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夕焼け
課題「夕焼け」入選作品
選考/本田智彦 2016年9月募集分
夕焼けに地球の傷が癒される 白子しげる
中東での紛争やISによるテロ行為、地球上では人間の命を軽視する傾向があります。夕焼けのように心を癒やす気になれないのかと……。
昭和の子夕焼けまでの外遊び 亀 歩
戦時中は童謡や唱歌を歌い自然を愛した時代でした。よく遊び、よく学ぶ、子ども心純粋でした。そして夕焼け(夕方)になると遊びを止め、家路についていました。
中締めのように夕焼けやってくる 杉山 太郎
宴会は幹事が頃合いをみて一応中締めしますと声をかける、その声かけが夕焼けに代弁したのはもう本当の宴会の終り(日暮れ)に近づいていますとのタイミングを詠んだ作品です。
夕焼けに佇む妻は何思う 上山堅坊
輪を描いた夕焼けトンビ三橋節 みんせい
夕焼けに明日の決断迫られる 沢田正司
一日の終わりを括る真っ赤っ赤 高橋 太一郎
夕焼けを味方につけて一万歩 陽香
夕焼けが日頃の憂さを忘れさせ つれづれ
郷愁と安息あたえる夕焼け 高橋 太一郎
観光に一役富士の夕景色 美和山吹
夕焼けのチャンスを待ってプロホ゜ーズ すずき 善作
夕焼けが心の傷を包み込む 楠部千鶴
山寺の夕焼け四季を移しゆく ミツエ
夕焼けの空を仰いで鎌を研ぐ 白峯
夕焼けへ胸を弾ませ駆ける夢 白鳥象堂
避難先故郷を偲ぶ夕茜 佐野かんじ
うすれ行く秋夕焼けに星一つ なこはなこ
夕焼けに下駄を飛ばしてひとり照れ アズスン安須
トンボ舞う夕焼けの空遠くなり 啓 坊
夕焼けを味方に付けた二人連れ 渋谷重利
夕焼けに子ども心がよみがえる ねこママ
ベランダで独り 勿体無い夕陽 本間千代子
夕焼けよ今日は小焼けはいないのか 太秦三猿
長話夕日に染まる長い影 けんじ
平成の夕焼け小焼け子は塾に 岡田淳
下駄の裏夕焼けトンビ困らせる 白瀬白洞
夕焼けに母の顔描く昭和の子 沢田博昭
初キッス真っ赤な空の下だった 長七郎
夕焼けへまたねと叫ぶ楽天家 星野 睦悟朗
夕焼けを道ずれにして父が逝く 城後 朱美
夕焼けは人も所も選ばない 十六夜
夕焼けを大きく見せる過疎の村 寺林 繁
ちくちくもきりきりも夕焼けでちゃら 有海静枝
太陽がダイナミックに落ちてゆく 上原 稔
震災は忘れたような茜空 野川 清
大夕焼け関東軍という虚構 光畑勝弘
農作業終えて夕焼け美しき 坂本加代
自転車で夕焼け小焼け子を乗せて あっちゃんパパ
夕焼けへカラスと帰る児がいない 望月 弘
夕焼けにテルテル坊主出番なし 西井茜雲
サロマ湖の夕焼け人を黙らせる 高山 登
夕焼けが汚れた街を浄化する よもやま話
夕焼けを眺めた長い影法師 彦翁
草笛が夕焼け空に溶けていく 美和山吹
大根の種蒔く準備する夕日 野平光太郎
夕焼けにくっきり富士のシルエット 竹中正幸
夕焼けに包まれウツが溶けてゆく 瀬田明子
夕陽背にお手手つないだ長い影 上原 稔
時計より夕焼けを見てつく家路 汐海 岬
恐竜もおなじ夕焼け見たジュラ紀 BBブンゴ
夕焼けと競って燃える彼岸花 陽香
空染めて夕日が明日へ闘志見せ 星野 睦悟朗