桜前線真っ盛りに北上中であるが今日は花曇でお花見日和。行方市鹿行川柳同好会まで、ドライブ途中のさくらはまだまだ盛りであった。この節思い出すのは平成13年に急逝した今泉竹童氏のこと。4月1日に倒れ、たったの2日で物言わぬともになってしまった54歳のお別れは早すぎた。 「この世への未練を確と句に残し 紀伊子」 た。
遺句集として奥さんが出されたのが「おもちゃ箱」 メルヘンチックなくばかりでなく、家族へ、母へ、友へ、野良犬へ、と沢山の詩を残した。そしてさくらの真っ盛り協のような、いい日に逝ったのです。
彼との思い出「おもちゃ箱序文より」
平成十三年三月三日の第四八回関東観梅大会の帰り、ひたちなかの娘のところに寄り道をし、遅れて水戸駅に着いた私を彼は待っていてくれた。
その時の忘れられないおしゃべりの中に、「会長、おれ句集を出したいんだ」「出したいんだけど、今は娘達の教育費がかかるので先行きの話だけど、今はワープロに句をまとめているんだ。タイトルは『玩具箱』でいいかなー。」と相談とも独り言ともとれる話であった。それが遺句集になるとは思っても見なかった。
句集出すまた来年にしておこう (平成九年)
この句集が奥様の手によって出版されることは喜ばしい限りである。そしてこの遺句集を関係の皆様に読んでいただけたら竹童さんの心残りも解消することであろう。
メルヘンの世界を遊ぶだけでなく、言葉をおもちゃのようにしてその時々の思いを綴っ
ていた。
母の手がもう無い月に兎が住んでない
ものいわぬピラカンサスが赤過ぎる
好きですと書けぬ便箋泣いていた
真っ白な僕をハミングさせる月
メルヘンが恋に変わってから迷路
もっともっと生きたかったと思える句に、
起きろアトム二十一世紀が見える
二十一世紀僕はベーゴマもって行く
葬儀の席で川村安宏当会副会長の弔辞は参列のみなさんをさんざん泣かせた。
今日の鹿行の皆さんの句も良かった。「植える」から
根性を植えつけられるプロ二軍 山崎栄
鉢植えの金のなる木は嘘つきだ 高村タケ子
代掻きは昔顔まで泥になる 茂木昌典
祈念にと植えた苗木に追い越され 瀬尾清子
はげ山に植えた杉の木仇となり 関戸正敏
植えた苗育つ楽しみ虫も待つ 真鍋邦夫
田の四隅早苗はじじとばばが植え 葛西清
「入門」はまたあとに
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