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お昼をいただく時に20分くらいラジオを聞いてます。その後は夫の昼寝タイムになるので切りますが(笑)
視聴者からの投稿まで聞く事は滅多にないんですが、今日はたまたま聞けて「天突き体操…」の話でした。蒲郡市の加藤哲郎さんと言うではないか、「テツローさんジャン♪」と嬉しくなりました。
テツローさんは毎月「川柳豊橋番傘」の「自由な広場」に投稿してくれてます。今月はどんな事を書いてくれてるのかな?と原稿が届くとわくわく開封します。校正をしてくれてる水川さんも、テツロー作品を楽しみにしてて、二人で毎月感心してます。
で、久し振りに、温か~いテツロー作品を。2月号に掲載分です。

まり子さんの歌に絆された日々  加藤 哲郎
 静かな部屋の卓袱台でNHKの「歌の日曜散歩」を聞きながらせっせと年賀状を書いていると、傍らのラジオから宮城まり子さんの歌う「ガード下の靴みがき」が聞こえてきた。筆を止めジッと耳を澄ます。涙もろい私はどういう訳か知らないが宮城まり子さんのこの歌が流れると今でも瞼が潤んでくる。
  ♪ 紅い夕陽がガードを染めて
   ビルの向こうに沈んだら
   街にゃネオンの花が咲く
   おいら貧しい靴みがき
   ああ夜になっても帰れない
 子どもの頃から歌が好きで昭和二十年代の終りから三十年にかけての流行歌は前奏が流れてくると曲名がスッと出てくるほどた。この「カード下の靴みがき」は姉がとても好きで良く歌って聞かせてくれた。ラジオからイントロが流れるともう瞼の淵に熱いものが込み上がる。そして次の台詞に泣かされる。
 (台詞)ねえ小父さん磨かせておくれよ
     ホラまだこれっぽっちさ
     てんでしけてんだ
     えっお父さん・・・死んじゃった
     お母さん、病気なんだ
 メロディも歌の筋も判っているのに、お母さん病気なんだ‥の一言であふれていた涙が決壊しいつも泣いてしまいます。二番に、
♪ 風の寒さやひもじさにゃ慣れているから泣かないが、ああ夢の無い身が辛いのさ‥‥
風の寒さやひもじさに耐えてきたのは我が家とて同じであったが、家族が睦まじく寄り添いながら暮らしてこれたのが救いであった。三番はこんな歌詞で締めくくられている、
♪ 可哀想だよお月さん何でこの世の幸せは、ああみんなそっぽを向くんだろう~。
八人家族、食べるだけでも精一杯であった。贅沢も出来ず言わず、たたひたすら父と母の背中を見ながら育った、誰もが豊かな暮らしを享受している今の世の中、普通の暮らしが出来るだけでも幸せといつも思っています。
 切なすぎる歌であるが宮城まり子さんが明るく歌うこの「ガード下の靴みがき」にどれだけ多くの人が勇気づけられた事でしよう。もう一度、この歌のこころと向き合ってみたいと思う。

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