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課題「石」入選作品
選考/本田智彦 2020年5月募集分
石蹴りの石一つない街に住む 砂斧斤
高速道路や県道・国道など整備され石ころ一つ見つからない。昔だったら砂利や石ころがゴロゴロしていた。道路の整備は日本経済の成長期とともに変わっていった。石の無い方がバリアフリーで年寄りには良いのだが…。
月の石並ぶ万博初デート 橋本 修
1970年の大阪万博で、各オピニオンの人気なところには何時間も並んだ思い出がある。特に「月の石」は宣伝も加わり、一目見ようと長蛇の列だった。2027年の万博がどんな形になるかが楽しみだ。
強風に備え石置くトタン屋根 BBブンゴ
戦後の日本はまず住む所を確保するのが第一だった。ほったて小屋のような粗末な建物が多かった。屋根はトタン造りが多く、その上に石を載せてしのいでいた。そんな時代もあったんだとしみじみ想う。
叩くなよ俺の頭は石じゃない ほご猫
自らを磨いて光る石になる 亀 歩
コロナから人を守っている石けん 大澤 葵
人間の都合で宝石と呼ばれ 宮本 彩太郎
ウォーキングやっぱりいいな石畳 徳島 一郎
小石でも一つになれば国動く 高橋 太一郎
聞く耳は端から持たぬ石頭 すずき 善作
自信家の驕り小石にけつまずく 白子しげる
人生にいろいろあって丸い石 武藤 宣彦
下積みの石は黙って汗を掻く よもやま話
下積みの石が支える天守閣 光畑 勝弘
恋のこと問われて石になる私 汐海 岬
玉石の石でコツコツ平社員 渡辺 たかき
AIに乗れねば石器時代です 高橋 太一郎
富士山の小石が父の宝物 城後 朱美
罪の無い石ころ蹴って憂さ晴らし 若山 貞人
権力の歴史明日香の石語る 陽香
何気なく投げた小石が呼ぶ波紋 坂本 美地子
磨り減った百度参りの石畳 藤井康信
乱世の浮沈見てきた摩崖仏 西井 茜雲
すり減った石段登る遍路旅 飯野 致祥
たかが石枯山水とあがめても きぃろっく
石頭ソフトになるは孫にだけ 山登爺
代々が石垣築き千枚田 武良 銀茶
肝心な事が抜けてる石頭 やんちゃん
ウイルスを吸い取る磁石あるといい 土佐林 豊
山頂に積まれた石が出迎える BBブンゴ
代替わり漬物石が捨ててある 森田 旅人
苦心の布石AIに見透かされ 白鳥象堂
小石にも個性溢れる主義主張 福村 まこと
悠久の歴史を語る石の棺 白峯
中央に置けば天下を取れる石 西山 竹里
金よりも高い竜宮の石の粉 宇宙悠々
飛び石が全休になるコロナの禍 すみれ
石の意味 孫は玩具で 妻ダイヤ 八十日目
石段の下りに棲んでいる油断 望月 弘
拾われて漬物石になっただけ 真田 義子
コロナ禍の終息願い野の地蔵 あっちゃんパパ
庭石も名園なれば銘石に 岩窟王
はやぶさで神秘の石は旅行中 望月 弘
先人の知恵を伝える野面積み 白瀬 白洞
墓石にはだいじょうぶだと書いてある よしじろう
できるなら石器時代に戻りたい にった みさ
カネになる石とならない石がある 春爺
石の上三年待って石になる 西田 峰春
懲りもせず同じ小石に蹴躓く 上山 堅坊
石を蹴るひとりぼっちのお留守番 素人
石投げて波紋の外の傍観者 よし絵
石焼き芋懐かしい声呼び止める 大西 重郎
路地裏で石蹴りメンコ昭和の子 北村 幽芳