川柳マガジンクラブ東京句会6月お楽しみ会(吟行会)
例会に当たる6月10日(日)が第36回全日本川柳大会2012年徳島大会の日のためお休みとし、希望者
によるお楽しみ会(吟行会)を行いました。
今回の参加者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん含め21名、欠席投句が6名、合計27名でした。3度目の川瀬幸子さんと初参加の島田陽子さん(東葛川柳会所属)が参加されました。
1、紫陽花祭の白山神社、円乗寺、元置屋花みちを巡る吟行会
(1)吟行
団扇さんがタオルに東京句会と書いて掲げてくださった目印を目当てに地下鉄白山駅付近に集合しました。そして、①丁度紫陽花祭をやっている白山神社にお参りしました。東北支援の販売店、たくさんの露天、猿回し、歯の神様でもある白山神社、いろいろな品種が見頃の紫陽花、お祭に合わせて登ることが許された富士塚(浅間神社)などを手帳やノートと鉛筆を持ちながら30分ほど散策しました。②次に毎月句会の会場をお借りしている駒込学園と同じ天台宗の円乗寺にお参りしました。ここには芝居などで有名な「放火の罪で処刑された八百屋お七」の墓があります。まず入口の於七地蔵におまいりして、南無於七地蔵尊の赤いのぼりが連なった参道を通りお七の墓に手を合わせました。③そこから少し歩いて、かつて三業地として名を馳せた旧料亭街に僅かに残る当時の建物の一つ「花みち」を見学しました。ここを借りて守っている長身イケメンの双子兄弟西郷さんの弟さんの方に説明をしていただきました。
団扇さん、帆波さんからもいろいろご説明していただき、毎月通っている駒込学院の近隣でありながらよく知らなかった名所をめぐり、最後にお弁当を受け取っていつもの集会室に入りました。
(2)嘱目吟
この日の吟行で作られた句は植竹団扇さんの選で披露されました。
「秀」
いか焼きの匂いあじさい咽せている しげる
花よりも猿の小春に演技賞 六平太
少ない歯守ってくれと神頼み しげる
再婚成就なるやも知れぬ円乗寺 千代子
みんなが作者を見て、作者を含めて笑いが起きました。
お地蔵になり祀られる放火犯 正
焼かれてもお七を祀る江戸の粋 六平太
あじさい祭り牛歩が続く京華街 桃葉
孫文の前に集まれ迷い人 三十六
境内の入口の孫文と宮崎滔天が腰掛けて談合した石と碑がありそこを散策後の集合場所
としました。
白山に賽銭箱が多すぎる 三十六
境内に小さなお社がたくさんあったことを思い出して笑いが起きました。
白山の西郷どんはイケメンで 幸子
流行りもの古民家に住むボランティア 品子
「五客」
待合で聞く泥レスが悩ましい 帆波
お大尽が畳の上に防水シートを敷いてその上に泥田を再現して遊んだとこともあったと
いう説明を聞きました。
赤子抱くように綿飴持ち歩く 睦悟朗
浅間のお山が見せるクレーン車 順風
紫陽花に日陰を贈るビルが建つ こいし
防火より恋の炎を消せぬ七 品子
「三才」
紫陽花を見下ろす白百合の孤高 ゆう子
あじさいの色も借りますシャボン玉 こいし
ギャルも来る大正ロマン匂う家 正
当日2階では若い女性たちの着物を着る会が開かれていました。
軸 ブラシ供養に歯科医師会は噛んでない 団扇
2、宿題 1 「あからさま」
今月は句評会がないので宿題が二つありました。一つ目は松橋帆波さんの選でした。
選者「生活の中での感覚に近いものや「あからさまには・・・」も取りました」
「前」
どこで何してもカメラが監視する 睦悟朗
東京の近く原発作らない くんじ
ハワイでは大胆水着五十妻 唯夕
偏差値が願書の出せるとこ示す 睦悟朗
