平成27年11月号からの鑑賞をフエニックス川柳会の丸山進さんにお願いしました。
進さん、3ヶ月間有難うございました。
〇ホップステップ影だけがジャンプする 藤森ますみ
若い頃を思い出し三段跳びをエイヤっとやってみた。掛け声は響くが身体は思うように跳ばない。「影だけがジャンプ」におかしさと無念さがこもっていて上手い。
〇満月に幼馴染みの友の顔 藤原 緑郎
満月はその時々で違う顔を見せる。作者の半生と友の関係や郷愁の心境まで彷彿させる、句の力を感じる。
〇体重の重みで昇天ができぬ 本多 雅子
ダイエットして少しでも長生きをが普通の発想。重みで昇天ができぬ、は逆転の発想。こんな飛躍と自虐の表現ができる人の脳は、百歳までフル回転を保証する。
〇エレベーター微笑んだのに身を退かれ 山口タカシ
エレベーターの身になって詠んだ句。優しく微笑み身を開いたのに恋人に振られてしまった。視点を変えて(擬人化)みると日常の出来事が切ないドラマになる。
〇立往生スーパーレジで金忘れ 山田ヤマトミ
それは大変。頭が真っ白に。情景が浮かび、次の行動が気になる。①謝って返品②金を取りに行く③付けにしてもらう④逃げる。パニック時の行動は予測不可だ。
〇マンガにて文学書読み筋を知る 渡辺いく代
取っ付き難い文学書の筋をマンガで知り、その後じっくり本体を読む手もあるし映画を観てもよい。本は年々増え、攻め方も多様。柔軟な攻略法は川柳も同じ。
〇手と金は出さぬが口は直ぐに出す 尾方 静子
いるいるこういう人。でも誰が汗を流しているか周りはちゃんと見ている。口だけの人は遠からずお邪魔虫になる。句は端的な表現でリズムもよい。
〇男子バレー技もさること見た目グー 尾崎千津子
バレーをゲームとして見ると男子は強烈なアタックが決め手で、女子はラリーが見どころ。「見た目グー」は恋人の視線。見方は好き好き、私も両方の見方をする。
〇忘れたい思いがあって爪を切る 郡山 弘子
爪を切るきっかけの忘れたい思いとは何か。悩んだ噛み跡、誰かに付けた爪跡、貶されたネイルアート等。妄想は読者の勝手。妄想を誘うは句の罪で作者は無罪。
〇人生を丸や四角で日を送り 竹本カヲル
ちょいと出ました三角野郎が・・♪🎵は八木節で尖った男だが、作者は人生を丸(円満)で四角(真面目)に過ごしている。〇や□に満ちた人生に私もあやかりたい。
〇畑荒し口には嬉しぼたん鍋 立山ゆう子
畑荒しの猪は難いが、猪肉の牡丹鍋は歓迎という本音。野生動物と共生する気持ちが句に凝縮されている。
〇おんぶした子も九条のタスキ掛け 戸沢ほたる
大切な命や平和は世代を越えて守らねばとの心意気。
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