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  2月号の作品から   中日川柳会前会長 中野 要さんの鑑賞です。

○ 生きている証し誰かをまた愛す    水谷 一舟

 いつも誰かを愛して人生を楽しく送る。こんな素晴らしいことはないと、羨ましく思う。今度の相手は誰ですか?なんて野暮な質問はやめて、そっと見守って行こう。きっと素晴らしい人と楽しんでいることだろう。

○ それ以上言わず友との和を保つ    武籐 伶子

 相手は、かけがえのない親友のようだ。もう少し言いたいことはあるけれど、それ以上言えば、二人の仲が壊れてしまいそうなので、そこはぐっと堪えて、気持ちよく仲直りした。二人の笑顔が清清しい。

○ おばあちゃんは喋る話題に事欠かず  安田 志峰

 どこへ行ってもよく見かける。この人が喋り出したら止まらない。いつ話が終わるのか、周囲ははらはらしている。ほかの人が何か言おうとしているが、話が終らないので、いらいらしている様子が分かる。

○ 共感はしますが力かせません     山井十文字

 人から相談を受けた。所詮は他人事だからと気楽に聞いていた。ところが、それに力を貸してくれと頼まれた。そうなれば話は別。自分もそんなに若くないから、とかちょっと急用が出来たのでとか、断る理由を必死に探す。

○ お年玉だけは忘れず顔出す子     山本 聖子

 孫は小さい頃は人なつっこく近寄って来て、あれやって、これやってと甘えて来たものだ。中学生位になるとなかなか近寄って来なくなる。余り口もきかなくなる。それでもお年玉となると、寄って来るから可愛い。

○ 年賀状だけの付き合い五十年     川尻 風越

 ここ何十年、付き合いも無いし、会う予定もない、顔さえ忘れている。年賀状を出すのを控えておくと、必ず正月には年賀状が届く。もらったからには返事を出す。年賀状だけの付き合いは続くことになる。

○ 度忘れのドの付くうちは笑い合い   田中 豊泉

 よく知っている人の名前が出て来ない。クイズ番組を見ていて答えは分かっているのに言葉が出てこない。単なる物忘れと痴呆症とは違います。と言うコマーシャルに脅される。深く考えず笑って過ごす事が一番の薬。

○ パソコンをオフ一日が無事に済む   寺部 水川

 今の世の中、大抵の仕事はパソコンで処理される。パソコンを使う人には、必然的に色んな仕事が集まって来る。仕事は楽では無い。趣味でやっている仕事は殆んど無報酬。それでも人から頼りにされている事への有難さ。今日もやるべきことはやった充実感。

 御礼『好句往来』3ヶ月書かせて頂き、本当に有難うございました。良い句が沢山、まさしく『好句往来』でした。益々のご発展・ご活躍をお祈り申し上げます。

   山のあなたさん、よかったら、またコメントをお願いします。

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川柳豊橋番傘4月号『好句往来』”にコメントをどうぞ

  1. 山のあなた on 2012年4月1日 at 10:48 AM :

     ご指名ありがとうございます。
        共感はしますが力貸せません
        それ以上言わず友との和を保つ
     豊番の句は楽しくていいですねえ。楽しい中にハッとする本音。それでいてハッキリ自己主張を忘れない。当たり前の生活に潜む建前。するするーと語りかける平易な言葉。いいなあ。

    • 鈴木順子 on 2012年4月2日 at 1:02 PM :

      山のあなたさん、
      早速のコメントをありがとうございます。
      8日の句会に、コピーしてみんなに読んでもらおうかな、なんて思ってます。
      この頃の川柳は、文学的になりすぎて、巧い句なんですが、1句のなかに,作者の血や汗や涙や笑いが込められている句が、少なくなりつつあるなぁ…と思いながら柳誌を読んでいます。そして、人間を詠む川柳の心を大事にしたいとも。
      中野要さんは、5・7・5 に拘りをもっている、ぶっとい、私の尊敬する作家です。

  2. 小林祥司 on 2012年4月1日 at 9:20 PM :

    「昨日より明日の話をしませんか」同感。
    それで、「今日のこと明日にしないで話そうよ」と歓迎会の余韻の中、投稿させていただきました。
    今日は、ありがとうございました。
    豊橋番傘4月号もありがとうございました。勉強させてもらいます。
    これからもよろしくお願いします。

    • 鈴木順子 on 2012年4月2日 at 3:21 PM :

      祥司さん、
      昨日は楽しい時間をありがとうございます。
      名番例会初出席で5句も抜けるとは…、強敵が現れたものです(笑い)おめでとうございます。
      うちの柳誌を「温かい本だね」って言って下さって、ありがとうございます。
      今のところ、全部わたしの手作りです。部数が増えて製本会社に注文出来る日が来る事を楽しみに、裏方をやらせてもらっています。
      次に会えるのは、愛川協の大会ですね、またねぇ~。

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