9月号『好句往来』の鑑賞も、猫田千恵子さんにお願いしました。
○しあわせになれてしまったなと思う 伊藤紀雍子
一生の幸せと不幸の量は決まっていて、いいことがあれば同じだけ悪いこともあり、最後には差し引き0になるんじゃないかと思っている。幸せが続くとき、ふと湧いてくる不安感。
○青空がおにぎり持って来いと呼ぶ 油谷 克己
抜けるような青空、さわやかな風に心がうずうず。こんなときに家に閉じこもっているのはもったいない。仕事はちょっと横に置いて出かけよう。公園の木陰のベンチでランチもいいね。
○天竺の白いシーツに変えて寝る 佐野フサエ
パリッと糊のきいた真っ白なシーツ。四季に合わせて丁寧に生活する様子が伝わってきて素敵です。
○合掌の指から命ほとばしる 河合 正秋
幼子が一心に手を合わせている様子がみえた。ふっくらとした小さな手は命を包み込むよう。弾けるような命のエネルギーが指のすきまから光のように漏れてくるようだ。
○また一人優しい鬼が川渡る 中内まつ江
全体に緩い時代。懐が深く、自分にも厳しい背筋をしゃんと伸ばした人が少なくなってきた。佳人薄命とはよく言ったもの。送る人の寂しさと感謝の気持ち。
○ナルシストの骨が黒雨に溶けてゆく 高柳 閑雲
激しい雨の中溶けてゆく骨。自らのあくまでも白い骨を愛でるように眺めているナルシスト。抽象画のような世界。自身を客観的にみつめているとすれば、さらに穿ちが効いてくる。
○この家のどこもかしこも陽の匂い 小柳津優子
大きな窓からお日様が射し込む広いリビング。この家の明るさの源はそれだけではない。きっと太陽のようにほがらかなお母さんがいるのだ。
○寝て食べて持たせて帰すワンルーム 河合 久子
厳密に言えば、寝て食べるのはお子さん、持たせて帰すのは作者なのですが…。省略の妙。独り暮らしの子どもの帰省。少しでも何かしてあげたいという母の気持ち。私も最近になってやっと親の気持ちがわかるようになってきました。
千恵子さん、忙しい中を有り難うございます。もう1か月宜しくね♪
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『豊橋番傘』9月号、届きました。
有難うございます。
柳誌、だんだん厚くなってきましたね。
結構なことです。
順子さんのガンバリの賜物でしょう。
ところで、やまぐち珠美さんのエッセイ「『定本・吟一句集 川柳的履歴書』を読み直す」が掲載されていました。
いま読み終わりましたが、彼女のペンはなかなかのものです。
哲男さん、お早うございます。
東京みなと番傘川柳会の、数年前の記念大会に高柳閑雲さんと出席したおりに、閑雲さんと珠美さんとにご縁が出来ました。
以後、珠美さんには豊橋番傘に投句していただいています。
日川協千葉大会の帰りの電車の中で、彼女が吟一さんを語られて、番傘でもない人が、こんなに吟一さんを知っていると感動、「豊橋番傘へ書いて下さい」とお願いしました。
あまりにも玉稿で、うちの柳誌で良いのかなと思いながらも嬉しくなりました。
長文ですが連載にするより一気に載せてこその玉稿と、9月号はページ数を増やしました。
昨夜、珠美さんの了解を得て、このブログにも載せることに、それで早起きしました(笑)