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Oさんに初めてお会いしたのは、今年1月6日のことでした。

句集を出したいということで、ある先生からご紹介いただき、ご自宅で3名でお会いしたのです。

初対面からいきなり打ち合わせとなりましたが、とても気さくな方で、カチコチだった私の緊張を徐々に解いてくださいました。

川柳を愛し、俳句を愛し、絵を愛し、音楽を愛し、自然を愛するとてもステキな女性です。

Oさんは「桜の咲く頃までに出来たらいいですね」とおっしゃって、春の出版を楽しみにしていらっしゃいました。

表紙絵は、Oさんの描いた紫陽花のパステル画に決まりました。

本のタイトル、章立て、表紙デザインを考えたり・・・と著者さんにとって、本を作る過程は楽しい作業だと思います。編集者の私たちも、著者さんとあれこれ相談しながら一つのものを作り上げていく、この期間を大切に思っています。

桜の開花に合わせて、出版作業は順調に進んでいました。

あと少しで初校をお送りできるところまできた2月8日、Oさんがこの朝に亡くなったことを、ご紹介いただいた先生から伺いました。

出会ってからわずか一か月です。
こんなことってあるのでしょうか。

11日は告別式でした。
先生が、出版をとても楽しみにしていたOさんのお気持ちをご遺族に伝えてくださって、桜の季節に間に合うように編集作業は続けられることになりました。

不思議なことに、お亡くなりになった当日の夕方、先生のもとにOさんからお手紙が届いていました。それは句集の「あとがき」でした。

先生のご指示で、告別式の当日、初校のゲラを持参しました。
最後のお別れの際、柩の中のOさんの胸にしっかりそのゲラが抱かれているのを見て、胸が苦しくなりました。

ゲラには急遽、その「あとがき」も入れました。

Oさんに出来上がった句集を見ていただきたかった。
Oさんの喜ぶお顔が見たかった。
間に合わせられなかったことが、悔しくてたまらない。

編集者になって、一番悲しい日。

Oさん、必ず素敵な句集をお作りします。
天国で見ていてくださいね。

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