川柳マガジンクラブ茨城句会4月例会
平成25年4月22日(月)
第七十四回川柳マガジンクラブ茨城句会が茨城県取手市立福祉会館で開催された。
出席者は、木下種子、沖紀子、本荘静光、木村昭栄、中村裕子、浅野ゆき子、高橋まさ、山口幸、大谷仁子、葛飾凡斎、世話人の林比左史、太田紀伊子の十二名。
当日の句評会、宿題と入選句は次の通り。
四月句評会
○ 特に話題になった句
ハイハイと子が受け入れた尊厳死 木下種子
無意味の延命行為の拒否については誰もが肯定するもののいざ身内となるとどうであろうか。元気な時の話し合いでは納得しているが当人にすれば簡単に「ハイハイ」されるのも穏やかではない。併せて尊厳死協会に入っている会員もいて意義のある話を聞くことが出来た。
忘れ物した事さえも忘れている 木村昭栄
誰もが心当たりのある年齢である。共感が出来る。結果が最悪にならなければ良しとするほかない。川柳を詠み呆け防止としたい。
にこやかな遺影は白い割烹着 葛飾凡斎
すこし前までは遺影も白黒で正装のものが多かったが今はカラーでカジュアルスタイルの明るいものが多くなった。遺影をみていると幸せな家庭と穏やかな在りし日を想像できる。
一徹に泣き頑固さに惚れている 太田紀伊子
昭和のよき時代を連想させる。三歩下がって夫の影を踏まず、それでいてすべて頼りにしていますよ。良い夫婦絵図です。巨人の星も浮かびました。
鈍らを研いでスパッとトマト切る 沖 紀子
なまくらの鈍とスパッとの鋭利の対比に思わず手を引っ込める仕草になる。人間も研ぎ方によってはきれいにトマトを切ることが出来ますゾ。
盃に一杯呉れと散る桜 山口 幸
これぞ日本人のお花見。外人には桜の季節花のもとに集る風流はわかるまい。一枚の花びらが酒の匂いに吸い込まれていく様も中国の詩人李白を彷彿させる。男性の作者を思い浮かべたがご婦人だった。
○ その他句評会出品作品
リンゴの唄流し復興した戦後 林比左史
ガソリンが先頭円安の値上げ 本荘静光
誕生にせめてと願う中の上 高橋まさ
後朝の未練尾をひく明けの月 古利根颯秋
歌舞伎座の出口コンビニ時代かな 中村裕子
楽々と歩く昔は混んだ道 坂倉敏夫
役不足レンジぼやきの電子音 大谷仁子
他人は他人世渡り上手子に教え 浅野ゆき子
宿題「努力」 太田紀伊子 選
一等じゃないが頑張り褒めてやる 林比左史
ビリで良い額の汗に努力賞 高橋まさ
ねえタマやポチの努力を見てごらん 沖 紀子
怠けと努力アンビバレント歩調とる 大谷仁子
才能も努力もコネと金に負け 本荘静光
無器用をわきまえ努力して生きる 高橋まさ
イチローは天才じゃない努力家だ 木村昭栄
就活のコネへの努力だけはする 木下種子
天才の努力それとは見せぬ智恵 本荘静光
苦境こそ笑顔の努力空晴れる 大谷仁子
【秀句】
努力して貧乏神と二人連れ 葛飾凡斎
努力の字父の背中に書いてある 浅野ゆき子
はなむけは努力の人と社長の辞 林比左史
【特選】
演奏家努力だけではすまぬ音 中村裕子
【軸】
役所言葉から前向きに努力と
【没句鑑賞】
横綱は土俵に埋まる金を掘る
横綱だけでなく力士皆に当てはまるので横綱
と限定しない方がいいのでは?
ドームより青空が好きホームラン
努力が見えてこない
イケてない努力内緒にしておこう
努力とは遠い イケてない
ドア開けるイケメンが居る高い酒
努力が見えない
十四字詩「霧」木村昭栄 選
霧が晴れたら家に帰ろう 沖 紀子
噂違わず霧の摩周湖 木下種子
チアリのギター夜霧奏でる 林比左史
夜霧の街はやはりガス灯 木下種子
霧笛遙かなロマン掻き立て 大谷仁子
霧を掴んで夢も消え去る 木下種子
霧降る中にキスゲひそやか 浅野ゆき子
霧に包まれ埋もれ木を抱く 山口 幸
頭の中のもやもやは霧 高橋まさ
霧が晴れれば日差し輝く 浅野ゆき子
夜霧冷たく傷む古傷 沖 紀子
霧のロンドン今はレジェンド 林比左史
運転出来ぬ霧の通勤 太田紀伊子
声を頼りに霧の中行く 葛飾凡斎
朝霧晴れて今日が始まる 沖 紀子
TPPは霧のその先 葛飾凡斎
【秀句】
ゴルフコンペを霧が中断 林比左史
お日様を背に霧吹きの虹 高橋まさ
障子張り替え霧の活躍 浅野ゆき子
【特選】
霧がひらけて一糸まとわず 本荘静光
【軸】
朝霧を浴び光る露草
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