大倉山 発
体裁:四六判ソフトカバー・192頁
ISBN978-4-86044-593-5
¥900 (ポイント18pt)
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主な内容
鋭い感性、上質なユーモアで社会をよむ、人間をよむ。待望の第一句集!
《抜け道も至るローマと書いてある》《躓いた数もかぞえて歩数計》《豆を抱く莢の形は母に似る》《七色を混ぜれば黒き虹の裏》
○
肋骨を一本冷やす野菜室
幅跳びで偏西風に乗ってみる
断捨離のフリマに足りぬ紙袋
胴切りのフランスパンの骨密度
花追えば花の都はビルの地下
ネクタイはこの世に残すお焚きあげ
片方、ここに挙げた作品は、満たされたゆえに抱える現代の飢餓を、おりおりの暮らしの中で、捉えようとする。
冷蔵庫の中で或る日を唐突に出逢う暮らしの擬態。偏西風に乗れぬ脆弱なアキレス腱。フリマで喪う平衡感覚。フランスパンの切り口が暗示する私の骨密度。たどれば地下に都心ごと沈む花まみれのビル。ひと臭いネクタイだけ燃え残るお焚きあげ。この強烈な穿ちは、技法を超えて喜太郎にしか描けないものに映る。
(瀬々倉卓冶・序文より)
第9回川柳文学賞準賞受賞






























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