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茶
課題「茶」入選作品
選考/本田智彦 2015年9月募集分
もみあげて茶の香漂う神の技 沢田博昭
茶の若い葉っぱを熱で蒸し発酵させもんでもんで細かくして茶の形にする。このもむのに人間技がかくされている。
茶所に生まれ育って舌が肥え 川中由美子
日本中茶所と言われるところが散見される。静岡や南九州など、そこで育った人は一年中お茶の作業や環境に満たされお茶の善し悪しを知っている。
ほうじ茶に四五本も立つ茶の柱 宇宙悠々
お茶でもと誘われ話が弾み世間話から友情にと発展、人間のおつき合いがはじまる。それも一杯のお茶からだった。
茶摘み歌いま茶摘み機の唸る音 はなぶさ
お茶漬けにするか一人の昼ご飯 BBブンゴ
葛餅の素朴さを売る峠茶屋 たまき
茶葉に合う水も欲しいと里帰り 名賀久
茶の友を怪しい仲と羨まれ 沢田正司
侘び寂びもDNAが継ぐ茶道 みつはる
自販機のお茶に急須がへそを曲げ 四季
茶箪笥は母の烙印押してある 十六夜
いっぺんは言うてみたいなおーいお茶 日比日踊
核心を衝かれやんわり茶を濁す 端 河   潔
苦いお茶飲みリベンジの策を練る 星野 睦悟朗
お茶あれば主語はいらない夫婦仲 松村 しげる
被災地で励む茶髪の玉の汗 白子しげる
売るために俳句で付けたお茶の味 美和山吹
茶柱はペットボトルに見つからず 彩古
うんちくが長くてお茶が冷めてゆく 西山竹里
お茶だけでころころ弾む老いの恋 上山堅坊
意地悪なお局さまに薄いお茶 城後 朱美
一服のお茶で悩みをちゃらにする 春爺
お茶の湯気妻に本音をフトもらし 啓 坊
出る菓子が目当てで参加する茶会 原 脩二
朝昼晩薬のように緑茶飲む 上原 稔
茶柱にちょっとときめく朝の靴 真田義子
茶柱で鬱な気分が吹っ飛んだ 武良 銀茶
我が人生ぬるくて渋い茶が似合う 小田慶喜
お茶ぐらいいかがと言った運の良さ 有澤嘉晃
茶柱は立たぬがここが勝負時 松本清展
退屈な時は渋めのお茶が好き 彦翁
船の上石松寿司と茶を勧め 龍せん
田の畦で妻とふたりのお茶を飲む 野平 光太郎
侘び寂びに茶の湯学んで少し触れ 高橋 太一郎
一服の茶から出会いの意味を知る 綾
またお茶だ香典返し飲みきれず クスクス法師
茶席では駄々っ子どもも畏まり 白瀬白洞
茶の種類自販機で知る子供たち 彩古
コーヒーの香りが誘うひと休み ころのすけ
熱湯を浴びて玉露が泣いている 川中由美子
茶の旨さ出してみせるぞ3杯目 住野南天
メイドインチャイナ正しい烏龍茶 毛利由美
重大な使命を帯びた茶封筒 甲斐良一
お茶でもとコ-ヒ-店に誘われる 望月 弘
茶化したらセクハラですと返り討ち 福期待
茶飯事とパクリ文化が胸を張る 小田龍聖
お茶の間で台風の目と睨めっこ 佐野 かんじ
汗かいて英気促す玄米茶 福田 和人
茶碗割る程の喧嘩もなく別れ 加藤胖
ひざ痛め無作法茶席椅子所望 高橋 太一郎
毎朝のおとも三角ティーパック 毛利由美
お茶でもと必死に妻を誘った日 太秦三猿
茶を褒めて茶器まで誉める茶の作法 端 河   潔