川柳マガジンクラブ東京句会6月お楽しみ会(吟行会)
例会に当たる6月9日(日)が第37回全日本川柳大会2013年青森大会の日のためお休みとし、希望者
によるお楽しみ会(吟行会)を行いました。
今回の参加者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び句会場の設定やご準備・当日のお世話をしてくださった内田博柳さん(台東川柳人連盟幹事長)含め21名、欠席投句が5名、合計26名でした。常連の他に東葛川柳会の伊師由紀子さん、月岡サチヨさんが参加されました。
1、吟行
浅草浅草寺雷門前集合、吾妻橋、隅田公園、二天門(東門)、浅草神社、浅草寺と巡った後30分
の自由行動。再集合後、浅草木馬亭、花屋敷、浅草寺病院の前を通って句会会場「お休み処 茶房 花の辻」へと回りました。
博柳さんからお借りしたオレンジの地に川柳と白抜きした目立つ小旗のお陰で集合や吟行がスムースにできました。浅草に詳しい帆波さんの説明で浅草寺そのものでない周辺の見どころも楽しめました。
参加者の目を引いたのは、各所から見えるスカイツリー、たいへん増えた人力車、伝統の神谷バー、空梅雨でしおれそうなアジサイ、浅草神社境内の猿回し、思い出を持った人が多い六区の風物、そして相変わらずにぎやかな浅草寺の外国人観光客、おみくじなどです。
暑い日でしたが、ゆっくり回ったので全員無事周遊を終わりました。
2、句会
茶房 花の辻は「みちびき花の辻商店街振興組合 姉妹町宮城県松島町・秋田県にかほ市 観光案内所」
ということで多様な催しにも使われているようです。
部屋の壁には歓迎の貼り紙までしていただいてあったり、花の辻商店街振興組合理事長の辻村勇さんが台東区写真連盟理事長の永田晴久理事長を伴ってご挨拶にお見えになって近隣のご説明をしてくださり、一同大感激でした。
ここでまず宿題、嘱目吟の投句後昼食ということになりました。嘱目吟の投句が済むとほっとして「まず生ビール」というけしからん??人が続出しました。昼食後は選句の間30分ほど自由時間になり、大半の参加者は近くの浅草見番などを巡りました。
(1)宿題1「見上げる」
植竹団扇さんの選でした。
「秀作」
木の上の降りられぬ猫見上げてる 順風
隔世のツリー見上げる人力車 千代子
ガウディの夢天空へ伸び続け 大仏
石段を見上げただけで息が切れ 朔太郎
見上げると落ちてきそうな夜の星 ゆめか
あのねアナタこの世にいますもう少し 由紀子
空梅雨の空恨めしい雨蛙 利江
脱力をしたい日もある富士の山 游子
母のためバイトをするぞ十五歳 絵扇
あの星が母さんだねとみる夜空 正
「五客」
銭湯の富士に見とれてついのぼせ 正美
雪形を見て種もみを水に浸け 睦悟朗
長身の君に禿など無いでしょう 由紀子
天井を仰ぐしかない手術前 サチヨ
おや懐かしい天井に扇風機 芳夫
「三才」
人 背が高い先生が好き一年生 游子
地 屋台から見る億ションの窓明り 千代子
天 見上げれば九ちゃんの星にきび痕 千代子
軸 復興へ六八九のウォンウォンウォ 団扇
(2)宿題2「洋食」
松橋帆波さんの選でした。
選者の一言「取らなかった中にとても面白いものがありました。また洋食というとやはりハンバーグ、ナポリタン等おなじみのものが多かったです」
「秀句」
講釈をまずひと通りワイン決め 順風
母さんのトロトロ卵オムライス 絵扇
認知予防ほんとにいいかカルパッチョ 順風
洋食屋カップに注ぐ味噌スープ 団扇
子が作る草履のようなハンバーグ 利江
曲芸のようにフォークの背にライス 千代子
テーブルマナー羽化を実感した少女 サチヨ
洋食屋レトロの隠し味にする 品子
洋食の僕の原点ハンバーグ 大仏
洋食じゃないとカツ丼すねている 正
ふわとろへ真剣勝負オムライス サチヨ
「五客」
フライパンが火に踊ってる洋食屋 芳夫
ランチには味噌汁つける洋食屋 唯夕
コーヒーとトースト日本食になり 利江
母さんはお子様ランチ頼めない ゆめか
路地裏に人を集めるハンバーグ 游子
「三才」
人 会話まで上品になるフルコース 利江
地 文豪とぶつかりそうな洋食屋 品子
天 ステーキに秋田小町がついてくる 游子
軸 顔中で味わっているハンバーグ 帆波
(3)嘱目吟
最後に嘱目吟、選は内田博柳さんでした。
選者のお話「浅草寺は古川柳に、
小粒でもこれ見てくれの大伽藍
と詠まれたお寺です。(ご本尊は一寸八分の金色の聖観音像で秘仏)
また、
亀四匹蔓が六羽のご縁日
つまり鶴亀で四万六千日のご縁日で、7月9、10日はほうずき市でもあります」
「秀句」
浅草に今も生きてる江戸の粋 利江
おみくじも費用削減人任せ 玉枝
ふとももがやけにセクシー人力車 サチヨ
境内の歴史感じる大銀杏 栄子
青春を電気ブランがしびれさせ しげる
旅人になって漂う浅草寺 品子
紫陽花も水を欲しがるからっ梅雨 玉枝
大提灯今も支える幸之助 游子
集金も猿にやらせる猿回し 帆波
吟行で地口行灯読み歩き 以呂波
「五客」
あのホテルSKDの夢の跡 正美
看板も四ヶ国語のお土産屋 正
日本語を探して歩く浅草寺 流子
病院もあって手厚い浅草寺 睦悟朗
均整の車夫の躯体の輝けり 千代子
「三才」
人 イケメンのフェロモンも売る人力車 帆波
地 花嫁に客奪われた猿芝居 六平太
天 江戸っ子はこんな顔かと花川戸 品子
朝顔句会が7月8日に開かれ、今年は選者全員が女性であり、石田きみさんが謝選をなさることが紹介されました。
最後に、石田博柳さんや会場でお世話いただいた方々などへの感謝の拍手でお開きになりました。
次回の東京句会は7月14日(日)駒込学園にて開催です。
課題吟は「単語(表現自由)」三句詠です。
詳しくは、新葉館のホームページをご覧下さい。
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