こんばんは、東京のタケです。
福島県在住の府中三三男(ふちゅう・みさお)さんには、小誌「川柳マガジン」を
ご愛読いただき、日頃よりお世話になっていました。
昨年、福島県郡山市で開催された川柳大会で初めてゆっくりお話しする機会を得て、
句集をお手伝いさせていただくことになりました。
お若い頃から、川柳を読むことが大好きだった府中さんは、
「川柳は読んで楽しむもので、自分で作ることなど考えもしなかった。」
と自著の“あとがき”に書かれています。
約15年前、地元の新聞に初投句した作品が一位に入選され、それから
府中さんの川柳作家としての新たな一歩がはじまりました。
体調を崩された奥様に寄り添い、奥様もそんな府中さんの川柳活動を
応援されていました。
「毎朝、新聞を持っていってやると不自由な手で新聞を広げ、私の句が載っていると
笑顔で私に応えてくれた。古びた巾着の中から千円札を一枚出して『これで投句用
の葉書を買いなさい』と言う心の優しい人だった。」(「偲ぶ」あとがきより)
府中さんが奥様に捧げた「川柳句集 偲ぶ」は、昨年末に刊行されました。

「川柳句集 偲ぶ」(電子書籍)
そして先日、府中さんは92歳で逝去されました。
「さて、私の句集はこれが最初であり、最後の記念品となる。この一冊に
載った句は私の数知れぬ句の中の幸運な一滴であり、中には日の目を見ず
に敢えなく没句の運命を辿った句は数えきれない。」(同上)
府中さん亡き今、氏の句集は本当に「偲ぶ」が最初で最後となってしまいました。
でも、府中さんの思いが込められた川柳はいつまでも消えることはありません。
これからも、多くの方に読み継がれていくことを願っています。
句集の中で、忘れられない一句があります。
ありがとう没句に百点くれた妻 府中 三三男
府中さん、今までありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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