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「タケさんは、何でこの仕事やろうと思ったの?」とよく聞かれます。

出版の仕事に興味があったことは間違いないですが、

それは単なる憧れで、正直なところ

「なんとなくカッコよさそうだから」という何ともミーハーな理由でした(´・ω・`)

でもそれも上っ面で、本当の理由はというと、

「記者になれば、仕事にかこつけて全国あちこちに行けそうだから」です。

もちろん川柳の「せ」の字も知りませんでした。

そんないい加減な人間が、まさかこんな長く働くことになるなんて

一番驚いているのは、実は自分自身だったりします(笑)

 

学生時代に、2カ月ほど海外にいきました。

探検部の遠征として4人でカナダに行きました。

ノースウエスト準州を流れる、マッケンジー川という大河です。

ファルトボートという組立式のカヤックを2つ並べて、

それに竹とベニヤ板を組み合わせて、筏をつくりました。

その筏に乗って、岸に一度も寄らず、

北極海に続く河口近くのイヌビックまで1500キロを2週間で下り切ろうという

今思えば、無謀なイカダ下り計画を立てました。

寝食もトイレも筏の上です(-_-;)

 

太線の部分がマッケンジー川で下ったところ

 

結果、何度も危ない目に遭って無寄港下りは途中で断念。

筏をばらして、カヤック2艇に乗り換え、

それからは百数十キロごとにある岸辺の村でキャンプしながら

河口のデルタ地帯に入る手前の

アークティック・レッド・リバー(今は名前が変わっているらしい)

という町で旅は終わりました。

1300キロくらいだったでしょうか。

7月下旬にフォートプロビデンスという町を出発したときは

半袖短パンの真夏スタイルでしたが、9月下旬の旅の終わりは吹雪。

もう真冬の格好でした。

今でも忘れられないのが、それまで見たことのないような景色です。

どこまでもが空で、両岸の全く見えない湖のような川。

真夜中なのに明るいツンドラの白夜。

川原にカラカラに乾いた大きな流木がゴロゴロ転がっているので、

毎晩キャンプファイヤーのような巨大な焚き火をして、

支流で釣った魚を焼いて食べました。

ところが当時20歳の私は、大自然に圧倒されまくり、

ホームシックにかかったりと散々な目に。

母親には心配のあまり泣かれ、先輩についていくだけで精一杯の

心身ともに極限まで弱り果てた無謀な旅でしたが、

自分の中の何かが、明らかに変わりました。

そんな昔のことを思い出して、久々に旅に出たくなりました(^.^)

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