ぶっちゃけた話で絆確かめる 陽子
「秀」
先見えた上司に反旗翻す しげる
年の功あからさまには断らず 静枝
苦情受けぬそんな飛行機わしゃ乗らん 順風
人目などお構いなしの露出狂 絵扇
誕生日咽かえるほど花活ける 圭子
お見合いにぽろりと落ちた修飾語 朔太郎
婚活はまず年収を確かめる 正
お付き合いします貴男の奢りなら 団扇
大笑いが起きました。
それ以来二人は腕を組み始め こいし
レフェリーには見えないプロレスの凶器 芳夫
「五客」
臓器提供身体に線を引いてみる ゆう子
定価見てこれまんぼまでまけるんや 正
輪の中に入れて貰えぬ加齢臭 三十六
笑い。
女子会で熟れたメロンの二枚舌 桃葉
作者が意外だった?ことも含めて笑い。
スッピンも素足も歳を語りすぎ 千代子
「三才」
私小説あなたのために書いておく 陽子
深く考えると怖い、等がやがや。
相槌がわざとらしくて距離を置く ゆう子
あかさたなよりも不躾あからさま 団扇
軸 原子炉は民の為より国の為 帆波
3、宿題 2 「スリッパ」
二つ目の宿題は佐道 正さんの選でした。
選者「スリッパという題を知らないとわからない句がいくつかありました」
「前」
病院のスリッパ風邪を引いている こいし
片方のスリッパ銜えポチ帰宅 順風
揃えど揃えど宴会のスリッパ 千代子
足癖をスリッパだけに打ち明ける 陽子
「秀」
リハビリのスリッパリズム確かめる 品子
スリッパも綺麗に並ぶ通夜の席 圭子
投げられたスリッパが見る離婚劇 幸子
スリッパも冷たい午後の手術室 唯夕
マイスリッパ持参で通う皮膚治療 六平太
相方を叩くスリッパ百五円 帆波
ゴキブリにスリッパ両手息荒げ 順風
病室の恋スリッパが行き来する くんじ
律儀な泥棒だスリッパ履いた跡がある 朔太郎
スリッパを重ねることにある躊躇 睦悟朗
「五客」
スリッパが寄り添っている御新婚 大仏
スリッパを稲穂のように片付ける 芳夫
うまいなあ、の声があがる。
女一人上履きの音甲高い 桃葉
スリッパに逃げ込んだ馬鹿なゴキブリ 三十六
笑い。
スリッパの孤独だぁれも帰らない ゆう子
「三才」
スリッパが揃えられてて身構える しげる
生まれ変わるもスリッパの裏は嫌 芳夫
みんな大笑い。
スリッパが狼藉してる三次会 大仏
軸 卓球をスリッパ履いてする旅館 正
4、5分間吟 「大」
最後に宿題で天を取られた鎌倉大仏さんの出題と選で5分間吟を行いました。題は「大」です。
「秀」
大臣の言葉がカルメ焼きのよう 帆波
大飯を食らう原発再稼動 団扇
本当は大きなつづら欲しかった 游子
大袈裟に電力会社威しかけ 千代子
特大の服が細身を約束す 品子
大それたことに殿下という仇名 団扇
大枚も崩せばさっと消えていく 睦悟朗
高二から大学へ行く双葉の芽 三十六
大袈裟に家出をしたがすぐ帰る ゆう子
大の字に寝るふるさとの青畳 三十六
「五客」
大木になったが大器にはなれず 唯夕
烏合の衆集め大連合と言い 正
総選挙本物よりも皆大人 唯夕
大いびきもう気にしない妻がいる 品子
大男意外とシャイで草食で 桃葉
「三才」
大物は最後に出ると出そこねる 睦悟朗
大の字で寝てみなさいと土手の草 こいし
大仏も逃げ支度する大津波 三十六
軸 大団円冴えない刑事颯爽と 大仏
大仏さんが天に大仏の句を選んでにぎやかにお開きになりました。
次回の東京句会は7月8日(日)駒込学園にて開催です。
課題吟は「変化(表現自由)」三句詠です。
詳しくは、新葉館のホームページをご覧下さい。
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