Web川柳句会
| 指 |
| 課題「指」入選作品 |
| 選考/毛利由美・2025年5月募集分 |
| 指差せば全員虹の方を向き | 泉 | |
| 風景が目に浮かぶ。言葉で「虹」と伝えるより指を差して見てもらうほうが感動も大きくなることが分かっているのだろう。みんなの「わーっ」という歓声が聞こえるようだ。句のもって行き方が巧みでとても味わいがある。 | ||
| 指先が泳ぐ合格掲示板 | 羽華 | |
| なかなかリアルな描写が受験生の心境を物語る。指先が泳ぐ、という表現。まさにそうだろう。いまは先にネットで合否がわかるが、かつて合格発表を見に行ったときのあの不安な気持ちは期待よりはるかに大きかった。 | ||
| 吐く息で指を温める夜勤明け | 福村 まこと | |
| 季節を問わず夜勤はきついものだが、こと冬場の夜勤は大変だろう。屋内の仕事であっても夜勤明けの早朝の冬の空気はどんなに凍てついていることか。手袋の上から息を吹きかけて寒さに凍える指を慰めている姿が目に浮かぶ。 | ||
| 多すぎず足りなくもない指の数 | 戴 けいこ | |
| 握手より指切りしたい有権者 | 岡田 淳 | |
| 親方が箸で指示出すお昼時 | 廣田 和織 | |
| 足の指箪笥の角が好きらしい | 荘子 隆 | |
| 痩せた母それでも指はごついまま | 湯本 良江 | |
| 休日は指人形が慰問する | 白瀬 白洞 | |
| 注文のタッチパネルに焦る指 | すみれ | |
| 草野球ヒラが部長に指示をする | にった みさ | |
| 背の孫が行方指さす遊園地 | 西井 茜雲 | |
| 指差しで会話成立老夫婦 | 藤井水月 | |
| 文具沼ハマるきっかけ指サック | 隼人 | |
| 指切りに長い約款付いてくる | 廣田 和織 | |
| 夏だけは注目される足の指 | 冬子 | |
| 包丁の研ぎ具合見る指の腹 | 亀 歩 | |
| 手を繋ぐ私は一本子は五本 | 里彩 | |
| 句作りへ五本の指が忙しい | 鶴見 芙佐子 | |
| かあさんの指示で一つになる家族 | 大澤 葵 | |
| ペンダコが消えて指にはタッチペン | 小林 祥司 | |
| 指切りの最初の相手たぶん母 | 河内 菜遊 | |
| はにかんで母は百寿のVサイン | 荒井 孝憲 | |
| 指切りができなくなった大人たち | 羽華 | |
| 捨てたのにしつこく残る指輪痕 | 西井 茜雲 | |
| 指まめのできる仕事のない老後 | つれづれ | |
| 十本の指が各々いい役目 | 春爺 | |
| 平和主義妻の指図に抗わず | 荘子 隆 | |
| 指五本数える孫に貸してやる | 須藤 良夫 | |
| スマホ指と改名したい人差し指 | 佐々木 こう子 | |
| 三元号生きて苦労の指の節 | ミツエ | |
| 反射的に今もしてますvサイン | 穂口 正子 | |
| 靴の中踏ん張ってます五本指 | 竹平 和枝 | |
| 口約束しても指切りはしない | 西山 竹里 | |
| 皇族の恋愛にまで指を差す | 岡 遊希 | |
| 同窓会視線走らす薬指 | 羽華 | |
| 初料理よりも気になる指の傷 | 隼人 | |
| 指先を駆使する今の選挙戦 | かきくけ子 | |
| 鏡面の仕上げは最後指頼み | あっちゃんパパ | |
| 令嬢の指に撫でられ泣くハープ | 繁柳 | |
| 孫の世話指人形が上手くなり | 遠江 竹庵 | |
| 写真撮る昔ピースで今ハート | 大澤 葵 | |
| 外反母趾だってめげずに歩いてる | 竹平 和枝 | |
| 指差しがひとり寝る夜のルーティーン | 桜木 美津子 | |
| 名を忘れスマホ操作に暮れる指 | ハッピーエイト | |
| じゃんけんはちょっと苦手な足の指 | 西山 竹里 | |
| 不器用な十指に化けるキーボード | 松村 しげる | |
| 泥団子作りに邪魔になる指輪 | 橋倉 久美子 | |
| ススキノに指紋の残る夜がある | 八木 五十八 | |
| 好事家の食指が動く骨董屋 | なるほどマン | |
| 握手にはなく指切りにあるロマン | 山田 恭正 | |
| 十本にとても見えないピアニスト | ぱせり | |
| 気づいたら首輪になっていた指輪 | 岡田 淳 | |





























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