橋 |
課題「橋」入選作品 |
選考/本田智彦 2020年11月募集分 |
列島は橋とトンネル離島まで | 岩窟王 | |
日本列島は川越え山もぐり、海もぐりして道路、鉄道はつながれている。特に川を渡る箇所が多く、橋の数も大小あって水害や地震などが多い日本は安全とはいえない。列島の地形上致し方ない環境である。 | ||
橋落ちて分かった橋の有り難さ | 竹中 正幸 | |
便利な橋も水害や地震で落下すると日常生活が不便になり村落や町が孤立する。橋があっての流通や便利さを改めて知ることが出来る。しかしこの橋も老朽化により危険度の高い箇所が見つかっている。 | ||
アリバイのように写した二重橋 | 渋谷 重利 | |
東京見物の一番の名所として観光バスが案内するのは宮城の二重橋である。二重橋をバックに集団撮影をするのは戦前も戦後も同じだ。今年は残念ながらコロナの関係で新年の宮中参賀の祝辞も中止となるらしい。 | ||
時を超え名画の中に生きる橋 | 啓 坊 | |
子孫へと青い地球の橋渡し | 美和 山吹 | |
廻旋橋関所のように船通す | あっちゃんパパ | |
悩むのは橋を渡ったあとにする | 稲葉 良岩 | |
丸木橋吊り橋もある人の道 | 久常三喜夫 | |
青春は輝く明日に架ける橋 | 龍せん | |
橋がない物流止まり命危機 | 小倉 修一 | |
流される橋に涙が止まらない | いいだ ひでき | |
道頓堀水府に出会う戎橋 | 穂口 正子 | |
石橋を叩いて渡る公務員 | よしじろう | |
良く揺れる谷瀬つり橋無料です | えみゆ | |
思いやりもお年にきつい歩道橋 | 高橋 太一郎 | |
アメリカが日中の橋亀裂入れ | 白百合 | |
コロナ禍に悔しい春の二重橋 | きぃろっく | |
壁よりも橋を架ければ世は平和 | 岡田 淳 | |
ちっぽけな自分を悟る橋の上 | いいだ ひでき | |
流されて川の本性知った橋 | 福村 まこと | |
故郷と心をつなぐ虹の橋 | 山田 明 | |
ウイルスが真っ赤に染めた虹の橋 | ブランク ながい | |
石橋を 叩いて渡る 日本人 | 秋吉 伯柳 | |
ケータイが あれば会えたね 数寄屋橋 | にった みさ | |
老いてなお夢見る先の虹の橋 | 柳川 ひょうご | |
ありがとう言葉でつなぐ橋もある | 柊 無扇 | |
景色見ず渡ってしまうかずら橋 | 宇宙悠々 | |
良い人が架け橋となり良い未来 | 土佐林 豊 | |
コロナゼロへの橋さがしワクチンを | 人生系譜 | |
橋落とし行く子へ泊める渡し舟 | おじ丸 | |
水のない道に架った歩道橋 | BBブンゴ | |
昭和史の真ん中にある二重橋 | 加藤 胖 | |
水の都待合場所も橋の名で | 高橋 太一郎 | |
ロケットは地球と宇宙つなぐ橋 | 若山 貞人 | |
大鳴門橋渦潮跨ぎ悠然と | 上山 堅坊 | |
コロナ禍の都会を赤い色に染め | 陽香 | |
振り向いて愛とサヨナラ渡月橋 | 藤井 智史 | |
四股踏んで雨雲睨む沈下橋 | 福村 まこと | |
二度目です天橋立また覗く | まさみじいちゃん | |
酒代に橋が張り切る大井川 | 日野 裕子 | |
彼女との心の橋がつながった | 西上 遊二 | |
吊り橋はひとりの時は揺らさない | よしじろう | |
綾取りの橋を渡ると父母が待つ | やす坊 | |
南北の橋は架けたり壊したり | 佐野 純 | |
トラキチが橋からダイブ浪花の夜 | 西井 茜雲 | |
廃線の橋被写体で生き返る | 四季 | |
欄干に昭和が少し残る橋 | 彦翁 | |
はりまや橋見たか妻にも騙された | 松本清展 | |
人はみな橋を渡って消えていく | 太秦 三猿 | |
希望の橋行く子はらはら見つめてる | 小林 藤太郎 | |
激流に身を委ねてる沈下橋 | 砂斧斤 | |
恐る恐る父と渡った氷橋 | 竹平 和枝 | |
米中の橋渡しする難しさ | こはり つよし | |