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一週間遅れましたが、7月11日(日)東京句会のレポートです。

ご参加31名。ご出席23名。ご投句8名。

まず、句評会
ゆっくりと血の数式に解かれゆく  ELVIS
判らないというご意見が多かった作品。
血というものが表しているもの。
それは「血縁」「DNA」「親・祖先」「ルーツ」「民族」など色々と読み手がどう感じてもいい、というご意見と、抽象的表現もいいが、具象が見えることも大事では、というご意見がありました。
「血」に対する感性は、男性と女性とでずいぶんと違う点があるので、当然解釈も違ってくる。作者もそれを見越してのことではないか。
印象に残ったのは、「何かを感じた」という人と「感じようとしたが判らなかった」という人に別れたことです。
つまり、抽象表現に出会ったときに、頭から「判らない」「理解できない」ではなく、何かを感じようとする、といった「読み」をなさる方がほとんどで、その上で「判る・判らない」の議論が始まるのです。

七夕に牛を気にする織女星 くんじ
私はすぐに判りませんでしたが、口蹄疫の事を詠んだ作品であるとあっという間に看破されたのには驚きでした。

聴診器心の傷も聞いてくれ  きみ
最近のお医者様は、聴診器をそんなに使いません。パソコンかカルテを見ながら、ほとんど患者のほうを見ないでお話をされる方もおられます。そんな時代に、こういった主治医はありがたいですね。

最も評価を集めたのは次の作品。
恋を知りレールを剥がすひとりっ子  ゆみ子
親離れをこのように表現されたのが良い。子供の成長とはこういう事なのだろう。親のレールを剥がす勇気を持ってもらいたい。など沢山のご意見が出ました。私はひとりっ子を男の子と想定しました。そして作者が母親であり、切なさと嫉妬心が混じったような感情と評しましたが、ひとりっ子は娘さんだったそうです。

課題吟は「選挙」3句詠でした。
ご存知のように、選挙期間中は新聞等公器では選挙活動に影響を及ぼす恐れがあるため、選挙だけでなく政党、候補者等が想定される作品は扱えません。そこで句会でならいいだろうと、参議院選挙の当日に「選挙」という課題を試みて見ました。

課題吟「選挙」村田倫也選
「特選」
イケメンに一票入れるおばあちゃん 栄子
当確が早く出すぎてつまらない ゆみ子
一票を投じたけれど気は虚ろ 六平太

課題吟「選挙」白勢朔太郎
「特選」
選挙戦舛添さんと握手する 栄子
選挙戦絶叫をして締めくくる 正
税制の行方を票に見張らせる 利江

二人選を行ないましたが、句風の違うお二人の選者。どちらにも抜けた作品は一句しかございませんでした。

そして課題吟特選の一位のお二人に課題を出していただいて3分間吟を行いました。

三分間吟「小遣い」小野六平太選
「特選」
小遣いを家計簿様に召し取られ 竜雄

三分間吟「勇み足」小倉利江選
「特選」
勇み足すれすれを刷る輪転機 帆波

来月は8月8日(日)の開催です。
課題は「凌駕」読込不可3句詠です。
つまり「凌駕する」という五音は使用禁止です。
「凌駕」という言葉の意味を、名詞的に扱うか、形容詞的に扱うか、その辺りが作句上のポイントとなるでしょう。
沢山のご参加をお待ちしております。

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