川柳マガジンクラブ東京句会10月例会
第96回川柳マガジンクラブ東京句会が10月12日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び小倉利江、小野六平太、加藤品子、菊池順風、ぐいぐい田中、佐道正、白子しげる、高田以呂波、唯夕、平井熙、藤原栄子、藤みのり、牧雄画、水野絵扇、宮本游子、村田倫也、横澤七五の各氏と星野睦悟朗の20名、欠席投句は、伊藤三十六、成島静枝、長谷川渓節、本間千代子、丸山芳夫の各氏5名でした。今回新しく参加されたのはぐいぐい田中さんの株式会社サイバーエージェント575グループの同僚である牧雄画さんでした。
Ⅰ、自由吟互選と句評会
各句の上の数字は互選の得票数です。
ゼロ票の句は六平太さんと倫也さんがコメントしました。
注目を集めた句について、やり取りの概要をそれぞれの句の後に記述します。発言者の頭に?を付けたのは疑問や質問を述べた人です。
祝日に日の丸揚げる家もない 栄子
一次会川柳すべって惨事会 ぐいぐい
倫也「単なる言葉遊びではないですか」
六平太「川柳の会に出ると終了後二次会三次会をやることもありますが」
作者「会社では飲み会で「ここで一句」などと振られることがあります。うまくでき
なくてシーンとなることがあり、そのときはしらけます」
プーチンが食べてるビターチョコレート 游子
?も付けた倫也「ウクライナの大富豪のことでしょう」
六平太「わかりませんでした」
帆波「ウクライナの大統領で大富豪のことです」
?利江、?品子「説明を聞くまでわかりませんでした」
作者「甘い汁を吸おうとしたのに苦い思いをしています」
昇格か秋が漏れ出す換気扇 品子
?も付けた倫也、六平太「わかりません」
?利江「わかりません」
作者「ある句会で「秋のもの」という題で作りました。お祝い事があったのか松茸の
香が漏れている、という意味です」
正「秋が漏れ出す換気扇、はいいと思いますが」
邦人といわれがあってもの申す 雄画
?も付けた六平太、倫也「わかりません」
?睦悟朗、?利江「わかりません」
作者「ノーベル賞受賞が決まった中村さんは米国籍になっていることを詠みました」
独り身の悩んだ末に飼うペット 順風
倫也「何故ゼロ票なのかなあ、おかしな句ではないのに」
六平太「独り身でなんで悩むのかなあ」
正「こういう人がたくさんいます。中には人間と居るよりペットといた方が良いとか
いう人も。4番目に選んだ句でした」
1 反自民元祖受け皿たか子逝く 渓節
1 だらし無く使う政党交付金 千代子
1 産みなさい働きなさいと言う総理 静枝
熙「よくこういうことがあります」
団扇「作者が投げかけているのでしょう」
正「若い人には不満を持っている人が多い」
睦悟朗「中八ですが」
正「気がつかない、こういうのは良いのでは」
1 何もない所へ旅に出かけたい 倫也
順風「何もない所 が新鮮に感じました」
?六平太「何もない所って、冥途ですか(笑い)」
?睦悟朗「何もない所なんてないので、作者に聞いてみたい」
帆波「自分とかかわりの無い遠くへ行きたい、ということでしょう」
正「宇宙旅行なら何もない」
作者「たまには荒涼としたところへ行ってみたい」
1 告ろうとしたのにきょどる身の不覚 団扇
利江「若い人でないとできない。面白いです」
?倫也「ほんとにわからない」
?唯夕「きょどる がわかりません」
がやがややっているうちに、告るは愛を告白すること、きょどるは躊躇してしまう
ことらしい、と分かりました。
2 おとぼけが長持ちしないお人好し 芳夫
3 陽が沈む蘇州夜曲のプロフィール 熙
3 ネット社会孤独の闇が騒がしい みのり
七五「ネットをやらない私は関係ありませんが、なんとなくわかります」
栄子、利江「大変な時代だなあと思います」
?ぐいぐい「「孤独の闇」とはなんでしょうか。ネットをやってないから孤独、それ
とのネットでいじめや破産などもあり孤独、どちらを詠んだのでしょう」
作者「いろいろ便利ですが、依存すると淋しさを感じたり、ネットによりどころを求めたり、いろんな思いがあるのを詠みました」
3 賠償は請求されぬ占い師 正
詳細は略しますが、面白い見付ということで盛り上がりました。
3 日が昇り独り芝居の幕が開く 七五
3 白無垢の中で発酵してる過去 三十六
