Loading...Loading...

 ファイル 181-1.jpg

川柳マガジンクラブ東京句会

12月11日(日)第64回が開催されました。忘年会を兼ねた特別企画ということで、35名の方が出席、投句4名、合計39名の盛会でした。ベテラン畑 多聞子(たもんし)さん、ELVISさんの短歌のお仲間の睦月 都(みやこ)さんが初参加されました。
今回は、句評会はなしで、お楽しみを含めた内容は次の通りでした。

1、昼食を取りながら懇談、本日の内容説明など。
2、課題吟「一年を振り返って」 植竹団扇選の披講。
3、川柳カルタ。

参加者を4グループに分けて、26枚のカルタで1回戦。上位2人ずつの8人が2グループで52枚を取り合う2回戦。さらに上位2人ずつの4人で52枚を取り合う決勝選を行いました。
カルタは一句を「上五・中七」と「下五」に分けてあり、「上五・中七」を読み上げて、「下五」を取り合うものです。
例  「上五・中七」            「下五」
国境を知らず草の実          こぼれ合い    井上信子
パチンコ屋おや貴方にも        影がない     中村富二
4、川柳相撲。
参加者を東西2グループに分けて、全員が三つの課題「残る」「土」「白いもの一切」で一句ずつ作り、東西一人ずつ土俵(中央のテーブル)に上がって読み上げ、行司(お世話役さん)が捌き、白星二つの人がまた分かれて、別の課題で勝負し、上位者が決勝を行う予定でしたが、時間がなくなり、白星三つの人だけで決勝戦を行いました。この句会での川柳相撲は3回目ですので、勝者は「第三代横綱」に着き、土俵入りを行いました。

結果は以下の通りでした。
2、の課題吟「一年を振り返って」
選者の植竹団扇さんから「課題は「今年のニュースから(昨年12月の課題)や今年の出来事から」ではなく「一年を振り返って」ですから、例えば個人的なことでもいいのです」と説明がありました。出席者から「エー」と、声が出たように、ほとんどが今年のニュースからのなったようです。
「佳作」
マガジンの掛け合い司会賞あげる  うさぎ
この句会では今年の後半から句評会の互選ゼロ票の句は、出席者から指名された二人で
掛け合いで論じることにした。ニュースに引きずられない貴重な一句でした。
水の星揺れて溢れて憤る  游子
残像の大漁旗に雪が降る  品子
スーパーの暗きに慣れて年がゆく  くんじ
ツアー組みタニタのランチ食べに行く  幸子
私をはじめ「タニタのランチ」がわからない人が多くあちらこちらで私語があった一方、女性さすが試食済みの方が多かったようです。
メダリスト寝技勝負で掘る墓穴  順風
新米へ涙で詫びる放射能  和子
混乱を知らぬツリーは天へ伸び  桃葉
復興へ被災者からの税もあて  絵扇
日赤のフットワークにブーイング  静枝
除染した上にまた降る放射能  流子
王様がティッシュのように札流す  くんじ
四億の出所へ消しゴムの必死  多聞子
人遠きあかときばかり牛伏せり  するめ
平成の開国などと見得を切り  三十六
「五客」
紳助の出ないテレビの視聴率  幸子
TPP日本は土足禁止です  ELVIS
あの日から放射能とは同じ檻  唯夕
アテネから化けてきそうなソクラテス  倫也
面白い恋人だから好きだった  ゆう子
「三才」
円熟のスキャット地球駆巡る  ゆう子
ACでみすずの詩を諳んずる  千代子
香典のつもり談志のビデオ買う  芳夫
軸  回文が世に残る談志が死んだ  団扇

3、の川柳カルタの結果
1回戦、2回戦はお世話役の松橋帆波さんが読み上げて、さらに句の作者名や簡単な解説を加えてくださいましたが、さすがにお疲れで、決勝戦は睦月都さんと南野耕平さんが読みあげました。
結果は安藤紀楽さん24枚、村田倫也さん12枚、ELVISさん8枚、睦悟朗7枚で安藤紀楽さんが優勝し、真っ赤な袋に大きなリボンの付いた豪華??な賞品をゲットしました。

4、の川柳相撲の結果
松橋帆波さんが行司(一部植竹団扇さんが交代)をやってくださいました。本当の相撲は力士が疲れますが、川柳相撲は行司がとても大変な様子でした。どちらかに軍配を上げて勝ち負けの理由を言わなければならないし、どちらも良い句の場合、「うーーん」と10秒間くらい考える場面もありました。
見つけがよい、川柳らしい軽さ・ユーモア勝ちが多かった一方で、席題なので、字の間違い、中八などリズムに難がある、一読明快でない、川柳でよく出てくる言葉や表現、課題から遠かったり・主役でなかったりなどでの減点負けも多くありました。
いくつかの取り組みをあげて見ます。

課題「残る」
東:桃葉  ○手を振られ名残を惜しむ無人駅
西:游子    紅一葉殿の秋留め置く
行司軍配は桃葉さんに上がりましたが、紀楽さんから物言いがつきました。
紀楽「西の方が今の時期ピッタリでしょう」
行司「名残を惜しむは自分が残されるというところを取った。いっぽう、「殿(しんがり)」という表現が新しい。この場で活字にすることは勿体無いと思う」
協議の結果取り直しとなりました。
東:桃葉  ○琴の音に暫し女は立ち止まる
西:游子   重なった水輪の中に幼な声
行司「課題からの距離の差です」

課題「土」
西: ELVIS  ○ベクレルの円周率がやまぬ土地
東:正     ままごとで土まんじゅうを食わされる
行司「これだけ(詩性川柳と伝統川柳という)詠み方の違う句を比較するのは難しいですね」

課題「白いもの一切」
東:順風    白い富士見えると車掌胸を張り
西:以呂波  ○富士山は白い帽子がよく似合い
行司「軽さを取りました」

さて、番数々取り進みまして、3戦全勝の多聞子さん、ゆう子さん、ELVISさんの三人が勝ちあがりました。そこで、巴戦を行うことになりました。
(注)巴戦とは、大相撲における優勝決定戦の方式の一種で、相星の力士が3人いる場合の優勝者決定のための戦いで、連続して2勝した力士が優勝となる。

巴戦第一回戦「缶」
東:多聞子  缶詰の原稿尻を叩かれる
西:ゆう子 ○プルトップ

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K