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舐める
課題「舐める」入選作品
選考/本田智彦 2012年4月募集分
飴舐めるようには消えてゆかぬ過去 汐海 岬
過ぎ去りし過去はそんなに簡単には消え去らぬもの、それは頭のどこかに記憶されている、善も悪も。
どれどれと舐めてかかって恥をかく アズスン安須
それぐらいは知っていると舐めてかかって当たったものの、そんなに安々と解けるものでなかった、恥をかいてしまった。
舐めていたこどもの力借りている 日比日踊
デジタル時代は親より子どもの方が知っていることが多い。子どもに教えられることも多々ある。
塩舐めて酷暑に耐える父の職 かきくけ子
舐めるほど可愛がっても裏切られ 佐藤彰宏
少しずつ溶けゆく飴と過去のこと 汐海 岬
新入りが仕事を舐めて火傷する すずき 善作
青春の辛苦を舐めて今日がある 白峯
あの身なり舐めてた人が大富豪 米本 卓夫
メルトダウンするはず無いと信じてた 米本 卓夫
島がある色んな国が舐めに来る 杉山 太郎
常勝が苦杯を舐めて目が覚める 白子しげる
指先を舐めおふくろの味が出来 小西章雄
ひと匙のアイスを舐める病み上がり 彦翁
パソコンに舐められながらボケ防止 有澤 嘉晃
政治屋は税の雫を舐めたがり 福島敏朗
煙から飴に移った依存症 竹内いそこ
舐めてみて夫婦喧嘩は食わぬ犬 みぢんこ
どうなるの大人を舐めたその目つき 森野このみ
舐めまわすような目つきの独裁者 柳村光寛
スマホには切手を舐める味が無い 長久
前半は二軍後半エース出す 船岡五郎
喉あめで咳をなだめるコンサート せたあきこ
辛酸を舐めた修業の若い日々 鶴巻 弘
古傷を舐めあっている茶番劇 牧  新山
舐めるのはよそう行儀が悪いから 鶴巻 弘
蜜の味罠が仕掛けてありました よし江
あいまいな返事は酸味強すぎて 汐海 岬
古稀過ぎて豆もするめも舐めるだけ 高山 登
舐めんなよ国民だって馬鹿じゃない 一身田杉甚
近海をゆうゆうと行くチャイナ船 鹿野 太郎
辛酸を舐めたどうしの愚痴話 白子しげる
悲しみを舐めたからこそ今の幸 米本 素光
ルーキーに甘い球投げ痛打され 米本 卓夫
たっぷりと辛酸舐めたカタツムリ かっぱ堂
いま鬼にならねば部下に舐められる 小西章雄
高齢の今もそのうちやると言う 星野 睦悟朗
舐められて拉致も領土も還らない 三猿
唇をおもわず舐める試合前 高橋 太一郎
ためらいの切手を舐めるラブレター 香山
舐められて日本の島が宙に浮く ミツエ
のど飴を舐めては歌う北帰行 彦翁
真夏日に氷を舐めるクールビズ かっぱ堂
夏山を舐めて帰れぬスニーカー 北朗
飛車角を抜いても良いと子に言われ 山田 こいし
舐められてたまるか白い歯は見せぬ 鶴巻 弘
人生やあらゆるものを味見する 濱山哲也
舐められた 命の軽さ 思い知る 高秋浅太
決めてからボクの意見を聞きに来る あつじ
帰省して皿まで舐める母の味 鶴巻 弘
口先で人を食ってる講釈師 閑宝
国民を舐めて支持率急降下 竹中正幸