主な内容
山本鈴花第三句集『和楽』は、家族への思い、母への追慕、感謝とご縁、書道、絵、旅、ゴルフ、老いの日常を、飾らない言葉で掬い取った一冊。
巻頭には、言葉と草花を組み合わせた約三十点の書画作品を収録。彩り豊かな絵と伸びやかな筆致が、続く川柳抄へ読者をやわらかく導く。
作品の抄は、「和楽」「家族」「お母さんありがとう」「書家の道」「日常の喜怒哀楽」など12章からなり、病や別れの寂しさを静かに見つめる一方、美食、酒、恋、ダイエットをめぐる自嘲と茶目っ気も随所に光る。
「平凡で幸せ今日も米をとぐ」に象徴されるように、本書の核をなすのは、身近な人と支え合い、目の前の暮らしを慈しむ著者の生き方にある。
大病を機に、子や孫へ自らの生き様を残したいとの思いから編まれた本書は、苦を越え、日々を和やかに生きる力を静かに手渡してくれる、あたたかくも芯のある作品集となっている。
◎収録作品より
平凡で幸せ今日も米をとぐ
母の手がだんだん握り返せない
三食へ感謝しずかに手を合わす
スマホより愛がこもっている手書き
苦も楽も分け合い生きて悔いはなし
















































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