう日暮れ 静枝
睦悟朗「大喜びをすることもなかったが、それでもいい人生だったなあ、と人生の終わりに近付いてて思っているのでしょう」
芳夫「この頃こんな生活をしています」
七五「寂しいですけれど」
光子「自分もこんな生活をしています。大笑いはないし、喜怒哀楽が乏しくなったなあと」
帆波「自分のことを詠まれたのでしょうね」
欠席の作者のコメント「老い二人ボソボソしゃべって暮らしております」
4 あくびして又あくびして春終わる 光子
睦悟朗「良い境遇だなあと思います」
游子「退屈で何事もないこれ平和」
唯夕「春はあくびが似合います」
六平太「いい景色です」
団扇「健康な人なのでしょう」
作者「自分の怠惰な日常を詠んだだけなのに、ありがとうございます」
5 民意より大事にされる星条旗 渓節
この句を選んだしげる、七五、正、直子、きよが共感を述べられた。
?倫也、?睦悟朗は、マスコミや世間の風潮に同調・賛成できないと意見を述べました。
団扇「アメリカを表すのに星条旗を使った句は多いですね」
帆波「うーんとうならせるものの・・・」
6 くだらない事を真面目に考える 芳夫
この句を選んだ游子、六平太、唯夕、順風、千代子が川柳らしい良い句と感じられたようです。
正「お手本の句です。こういう風に作りたいと思います」
倫也「つまらないことを探すのも大変では」
作者「それが楽しいのです」
作者「靴下をはくときに右から履くか左から履くかなど、つまらないことをほじくり出して、拡大
して・・・」
Ⅱ、宿題
宿題は「円(表現自由)」で白子しげるさんの選でした。
選者の弁「表現自由ということでしたが、円安、円周率、お金の円、円満などが多かったです」
「佳作」
丸っこい嫁御人柄円っこい 仁子
輸出入明暗操作円相場 以呂波
百円ライター今もハイドの顔がある 直子
コンピューターπの桁数競い合う 正
満月が群青の空穴開ける 光子
五十円投げ十倍の縁祈る 睦悟朗
被爆者の御霊が叫ぶドーム前 渓節
成る程と思う円周率のπ 団扇
飲み会を円卓でする無礼講 游子
曲がる背が匠の技を伝えてる 順風
円卓で話の角が取れてくる 七五
円満を演じ心が尖り出す 倫也
「秀作」
一円玉作れば赤字作ってる 順風
小銭入れ一円玉が泳いでる 倫也
円満な家庭支える無関心 七五
「特選」
百円のバスで知らない地元知る 芳夫
「軸」
円熟の境地へイチローが魅せる しげる
Ⅲ、五分間吟
最後に、宿題で特選だった丸山芳夫さんの出題及び選で五分間吟をやりました。題は「明日」でした。
「佳作」
一昨日も言った気がする明日こそ 帆波
なんと呼ぼうか明後日の次の日 団扇
明日から飯は自分で作りたい 七五
眠ってるままで明日は来ないでね 光子
わからぬと明日の分も酒を飲む 光子
まだ行ける明日へ五体修理する しげる
夜は明けるそれを信じて床に着く 仁子
人間ドック今晩九時が食べ納め 順風
飲みだすといつも明日まで飲んでいる 正
また明日行って初恋それっきり 帆波
楽しいな明日の私何色か 光子
夢よりも身近な明日が気にかかる 直子
「秀作」
何色に咲こうか明日のワンピース 直子
生きている不思議明日までガンバロウ 直子
明日できることは明日にとっておく 正
「特選」
好きな事編みかけだけどまた明日 以呂波
「軸」
ドン・ガバチョのお陰で自殺せずに済み 芳夫
Ⅳ、次回について
6月句会は、6月14日(日)が全日本川柳大会の日になりますので中止します。
日時 : 平成27年7月12日(日) 12時30分開場 13時開始
場所 : 駒込学園
内容 : ① 句評会
事前に自由吟を1句提出してください(既発表作品も可)
㋐新葉館宛の場合 4月末締め切り
新葉館のホームページをご覧ください。
㋑松橋帆波宛の場合 1週間前締め切り
郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407
Fax 03-3604-7328
メール honamikp61@gmail.com
② 句会
㋐宿題「鳴る」3句(句箋は当日)
㋑時間があれば五分間吟など
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