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東京句会の帆波です。

一月ももう明日で終わりですね。

一月句会をまとめてUPする予定だったのですが、
なかなか仕事が終わらなくて・・・

まずは、課題吟の上位入選句から。
「今年起こりそうなこと」という課題でした。
身近なこと、社会のこと、皆さんそれぞれの見方があると思います。
そこで二人選にいたしました。
選考は、出題者の私と流子さんです。

「今年起こりそうなこと」石崎流子選
「秀作」
不況脱出確かな技が光り出す 桃葉
変わらぬと思うな富士のシルエット 品子
親も子もハローワークの列にいる 玉枝
「特選」
八回目終の住処が大当り 絵扇

「今年起こりそうなこと」松橋帆波選
「秀作」
ニューリーダー派遣村から担ぎ出す 流子
天皇にアドリヴが効くようになり 芳夫
皇居前広場にも来る青テント ゆう子
「特選」
田母神が無所属で立つ総選挙 三十六

これだけ結果が違うと面白いですね。

特に特選句、流子さんは「作者自身のこと」私は「もしかしてありそうなこと」
をそれぞれ選んでいます。
句を読んで、自分に取り込んで、思って、実感する。という流子さんと
とにかく見たことのないものを評価したいという私。
思い切ったもの、ここでは「田母神」という固有名詞を用いた勇気を買いました。

参加者の中から、
「あの人がもっと平凡な名前だったら、句にならなかったね」
との声がありましたが、まさにその通りですね。

課題吟の後は「句評会」
最も多く支持を集めたのは

ど忘れをしてアドリブで切り抜ける 玉枝

でした。
共感と同時に、「そのアドリブが出ることが羨ましい」という意見もありました。

いろいろと気付かせてもらった作品は

派遣村千代田の森に小舟出す 流子

です。
東京に住んでいると、「千代田の森」と、派遣村があった「日比谷」がすぐに繋がらなかったのです。
考えてみれば東京のど真ん中なんですよね。
年末年始に、東京のど真ん中に仕事も住む場所もない人たちが助けを求めて集っている。
その事の重大さを、改めて感じさせていただきました。

句評会の後は「お試し句会」
今回は折句です。細かいルールを一通りご説明しまして、即吟でチャレンジしていただきました。結果はつぎの通り。

折句「は・つ・ひ」伊藤三十六選
「秀作」
派遣切り冷たい企業乾涸びる 倫也
ハーハーと辛い箱根で光る足 睦悟朗
破綻後も強がっているヒルズ族 ゆう子
「特選」
初めての杖を頼りの一人旅 以呂波

サロンでは、「前句附」の選についてご質問がございました。
川柳マガジンて募集されています「前句附」ですが、入選句を見ると
前句をつなげなくても、一句で独立している作品と、前句をつなげないと句の世界が収まらない作品、が混在しています。
これはどちらが正しいのだろう。というご意見でした。

東京句会はなんでもアリなので、十四字詩でも選者が評価すれば入選します。
しかし「前句附」という形で課題を出したことがまだありませんので、その場合どうしようかということもあります。
で、少しいろいろいと調べて、近いうちに「お試し句会」で前句附を実際にやってみようということになりました。
とにかく判らないこと、はっきりしないことは、実際にやってみて、考えたほうが早いです。

それから、川柳は主観なのか、客観なのかというご意見がございました。
例えば、時事問題を扱う時、自分が知っている事柄と、世間で認識されている事柄が違っている場合、自分が知っていること(経験していること)は客観的事実なのだが、世間の認識からすれば主観的事実と見なされるのではないか。つまり、何をもって主観といい、何をもって客観というのか。という問題です。
句を詠んだのは自分なのだから「主観」だ、という捉えかたと、句は伝わらなければならない、意味が共有されなければならない、だから「客観」という捉え方。
どちらも一理あるのだが、詠むテーマ、表現しようとする事柄によっては、「主観」「客観」と分けることはないのではないか。という捉え方。
少ない時間で多くの意見を聞くという事が出来ませんでしたので、宿題として次回まとめられればなと考えています。
「創る立場」での「主観・客観」でなく、川柳「読む側」として「主観・客観」について、作品を通して考えてみると、違った視点が得られるのではと考えています。

以上、簡単ですが一月句会のまとめです。

二月は八日(日)開催です。
今度の課題は「年男・年女」
二月には方々の句会でも出される課題です。ただ「年男」とはせず「年男・年女」と並列してみました。「年男」でも「年女」でも両方でもいいです。
見たことのない思い切った作品が現れないかなと、楽しみにしています。

では。長文失礼。

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