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課題「丸」入選作品
選考/島文庫・2023年2月募集分
多様性丸めてしまう多数決 廣田和織
数字は冷酷で、多数を是とし、少数を否とします。民主主義のルールだと言えば簡単ですが、その考えがマイノリティーへの理解を阻んできたかに思えます。最大多数の最大幸福はもう遺物なのかも。
寛容と思い込まれる丸い顔 水谷 裕子
丸顔といえば、七福神の恵比寿様ですね。ふくよかな笑顔を見たら、まさか悪人とは思いません。それが災いすることがあるのですね。でも、痩せギスの「神経質」よりはよいと思うのですが。
幸せが隠れてそうなぱぴぷぺぽ 八木 五十八
パピプといった半濁音には軽やかな響きがあり、わくわくするような弾ける音律があります。ようやく春が到来した季節の暖かさと幸福感を感じさせる、そんな作者の独創的な着想に脱帽です。
本当に地球は丸いのだろうか きかん坊
ため息を丸めて入れるハイボール 阿部 日向子
戦争はしないと日の丸に誓う 原洋一
父が逝く丸くならない父のまま すみれ
玉結びしっかり留めた赤い糸 大木 安沙
隅っこにたまるルンバの置き土産 前川 あすか
青い星青いまんまで返さねば 坂田 康雄
完璧な丸を目指せば生きづらい 山田
たこ焼きの中の平和は眠らない 八木 五十八
下積みの汗がまあるい実をつける 翔のんまな
生きていく知恵が四角を丸くする 稲山 博司
銃を持つ少年兵の丸い顔 下村 由美子
句読点なくて話が終わらない なるほどマン
丸バツで人が選別されてゆく 右田 俊郎
買うものがなくてまるごと島を買う さだえばあちゃん
丸くなる妻の背中が愛おしい 彦翁
三代が揃い丸顔丸い鼻 かきくけ子
よく笑いまるまる肥えた平和の児 佐々木 冬彦
半分こ鬼も近頃丸くなる やす坊
連ドラを大団円で締めくくる すずき 善作
丸投げをされて戸惑う脱マスク 川名 洋子
軍拡の波に乗り出す日本丸 宮本 彩太郎
丸い輪の真ん真ん中にいる孤独 関口 行雲
全員に読ませるために丸秘印 クスクス法師
青函にトンネルあけた洞爺丸 はなぶさ
丸腰じゃ怖くて行けぬウクライナ 桜木 美津子
左遷地のトンビと丸く飛んでみる 佐佐木 雀区
百歳の先輩たちに五重丸 砂田 達成
待ってます詐欺グループの丸洗い 宮尾 柳泉
結局は諭吉を積んで丸く済み 風間 なごみ
日の丸を背負って五輪汚職する こはり つよし
不祥事は秘書が丸ごと引っ被る 岡 遊希
戦争が丸い地球に角を立て 光畑 勝弘
丸顔でなければならぬ雪ダルマ 橋倉 久美子
丸椅子に座らされてる患者様 船岡 五郎
牛乳のふたを集めていた昔 真田 義子
丸だから蓋が落ちないマンホール しき さやか
泥ダンゴ丸くまあるく握ります 茶飯士
青春の丸文字夢を語ってる 酒井 映子
日の丸の真ん中に建つ兵士の碑 福村 まこと
まん丸が欠けると月も嘘をつく 松本清展
丸投げはお家芸です政と官 佐藤 彰宏
会釈一つあれば空気がまるくなる 西山 竹里
一丸になれぬ野党の家事情 大田 雅子
浮袋持って乗り込む日本丸 繁柳
さりげなく気球に監視されている 齋藤 光子
円陣を組むと争い出すヒト科 ハッピーエイト
四コマ目まだ丸くなどなれぬ 木村 行吉
コンパスで丸描くようにする戦 竹中 たかを
プライバシーマイナンバーで丸裸 やんちゃん