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あっという間に6月になっちゃった。

昨日はやまと番傘6月句会。

席題を「梅雨」にしたとたん、梅雨入りした。

「梅雨」梅雨までの時間を抱いている果実

「棒」棒読みで呼ばれる 父母の地平線

棒が倒れた 善悪が入れ替わる

「近詠」千円の化身が夢をつなぎあう

人肌に冷ました炎抱いている

国民文化祭・あいち2016のチラシを配ったところ、

けっこう皆さん意欲を見せてくれた。

一緒に行こうか、泊りがけだよっと話が盛り上がったのである。

ああ、来年は「国民文化祭・なら2017」なので、

ぜひともお願いしたいところだ。

 

さて先日、義弟くんから「これを読め」と渡された。

「山怪」 田中康弘著 山と渓谷社

いや、喜んだね。

これは私も本屋で買おうかどうしようか迷った本だ。

サブタイトルに「山人が語る不思議な話」とある。

このシリーズは確か人気で、続編、続々編と出ているはずだ。

著者は山専門のフリーライターだ。

他の著書に「マタギ 矛盾なき労働と食文化」「女猟師」

「日本人はどんな肉を喰ってきたのか」など。

うわぁ、どストライクである。

著者が山歩きの取材先でさまざま聞いた、

山の中の不思議譚の数々だ。

たとえば鬼火やたましいの目撃、

キツネやムジナにだまされる話、

人の死を予言するさまざまな出来事、など。

全国の山で生活する人たち=山人からの聞き書きだ。

これらの話にオチはほとんどない。

「こんなことがあったべさ」で終わる。

聞き書きとはそういうものだ。

ヒーローもいなければ、救いもない。

ただただ山の中で起きる出来事が語られるのみだ。

 

しかし、途中、息切れしてしまった……。

たぶん聞き書き文学の頂上、「遠野物語」が頭にあるからだろう。

とてもじゃないが足元にも及ばない出来ばえと思ってしまった。

なにが足りていないのだろう。

こういう学術的ジャンルを少しにおわせたような文学(言い方難しいなあ)、

つまり民俗学の論文ではなく、民俗学的文学。

あるいは数学の論文ではなく、数学的読み物。

そこには「文学」としての味付けが求められるはずだ。

それで生き生きと語られたのが「遠野物語」だ。

聞き書きと称し、一文たりとも足していないと言いつつ、

文学的センスをたっぷりふりかけた読み物だ。

 

「遠野物語」の柳田國男は、

遠野村の佐々木喜善という人から資料集めをした。

二匹目のドジョウを狙ったか、

のちに佐々木も「遠野のオシラサマとザシキワラシ」という聞き書き集を書いている。

だがこれも比べ物にならないほど、読み物としての力はなかった。

そういうものだ。

一読者はそれほど読解力と忍耐がない。

面白くなければ東北の山村の聞き語りなど読めないのだ。

 

まあもしかしたらこの人は、

山のルポライターとしては面白いのかもしれない。

マタギ系などは興味津々なので、また探してみよう。

ちなみに山と渓谷社では、こういったシリーズをたくさん扱っているようだ。

新聞広告の切り抜きを探してみたら、

「黒部の山賊~アルプスの怪」

「黒部の山人~山賊鬼サとケモノたち」

なんてのが出てきた。

ゆる~く人気のあるジャンルなのかもしれない。

さて次は何を読もうか。

 

 

 

 

 

 

 

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梅雨入りは「山怪」とともに   ~6月やまと句会”にコメントをどうぞ

  1. 鈴木 順子 on 2016年6月12日 at 7:01 AM :

    きりりさん、おはようございます
    句会で、「第31回国民文化祭・あいち2016」のチラシを配布してくださり、ありがとうごさいます。
    私、6月18日の「鈴鹿」さんへ出席出来ないので、
    再会は、国文祭になるのかしら?
    その日を楽しみに、遊びではない川柳と、家業にがんばります♪

  2. 阪本きりり on 2016年6月12日 at 4:06 PM :

    順子さま、こんにちは!
    はい、鈴鹿は参加しますが、順子さん欠席?
    そうですね、11月犬山での再会となりそうですね。
    国文祭、皆さんの反応良かったんですよ。
    やまとからは軽く10人は行くなあ。
    遊びではない川柳…もっと言ってやってください(私に)。
    ああ、仕事はもっとがんばります~!
    お元気で!

  3. 竹内いそこ on 2016年6月15日 at 2:47 PM :

      きりりさま こんにちわ
     うちの句会でも、愛知国民文化祭が紹介され、かなり心が動きました。

      名古屋なら富山から高速バスで行けるね~
      いや~スーパービュー飛騨という手もあるよ~
      行ったらひつまぶしでも食べようよ、・・・・・
     と、脱線しかけたところで、ハイ、今日の兼題に行くよ~ と会長が軌道修正。
      
      図書館に行って、
    「 山怪 」
    「 黒部の山賊 」
    「 黒部の山人 」
      を探してきました。
     さすがに今「山怪」は人気だそうで、予約が二か月分ぐらい詰まっています、とのこと。
     後者二冊は郷土資料のほうですぐ手に入りました。(地元富山なので) 
     なかなか、すさまじい話がでています。
     黒部ダムが出来る以前の山の話。
     土地の古老が囲炉裏端で語ってくれそうな、たまに知った名前がでてくるちょっと怖い話があり、あれは言い伝えでなくて実話だったの? と地元民にはずしりと重いリアルさがあります。
     しばらくは、重い感動に浸ることができそうです。
     またまたいい本をご紹介くださって、ありがとうございました。

     
      

    • 阪本きりり on 2016年6月16日 at 4:05 PM :

      いそこさま、こんにちは!
      富山の方だったのですね!
      なるほど、黒部シリーズは身近な語り物として、
      読書というよりは体験になりそうですね。
      「山怪」は私の本を貸してあげたいぐらい!
      この2冊の感想また教えてください。
      買おうか、古本で探すか、考え中です。
      ところで、犬山でお会いできるといいですね。
      ウチは前日から泊りで行くことになりそうです。
      来年の国民文化祭が奈良県なんです。
      今から宣伝をしないといけないそうで・・・。
      そのついでに、あちこちで遊んでこようかと考えています。

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