3 牛タン屋牛から見れば閻魔様 帆波
この句も見付けが面白いということで盛り上がりました。
作者「サイバーエージェントのアプリで出したら結構点数が入りました」
3 敵よりも味方が多く痩せられず 唯夕
4 温暖化季節一巡秋迷子 以呂波
4 ありのままそれはできないノーメーク 絵扇
唯夕、ぐいぐい、正、游子がノーメークに着目して選びました。
作者「孫が歌うアナ雪のありのままの歌(Let It Go)の「ありのまま」に言葉をつなぎました」
4 博学のスマホに頼る軽い脳 利江
4 雑草と言って褒めたり貶したり 睦悟朗
4 タブレット回転寿司よお前もか 六平太
5 医学書を読めばすべてが当てはまる しげる
七五「家にも何冊かありますが、気になることがあるので読みたくありません」
品子「読むと自分が生きていることが不思議なくらいです」
利江「年を取るとこんなことになります。悲惨なもんです」
以呂波「年とともに仕方がないですが、見ないようにしています」
正「いろんな中で一番重いのが当てはまるように思ってしまいます」
帆波「いたい、かゆいには普遍的な物差しがないので、もしかしたら・・・と思ってしまいます」
作者「今はネットで見るのかもしれませんが、私も怖くて読みません」
Ⅱ、宿題
10月の宿題は「哀(詠み込み不可)」 で松橋帆波さんの選でした。
選者の弁「お葬式、介護などが多かったです」
「前抜き」
切々とそこは私の寝床です 団扇
今晩のおかずどこかに置き忘れ 順風
製糸場野麦峠の史書を抱く 千代子
ずる休みSNSで上司バレ ぐいぐい
彼岸明け時雨れて一人無人駅 以呂波
息子だけ一品多いという不思議 みのり
「佳作」
秋風が街からミニスカ消していく ぐいぐい
負け犬の細い尻尾がささくれる 游子
頑張れの言葉に喘ぐ老介護 絵扇
ぬいぐるみ汗と臭いのふなっしー 六平太
うちわではないと言われているうちわ 団扇
新任で問題になっている松島大臣のことです。
博士号ハローワークが持て余す しげる
引出の一円玉を捜す日々 六平太
詫び一ツ吐けずに無為の時が過ぎ 七五
故郷の棚田は貧しさの形見 三十六
ひとりだけ過去に酔ってる立ち飲み屋 煕
常連も席起ち難し店仕舞 以呂波
前ならえたまには欲しい前の人 雄画
虐待の影で貧困闇広げ 渓節
赤提灯一つシャッター大通り 游子
孫請けの苦を秒針は口にせず 芳夫
「秀作」
病床の日記最後は読めぬ文字 正
いつだってバイキンマンは袖にされ 唯夕
キャプテンはスタンドに居る松葉杖 芳夫
「特選」
合鍵にまだぬくもりが残ってる 順風
軸 飽きないという商いの先細り 帆波
Ⅲ、五分間吟
最後に五分間吟を行いました。
宿題の句で特選の人が出題と選をすることになっています。今回は菊池順風さんで題は「勝負」でした。
「佳作」
馬主にはなれぬが馬券なら買える 帆波
試合前相手が強く見えてくる ぐいぐい
最初から妻が勝つこと決まってる しげる
勝負事抜けに抜けれぬ依存症 絵扇
ダイエット自分に負けた腹回り ぐいぐい
かわってもいいさ金星逸の城 団扇
株世界負けるは勝はありません 六平太
綱倒しザンバラ髪の座る位置 煕
年寄りは嘘の数など競わない 煕
ビデオない時代にあった名勝負 游子
兎と亀ウサギにだってある誇り みのり
勝ち負けは別遠藤にホの字です 利江
勝負師の目に敵方が射抜かれる 倫也
やる前に勝負を決める裏事情 唯夕
「秀作」
あの世行く迄は勝ち負け決まらない しげる
勝ち負けは時の女神に委ねてる 七五
平和賞十七才の勝ち名乗り 利江
「特選」
勝ち負けの人生だった父の骨 帆波
Ⅳ、次回について
日時 平成26年11月9(日) 12時30分開場、13時開始 場所 駒込学園
内容
(1)句評会
- 事前に1句投句してください。
- 事前投句の宛先
- ㋐新葉館宛の場合 10月末締め切り
- 新葉館のホームページをご覧ください。
- ㋑松橋帆波宛の場合 11月3日まで
- Fax 03-3604-7328 メール
- 郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407
(2)句会
宿題「さだめ(表現自由)」三句(句箋は当日)
時間があれば、5分間吟など
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