7月号近詠句からの鑑賞を、中日川柳会の木村英昭さんにお願いしました。多くの作品にスポットをあててくださり、編集作業の間、作者の喜ぶ顔が見えてきて楽しかったです。英昭さん、お忙しいなかを有り難うございました。
〇ビニール傘所詮あんたは捨てられる 牧野百合子
にわか雨に助けられた恩を忘れたのね。人情とはこんなに薄っぺらなものだったのかしら。
〇欲捨てた人は一気に強くなる 山田 優
我欲を満たすための忖度など必要なし。執着心から解き放たれ、立ち位置を決めた人の決意の目。
〇半丁のとうふ片手に明日の分 脇田 雅美
そんなやりくりがうれしい。平凡でもいい、明日と会える嬉しさが生き方を濃くしてくれる。
〇暑さボケたっぷり油搾られる 油谷 克己
環境が変われば元に戻ります。知らん顔されるより、油を搾ってくれるのは、あなたが大事な人だから。
〇古き友お墓の話盛りあがり 石井さちこ
墓の守り、墓じまいと旧友だからこその話が尽きぬ。
〇私を忘れた時の夢心地 今泉佐知子
心惹かれるものに出会った時の倖せ。いずれ元の私に戻るから、余計に無我の時間がいとおしい。
〇余白皆埋めたいペンが騒がしい 小林ふく子
親しい方へのお便りでしょうか。あれもこれも忌憚のない話が続く電話とは違う手紙のおしゃべり。
〇誤りを教えて貰うありがたさ 鈴木かつえ
謙虚なあなただからこそ手を差し伸べてくださるのね。
〇伊勢育ち三河女になり切れず 高橋 良子
そこが魅力です。ふっと故郷の香を漂わせて。
〇きき酒もどれが何やらただ旨い 小松くみ子
「も」は、旅の食べ歩き中でしょうか。楽しい旅を。
〇政治家が本音を出すと失言に 佐藤 文児
本音と建て前の使い分けができて、やっと政治家に。
〇誕生日がおめでたかったあの頃 高柳 閑雲
周りからも祝ってもらった生気横溢だったあの頃。
〇簡単に解けぬパズルに酔うこの世 立山ゆう子
この世の森羅万象、特に人の係わりほど難しいものはありません。でも、人間が好きではまっているパズル。
〇医者よりも容赦はしない妻の膳 彦坂 石転
そう言いながら満更でもなさそうなお顔。心配をしてくれるのが当たり前などと思っていては大間違い。
〇ストレスが体内時計狂わせる 飯田 怜子
目に見えぬ曲者。ストレスがたまると食欲もなくなり何もやる気にならないことだってあります。
〇青空へ老いの五感を日干しする 河合 正秋
青空に抱かれ、新しい息吹によみがえる五感。
〇オブラートに包んだ賛辞真にうける 郡山 弘子
遠回しに言われる賛辞の真意は、手放しで喜べるものではなかったのでしょうか。お世辞のお返しを。
今日は、8月分給料支払日でした。8月は稼働日数が17日でした。会社も出来高が少なかったですが、従業員に何だか申し訳ないような気持ちになりながら、明細書を手渡ししました。休みの多いのも考えものです。無事に終わった今日に感謝して、私もぼちぼち帰宅します。PM6時25分
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