第42回川マガ東京句会は、
12月13日(日)駒込学園にて開催されました。
ご出席27名、ご投句2名、計29名のご参加でした。
初参加は、飯島圭子さん。
今回は忘年句会。
毎年12月は句評会をお休みいたしまして、特別企画を行なっております。
2006年は「川柳相撲」
2007年は川マガ流「袋回し」
2008年も同じく川マガ流「袋回し」
でした。
今年は、
「一語摘み」
「中七川柳」
「台無し川柳」
という三大お遊び企画をご用意いたしました。
例年の通り、升本のお弁当、それから御酒等お飲み物もご用意いたしました。
まず課題吟「今年のニュースから」松橋帆波選&没句評です。
選出数は、佳作11句、3秀、特選1です。
没句評では「次点句」を多くご紹介いたしました。
この課題は方々の句会で出されていますので、皆さんにお返しして、改めて温めていただきたいとの思いからです。
この一年は様々な分野で新しい動きがあった年です。政権交替という大きな出来事はありましたが、そればかり扱っても一年を振り返る川柳にはなりません。何を取り上げるかというところも、頭を悩ませる点です。
著名人の訃報も沢山ありました。
政治では政権交替とそこに至るまでのゴタゴタ。中国ではオリンピックが開催。
陸上短距離での驚異的な世界記録
東京オリンピックの落選。
事業仕分け。
鳩山総理、小沢幹事長の献金問題。
経済では円高も話題になりました。
基本的に、報告にならないこと。
その出来事と作者の関係性。
思いの盛り込み方。
その上での助詞の使い方などが、選出句を決める上でのポイントになります。
忘年句会ですので、出句総ての作品について評をさせていただきました。
特選は次の作品です。
「今年のニュースから」松橋帆波選
特選 そういえば貰ったような給付金 品子
給付金を「飴を貰った」というニュアンスに置き換えた作品もありましたが、
このテーマでは具体的な言葉を盛り込んだ方が、その政策を実行した政府、その後政権交替してしまうのですが、その辺りのアイロニーが強く出ますね。
上五から中七の流れもそれを補完し、強調しています。
また、よりくだけた口語体を用いることで、「何に使ったのかしら?」という、少し自虐的なニュアンスも生まれています。
これがこの一年を通しての政治に対するアイロニーをより深くしています。
また、まだ貰えていない「子供手当て」などの政策に対する印象など、読者それぞれの感情を励起させ、句意の広がりをもたらしています。
さて、特別課題の解説をいたしましょう。
「一語摘み」とは、短歌の世界ではよく行なわれているようですが、前の句から一語を取って歌を詠み、次の人はその歌から一語を取って詠む、次の人もまた・・と、一語ずつ取りながら句をつなげていく趣向です。
一語の単位は、名詞及び動詞。
動詞の場合は活用を変えたり、文字だけを取ることは出来ません。
名詞の場合は文字ごとにばらして使うことは可能ですが、その場合は一文字以上使ってはいけません。
まず、例を見ていただいたほうが早いでしょう。
時々は意地悪をして無視したい 好きという字に飽きないように
↓
不夜城の冷たい雨は意地悪で 子猫捨て猫そしてわたくし(意地悪)
↓
捨て猫の声が微かになる刹那 僕は天使になれるだろうか(捨て猫)
このように句をつなげていくわけです。(例句は帆波)
最初の歌から最後の歌まで、参加者全員がその過程を共有することで、一種の思索の旅と言いますか、そのような一体感を楽しんでいただく趣向です。
これを川柳で行なうのですが、17音字と語句が少ないこと、参加者が多数であることを考慮して、今回はこういった趣向もありますよ、というお話にして、すべて漢字でできた作品から一字を取って皆さん同時に作句して頂き、世話人が一句ずつ読み上げ、その場でいただき選(手を上げて「いただき!」と声を上げる)で得票をまとめ、句評を頂くという手法を採りました。
課題は次の句です。
民営化茫然自失伏魔殿
取られた文字は
「民」3句、「営」1句、「化」8句、
「茫」1句、「然」1句、「自」6句、「失」1句、
「伏」1句、「魔」3句、「殿」2句
となりました。
最も「いただき」が多かった作品は
じっと見ていると伏字が読めてくる(伏) 芳夫
戦中の赤本のお話が出たり、マスコミが言わない裏側が透けるなど、多くのご意見を頂きました。
手を上げた方のご意見、上げなかった方のご意見共にお聞きする形で、以下「いただき」の多かった順に3句取り上げました。
さて、また長くなりますので、「中七川柳」「台無し川柳」については明日。。
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