開催日:十月二十七日
第九十二回川柳マガジンクラブ茨城句会が茨城県取手市立取手福祉会館にて開催された。出席者は浅野ゆき子、上野すみえ、木村昭栄、坂倉敏夫、渋谷加代子、高橋まさ、本荘静光、松田颯秋、太田紀伊子、葛飾凡斎の九名。欠席投句は片野晃一、木下種子、山口幸の三名。当日の宿題と選者、入選句の一部は次の通り。
〔宿題〕▽「方角」太田紀伊子選
宇宙には東西南北あるのかな 加代子
西方は全部仇と会津人 凡斎
道一つ違え方角解らない 昭栄
方角を調べ結婚決めた母 敏夫
君が指す方へだまってついて行く 静光
何処行こかあっちと背の子指示を出す まさ
忌み嫌う北枕して貘の夢 颯秋
香に酔い菜の花迷路立ちつくす 加代子
あっち向いてほい勝って続きの酒を飲む ゆき子
野良猫の吉方家の庭らしい まさ
【秀作】
演歌師が北の方角向きうたう すみえ
次男坊親の指図を聞かず行く 凡斎
富士御岳煙はみんなこちら向き 静光
【特選】
反逆の向日葵北を向いて咲く 颯秋
▽「ねぎ」葛飾凡斎選
人参がねぎにようやく打ち明ける 颯秋
嫌いだが妻におどされ食べるネギ 敏夫
思い出す葱間は父のリクエスト ゆき子
生でかじる葱は意外と辛くない 静光
カップ麺ちょっと彩る庭の葱 加代子
日本蕎麦ネギの一味欠かせない 昭栄
ねぎ一つ吟味している主婦の性 敏夫
風邪ひいてねぎが首筋からみつく 敏夫
二級品三本束で足る我が家 まさ
【秀作】
玉葱は意地悪女を泣かせる 颯秋
涙腺も老化すすんで泣けません ゆき子
すき焼きの葱一つ無きぞ悲しき 静光
【特選】
大臣の首下仁田のネギが切る 昭栄
〔席題〕▽印象吟「カボチャ二個」坂倉敏夫選
ホクホクの南瓜のルーツカンボジア 昭栄
三個目は隠してカボチャ掴み取り 静光
ホクホクのカボチャ栗より美味しそう 昭栄
塩一つまみ味はグーです南瓜粥 まさ
江戸崎のカボチャは旨い日本一 昭栄
カボチャご飯米粒さがす幼年期 昭栄
大小のかぼちゃ仲良くハローウイン 紀伊子
ヒロインの母に化けます土手カボチャ 颯秋
ゴミ捨てに芽が出たカボチャ食卓に 昭栄
団欒の冬至南瓜は祖母の味 加代子
【秀作】
四つ切りの今日のカボチャはカナダ産 颯秋
枯れ草の中に逞しミニカボチャ 凡斎
絵手紙に歪なカボチャがおどけてる 颯秋
【特選】
地を這って花も見事なミニ南瓜 凡斎
〔三分間吟〕▽「栗」木村昭栄 選
焼き栗か中国産か大丈夫か 静光
老春につのる思いの栗拾い 颯秋
栗ごはん秋を知らせる母の味 紀伊子
ピクニックコスモスよりも栗ご飯 静光
甘栗は異国から来た無国籍 凡斎
イガむいて渋皮むいてギブアップ 静光
花よりダンゴ月見より栗 静光
栗剥きに悪戦苦闘幼き日 すみえ
うっかりと祝儀袋に栗のイガ 颯秋
栗拾い腰の痛いも何のその まさ
【秀作】
栗拾う朝の笑顔の散歩道 凡斎
見えすいた嘘は言わない栗ダンゴ 颯秋
災害の火中の栗は拾えない 凡斎
【特選】
かち栗に今日の運勢かけてみる まさ
(報告・太田紀伊子、葛飾凡斎)
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