川柳マガジンクラブ茨城1月五浦吟行
平成25年1月27日(日)~28日(月)
第72回川柳マガジンクラブ茨城句会は吟行会を北茨城市の五浦観光ホテルにて開催された。
第一日目は「茨城県天心記念五浦美術館」見学。所蔵品展の「雲変化」―いろとかたちーでは小堀進や大観の作品から雲に描かれた作品の魅力が紹介されている。常設の岡倉天心記念室では天心の偉業を知ることが出来る。宿に到着後句会を開催。宿題と第一日目の宿題「始発」「一日目の嘱目」の披講を実施。
和風の宿本館は松林に囲まれ静かな佇まい。太平洋を望む入り江に立つ。部屋からは大津波で流され、復元された六角堂がライトアップされ幻想的だった。夕食も新鮮な素材に郷土の味を添えた逸品であった。
第二日目は五浦岬、六角堂、岡倉天心の墓等をめぐり川柳の素材を探す。最近映画「天心」のロケが行われたという。戻ってきてからは、ホテルのロビーを借りて句箋へ書き込む姿が健気。昼食は六角堂と太平洋の怒涛を間近に眺めるレストランで食事と歓談で駅へのバスを待つ。二日目の嘱目は来月の月例で披講。
出席者は、木下種子、山口幸、岡部洋子、浅野ゆき子、坂倉敏夫、市原凡斎、木村昭栄、本荘静光、古利根颯秋、中村裕子、世話人の林比左史、大田紀伊子の十二名。当日の宿題と選者、入選句は次の通り。
宿題「始発」 太田紀伊子 選
あの恋のはじまり雨の始発駅 山口 幸
わたくしの終着駅は始発駅 古利根颯秋
雪の朝よくぞこられた始発駅 市原凡斎
五時に起きタクシー飛ばす始発駅 木村昭栄
都心まで坐っていける始発駅 林比左史
東京駅なぜかこだわる始発駅 本荘静光
始発バス羽田着まで客五人 中村裕子
顔見知り明日は我が身の始発駅 市原凡斎
赴任地へ戻る月曜始発バス 岡部洋子
火星への始発必ず乗るつもり 坂倉敏夫
【秀作】
行商の母は始発の常連者 岡部洋子
ゆったりと座るさあ寝る始発駅 木下種子
始発駅強調してる一戸建て 林比左史
【特選】
名は知らぬ始発電車の顔馴染み 木下種子
軸 就活の始発へ弁当三つ
嘱目吟「往路~五浦美術館」 本荘静光 選
大観の絵にいくらかと値踏みする 木村昭栄
旅支度杖を一本そえておく 中村裕子
ソーラーを乗っけた屋根がそこかしこ 太田紀伊子
ときわ路を各駅停車電車旅 坂倉敏夫
肺腑まで沁みる青さに空と海 岡部洋子
二年過ぎ車窓からブルーシート消え 太田紀伊子
鵜の鳥を拉致誘拐の崖の上 市原凡斎
常磐線車内放送よくしゃべる 太田紀伊子
大洗福の神様おわすとか 中村裕子
大津波信じられない凪の海 木村昭栄
雲変化山村暮鳥想い出す 太田紀伊子
ブックオブティ日本の茶道教えられ 林比左史
大観も生々流転で遺志を継ぐ 浅野ゆき子
大観と武山に郷土誉れ知る 林比左史
五浦には明治の風が息吹いてる 岡部洋子
筆の原毛イタチタヌキと種々雑多 山口 幸
目の前の海静かなり冬最中 山口 幸
秀句
天心の無念亜細亜をかけめぐる 浅野ゆき子
吟行会今日は私も晴れ女 木下種子
高校生背伸び楽しい色づかい 浅野ゆき子
軸 被災地と詠むのは止そう青い海
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