Web川柳句会
| 2025・06 |
| 2025年6月のユーモア川柳入選作品 |
| 選考/渡辺たかき・2025年6月募集分 |
| 長生きの詫びも加える遺言書 | トトロさん | |
| 遺言または遺言書という深刻な題材を笑いに転化した川柳は、過去にも多く詠まれています。あらゆる切り口が試されてきたなかで「長生きの詫び」は斬新な表現でまだこの題材の可能性を感じました。 | ||
| 陽は昇るここにあなたが居なくても | 廣田 和織 | |
| 人生の機微を詠んだのか笑いが眼目かというのは、ときに境界が曖昧です。ここも一見して前者かとも思わせますが、「あなた」に想定する人物をいろいろ想像すると笑いが広がる作として読めます。 | ||
| 結果オーライだけで人生乗り切った | 髙杉 力 | |
| 「…だけで…乗り切った」とする表現に誇張から生れる明るい笑いが表されています。「結果オーライ」以外の表現でもまだ詠めそうな気になりますが、これは作者独自の手柄として模倣が利きません。 | ||
| 肩の荷が下りて治った五十肩 | 石井 良司 | |
| 句読点弾き飛ばして喋る妻 | 須藤 良夫 | |
| 長生きを目出たがるのは他人だけ | 坂田 康雄 | |
| 手懐けておいてパンダを取りあげる | 坂田 康雄 | |
| 才能が無くても人は生きられる | ミルクルミ | |
| 未来への種は蒔かずに金を撒く | 八木 五十八 | |
| ボケてるとわかっていれば大丈夫 | 下村 由美子 | |
| 痛いかと聴き痛いことする歯医者 | よもやま話 | |
| 爺ちゃんの夢はほとんど欲である | 岡田 淳 | |
| 田植機をうちのベンツと呼び磨く | 初貝みな | |
| 再会は出来ればしたくないおむつ | 岡田 淳 | |
| 人事部は首の在庫の処分中 | かきくけ子 | |
| 笑い方忘れかけたら花を買う | けい | |
| 正直に言えと言ったの君だよね | 下村 郁子 | |
| 元気ならホスピスは出ていきなさい | かきくけ子 | |
| 治らない方が都合が良い病気 | 亀 歩(かめのあゆみ) | |
| 正座から本音は出ない酒の席 | 廣田 和織 | |
| CMを見ないと次に進めない | 春爺 | |
| 積ん読を減らせ減らせと梅雨続く | 星野 睦悟朗 | |
| 行列に無関心ではいられない | 初貝みな | |
| AIが嘘も方便までこなす | クスクス法師 | |
| 猛暑にも耐えて生きてる我が身褒め | 渡辺 世潮 | |
| 金銭の弊害を説くお金持ち | 福村 まこと | |
| 足痛い腰痛いのに行くバーゲン | 宮尾 美明 | |
| 直線が少なくなったシルエット | 西本 晴美 | |
| 今日は今日お腹いっぱい食べるのさ | 竹平 和枝 | |
| 愚痴言うまいもう言うまいと誓う舌 | 下村 由美子 | |
| 燕の子巣立ち終えても親を待ち | 柳村 光寛 | |
| 罰当たり嗤う人にもとばっちり | 亀 歩 | |
| 痛い目に会うと貰えるいい薬 | ハッピーエイト | |
| エアコンの温度は妻に握られる | 星野 睦悟朗 | |
| 容赦なく小皺を増やす神の意志 | 岡 遊希 | |
| 初節句まるでスターの撮影会 | 西井 茜雲 | |
| 持参する物 噂話の袋詰め | 下村 由美子 | |
| クラス会分かりますかが合言葉 | 山﨑 止水 | |
| 読んだとて強くなれない偉人伝 | 泉 | |
| ファミレスがファミリーレスに物価高 | 荘子 隆 | |
| 依存してしまうあなたの褒め言葉 | 闘苦朗 | |
| 検査終え次の検査の予約する | よもやま話 | |
| 裏口も行列できるパビリオン | クスクス法師 | |
| 自分では飲まぬ薬を医者が出す | 山田明 | |
| お互いに家庭の話避けている | 川名 洋子 | |
| 賞状の並んだ部屋で待たされる | まさみじいちゃん | |
| 自慢するひとはたいてい太ってる | 6年6組てんまのよい子 | |
| 人のこと言えない人がよく喋る | 河内 菜遊 | |
| 洋菓子と和菓子も好きな二糖流 | ねこママ | |
| 自転車ももはや返納して来よう | はぐれ雲 | |
| 緑陰の噂話が止まらない | なるほどマン | |
| 旦那でも夫でも中身は同じ | 泉 | |
| 唯一の誉め言葉かも「元気そう」 | ぱせり | |





























川柳句会トップ
川柳(課題吟)







