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こんばんは、東京のタケです。
幸せなことに、これまでたくさんの川柳本の編集を担当してきました。
でも、本づくりが如何に難しいことかを日々痛感、日々反省しています。

数年前のこと。
「本が届きました。いいですね~」と、ある著者からのご連絡。
興奮されている様子が、電話口からも伝わってきました。
(喜んでいただきよかった!)と緊張が解けてようやく胸をなで下ろす私。
著者のお声を聞くまでは毎回、心臓バクバクものです。
ホッとしたあと、入稿から校正のやりとりなどの思い出話で盛り上がりました。
世に出ていく本たちの未来に思いを馳せる、この時間が好きです。

ところが楽しい会話が続く中で、ふとした著者の一言から
ほんの小さな「あれ?」という違和感に気づきました。
それは、著者と何度もやりとりを重ねてこなかったらきっと見逃してしまっていた、
点のように小さなものでした。
切り出さなければ著者ご自身も、この正体に気づかないままだったかもしれません。

具体的なことは避けますが、(2つの選択肢のうち、選ばなかった方に著者は未練をもっていらっしゃる)と直感しました。



提案側としては、2つともカッコよい仕上がりになる自信がありましたので、
両者の長所短所を挙げ、判断材料をいくつか提示しながら
「コッチもいいですし、アッチもいいと思います」と伝えていました。

著者は最初、「コッチ」に好印象を抱いていらっしゃいました。

次に「タケさん個人はどう思う?」と聞かれたので、
バランスや自分の好みを総合して「アッチが好きです」と答えました。

悩まれた末に「色々悩みましたが、アッチにします」と著者。

その後、数日あけて「やっぱり周囲のアドバイスもあり、最初の直感にしたがってコッチにします」と。ということで、「コッチ」に決まった経緯があります。

出来上がったものは、手前味噌ながら確かにカッコ良かったので、
著者の感性にしたがって「コッチ」で正解だったな、と私も嬉しくなりました。


>>
電話を終える直前に、思いきって「違和感」の中身について切り出しました。
そして思いつくまま自分の気持ちを、正直に伝えました。

・周囲の意見を採り入れ著者が最終判断したなら、それがこの本の「正解」であること。
・本を2種類作れば、そもそも悩む必要はなかったこと。 ← これは半分ジョーク

上記はほんの一例です。
著者も本音で語ってくださいましたので、有り難かったです。
電話を切るどころか、さらに1時間くらい盛り上がってしまいました^ ^
(結論はここでは控えます)


4月10日、某打ち合わせで渋谷へ。D知くんとバッタリ会えないかしら・・・
何となく渋谷=D知くんのイメージ。なのにタケと渋谷はほぼ無縁・・・


その後、本の反響を実感するたび、反響をきいた著者の嬉しいお声をきくたびに、著者の選択はやはり間違っていなかったと確信しています。

ただ最近、次の本の構想をお聞かせくださるようになったので、私のジョークが本当になるかもというオチもありますが(笑)、編集者としてアップデートすべく大いに反省した上で、もっともっと担当する著者様とのコミュニケーションを大切にしながら、この世にたった1冊の本づくりのお手伝いに臨みたいと思っています。

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