人間は視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚の五感で生きています。「生きる」はすべての顔で感ずるものです。触角は体全体が触れ合います。それが川柳に活きてきます。
一声のおぎゃあは生きるエネルギー
ここから始まるのですね。自分の存在を響かせ、周りの人の聴覚に訴えています。そこから人生の長い旅ドラマが・・・。
どう生きるウスバカゲロウさえ必死 生きる術死んだふりするこの小虫
自然界の生き物にも目を向けました.視覚です。
長生きはうれしいけれど複雑だ
老いの道下山のごとくしなやかに
きっぱりと断りましたあの世行き
自分の思いをしっかり言えて見事です。
人生の二刀流と詠みました。生きるためです。笑いは大事です。認知症は無表情になります。
百薬の長を卒寿へお中元
これは笑ってしまいました。卒寿って90歳ですよね。この年でお酒が飲めるとは・・・。我が家の85歳も「モッキリいっぱい」と言って毎晩ぐい飲みに好きな清酒を注ぎます。でも飲めません。匂いを嗅ぐだけのようです。翌日は私の料理用になります。
小説を越えた事象の半世紀
面影は心の中に生きている
山あり谷ありで過ぎた半世紀。小説以上という方もおりますね。それを心に秘めて生きるのです白寿目指して・・。
百歳を使い切ったがもう少し 「生きる」が省略されています。川柳は省略の文芸でもあります。 頑張ってここまで来たねこれからも
ここ・そこ・あそこなど代名詞は作者しかわかりません。読者にもわかるような表現を考えましょう。味覚の句。
生きていて良かったビール一杯目
初物のスイカをガブリ生きている
一杯一口が最高なのですね。生きてる感覚、味覚ほかの五感で感じるのです。最高の幸せなのです。
朝が来た俺は生きてる大丈夫
謙虚な方の句
辛いけどそれでも生きる胸張って
今月も句会に生きてくらいつく
次におとぼけの句
人生かそんなもの俺あったかな
われ生きる父母と空襲くぐり抜け
昭和の戦争をくぐり抜けたのです。余生は今までできなかったことや好きなことをして楽しみましょう。
生きるため忍耐笑顔二刀流
名詞が三個も続きまして俳句になってしまいました。川柳は切れ字は要りませんので直しましょう。 忍耐と笑顔で生きる二刀流
百歳を使い切ったがもう少し
百寿を越したということかな、島根県の柴田午朗さんは一〇四歳で句集を作りました。
「僕の川柳」(102歳)から「僕にできる仕事はないか教えてよ」
接種券大事な君に譲りたい
ワクチンですね。
土に生き土に帰った無二の友
いいお友達でしょう。土に活きた方はいいお顔をしておられます。
ルビー婚式そろそろ我慢やめましょう
そうですね自由な日々を送りましょう。
お隣も生きてるようだ雨戸開く
耳で感じた句です。音からです。いい見つけですね。
音と言えば連れ合いが私を呼ぶため車の助手席でクラクションを鳴らしてお向かいから叱られました。
私が持つものを取りに家に入った隙間のことでした。皆さんは認知症のやることと目をつぶっていや耳をふさいでおられるのでしょう。お迎えはポーランド人の女性でした。音には厳しいようです。連れ合いもさんざん言われて、農家の方が持ってきてくれたとまととキュウリをやって来いと言ってます。私はそれはしませんでした。その方の家だけでは皆さんに申し訳がありませんから・ここは高齢化で救急車もしょっちゅう来ます。今朝がた4時には二軒隣に来ました。ご主人のおしっこが出なくなったとか? いろいろです。
遺言を今書き変えて生きて行く
遺言を書ける方はうらやましいです。
今日も無事生きたと思う風呂あふれ 紀伊子
肉食が草食系になり生きる 紀伊子
これで生きて行こうと思います、もうしばらく。わたくしも。
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