ついに89歳になった。90まで後1年、90歳までは何とか行けそうだが、その先は分からない。もっとも後1年だって、油断は出来ないが。
89歳というのは、本当に年寄りだとつくずく思う。大概の病気は年のせいで片付けられる。実際本当に年のせいだなーと思うことが多い。今年の冬は寒いし、雪も多い。要は厳しい冬だ。雪道は凍ってガチガチの凸凹だ。恐くて冬道を歩けないのだ。うっかり転べば、骨折必至。降雪量が多くて、市の除雪が間に合わないのだ。誰かが歩いて作った一本道を杖をついて歩くと、向こうから来る人(もちろん後ろから来る人も)に迷惑をかけてしまう。増して転んだりして、起き上がれなかったりすると本当に迷惑をかけてしまう。冬道で転んで、骨折、入院して長引くうちに呆けてしまうというのが、老人のよく辿る道なのだ。已む無く、春が来るまで冬ごもりだ。呆けない中に、春よ来い、早く来いである。