11月号からは、東京みなと番傘川柳会の坂牧春妙さんにお願いしました。
○ 賞味期限私の恋は食べ頃で 水谷 一舟
消費期限の話ならぬ賞味期限で、しかも恋は食べ頃だそうです。皆様モーションかけましょう。でも他の句を見ると「僕はああおじん」? ?
○ 失言を今更本音とは言えず 前本たかし
政治家の本音は、つい出してはあわてて誤解を招いたなどとごまかすことになってますね。すべての人がそれは本音だと知っているのに。
○ なまけものと同じ動作で立ち上がる 牧野百合子
どっこいしょと立ち上がる動作をなまけものと同じ動作と言ったところがお上手。よーく様子が想像出来ます。
○ 丸ごとの西瓜を買った日は遥か 武籐 伶子
ほんとにそうですね。砂浜で大きな西瓜を両手で持ってガブリという風景はなつかしい。今は、冷房のきいた部屋で小さい切身(?)をフォークでさしてなんて、西瓜が嘆いているでしょう。
○ 寝込んだら妻聞きに来るゴミ出し日 安田 志峰
妻が夫にゴミの日をききにくるというのが愉快。夫の主夫ぶりがよく分かります。
○ 愛妻弁当出世の夢がぶらさがり 山井十文字
心をこめた愛妻弁当。のほほんと食べていてはいけません。妻はひそかに夫の出世を期待しているのですから。
○ 暑いとは絶対言うな暑いから 山田 優
今年の夏暑いと言わなかった人は絶対いないと思いますが、この作者は他人には絶対言うなと命令しています。言わないともっと暑くなると思いますけど。
○ 留守電に話す前には深呼吸 脇田 雅美
何故か留守電に入れる時はみんな緊張するらしいですね。「あのォ」なんてモタモタしている内にタイムアップになることも。
○ 立たされた昔なつかし木の校舎 油谷 克己
廊下に立たされたのは木の校舎の時代だけ。モンスターペアレントもいなかったし、平和でしたね。
○ 夏の良さ冬にならなきゃ分からない 尾方 静子
夏には暑い暑いと文句を言い、早く涼しくならないかとばかり思っていても、いざ冬になり大雪に悩まされたりすると今度は半袖シャツ一枚で軽快に動き廻っていた夏がなつかしくなる。人間は所詮無いものねだりに出来ているのかもしれません。
○ 汗すれば汗の答えが出る大地 河合 正秋
汗をかいて農業にはげめば必ず豊かなみのりで報いてくれる大地。でも最近の異常気象が苦労を水の泡にすることが多くなったのは悲しいですね。
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