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 すっかり、遅くなってしまいました。 ごめんなさい。

○ だんだんと美化されて行く隠し事   佐野フサエ

 他人には触れて欲しくない隠しごと、隠しおおせぬ事態になると、美しく変化させ、自分を守ろうとします。次第に誇張されて、実像と異なることでしょうね。

○ 将軍を諌める部下はいないのか    新海 照弘

 体面を保つイエスマンばかりでは情けない。昔は上様へ切腹覚悟の進言で名を残した人も多いですが、ミサイルで周辺国を威嚇する将軍。国内では憲法改革へ突っ走る発言などなど、どうしても冷静な部下が求められます。時宜を得た川柳が光りました。

 当ての無い春爛漫が重過ぎる     須﨑 東山

 巷では春のシーズン、旅行や花見にと賑々しい。一斉に始動する時に、何の計画もない環境にあって、苦々しい胸中を見事に下五が語ってくれました。

○ 古書店に眠る絶版との出会い     竹下 健作

 人気作家の新刊に魅せられて、行列に並んでまでの愛読者。本好きのタイプは千差万別。専門書や目指す書籍は、先ず古書店巡りでしょう。諦めていた絶版を見付けた作者の嬉しい顔が見えるようです。

○ 煙草税払いみんなに嫌われる     戸鹿島節子

 禁煙が常識になる昨今。税金で高価になった煙草を、堂々と喫える場所は無くなりました。家庭でさえ灰皿を片付けられ、駅をはじめ他もご法度で本当にお気の毒ですね。皮肉の効いた句に、愛煙家だった亡夫が重なりました。

○ コンビニが灯台代り深夜便      藤原 一志

 二十四時間営業で、夜景の淋しさをパッと目覚めさせるコンビニの灯り、灯台と言う巧い表現で読み手の心を捉えました。言葉選びの大切さを教えてくれました。

○ 強がると貧しい心でてしまう     山井十文字

 自己を大きく見せたい人は、誇張や自慢話が多い。所々の綻びからは、すでに始終が露呈したことでしょう。

○ 泡なのか何も残らぬ手を見つめ    伊藤紀雍子

 ひたすらに考えての行動で、尽くして来た道。振り返ってもこれと言った証しはないよう。その果無さを泡と表現した胸の寂しさがジーンと伝わりました。

○ 和を守る為なら素手で火もつかむ   河合 正秋

 今までにも、火をつかむと言うフレーズは、目にして来ましたが、最高の決意が良く伝わります。この句の良さは上五の人間性に、深い思い入れを感じました。周辺の人達への心配りが嬉しく、ほのぼのとさせられました。

浅野滋子さん、3カ月間有難うございました。

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川柳 豊橋番傘 7月号『好句往来』”のコメント欄です

  1. 水川 on 2013年7月17日 at 11:16 AM :

     浅野滋子さんの優しさと気品に満ち溢れた講評はとても素晴らしくて感激しました、体調を少し崩されてとお聞きしています。
    充分に留意されてお過ごしください、有難うございました。

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