川柳の話題が続かなくて申し訳ない。今回は、是非とも子どもたちがお世話になった石巻の保育園の話を書きたい。
私は現在、子どもたちがお世話になった保育法人の評議員を務めている。ここは、積極的に身体を動かすことを大切にしている保育園だ。

二十数年前、まだ食物アレルギーへの理解が十分ではなかった頃、わが家の子どもたちの給食についても細やかに対応していただいた。本当にありがたく、思い出の多い場所である。
しかも、理事長は大学の先輩。そんな不思議な縁もあって、今もこうして関わらせていただいている。
東日本大震災では長期間にわたって浸水し、建物の老朽化も進んだことから、今回、園舎を建て直すことになった。そして先月、ついに完成。定款変更の手続きも兼ねて内部を見せていただいた。
入ってみて驚いた。
単に新しくてきれいなだけではない。子どもたちの成長、安全、健康、そして働く職員への配慮が、建物の隅々にまで行き届いている。想像以上に「考え抜かれた園舎」だった。
例えば、デッキには木とプラスチックを組み合わせた素材を使用。木の温かみを残しながら、耐久性と耐水性を両立させている。

調理室には最新の機材が並ぶ。ただし、職員三人で約百食を賄うのだから、調理の労力は並大抵ではない。

現在の園庭には、当時私も設置を手伝ったプール。

職員の休憩室には寄贈されたソファーがあり、きちんと休める場所が確保されている。さらに、子どもたちと一緒にプールに入る職員のため、奥にはシャワー室まである。

子どもの成長段階に合わせ、部屋ごとに壁の色を変えている。天井の照明も配置を変え、遊び心を添えている。


感染予防のため、各部屋に水道を設置。ここまでの配慮のある園舎は多くないのでは?

壁紙をよく見ると、あちらこちらに動物が隠れている。機能だけでなく、子どもが「見つける楽しさ」まで仕込まれている。


特に感心したのが、0歳児室だ。
触感を大切にするため、一部を畳にしたり、さまざまな素材やアイテムを配置したりしている。さらに、ハイハイをしながら自分の顔を見ることで自己認識が進むよう、床に形の異なる鏡も設置されている。

窓、エレベーター、コンセントなども、子どもが簡単には操作できないよう、細かな安全対策が施されている(写真は少し分かりにくいが、2階は15cmくらいまでしか開かない。鍵を使えば全開できる)。

子育て支援センターも楽しい。壁一面が動物の絵で彩られ、そこにいるだけで気持ちが明るくなりそうだ。

道路を挟んだ駐車場についても、安全への配慮は抜かりない。警察と交渉し、今後は横断歩道を設置してもらうことになっている。
さらに、園庭には登り棒などを設置し、子どもたちがもっと身体を使って遊べる環境を整える計画もある。そのためのクラウドファンディングも検討されている。
もちろん、ここに至るまでには、華やかな完成の日からは見えない苦労があった。
補助金の交渉。建築期間中の保育場所の確保。資材価格の高騰への対応。そして、工事そのものを進めながら、日々の保育を止めないという難題。
多くの人が、それぞれの立場で一つひとつの壁を越えて、ようやく完成した園舎である。
「愛は形になることを望む」
子どもたちへの愛は、壁の色になり、鏡になり、水道になり、コンセントの安全対策になった。
職員への愛は、休憩室や設備になった。
未来の子どもたちへの愛は、これから整備される園庭へと続いていく。
建物は完成した。
そして・・・この園舎に込められた愛は、ここで過ごす子どもたちによって、さらに育っていく。
尽力された職員の皆様、理事の皆様に、心からの敬意と感謝を申し上げたい。
なかよし保育園の新しい船出に、この一句を贈る。
揺るぎ無き愛の方舟着地する 木立時雨
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いい話ですね、ひざポン1号です!
ひざポン1号、ありがとうございます。次世代への投資を惜しまないつもりでおります。支援について無理の無い中でよろしくお願いします。