Web川柳句会
| 化ける |
| 課題「化ける」入選作品 |
| 選考/板垣孝志2022年04月募集分 |
| ふと人に化けてることを思い出す | 山田恭正 | |
| 生物学でいえばニンゲンであるが『人』と表す時には道徳的なものが付いて来る。『あのいい人』も戦争の現場に引きずり出された時、ニンゲンという、戦う生き物になってしまう。自分の本性の奥底に棲む妖しい闇を覗いたような、迫力のある句。 | ||
| もう一人の私になれるペンネーム | 西山 竹里 | |
| 本名では発表しにくい内容の作品も、ペンネームを隠れ蓑とすれば書きやすい。栗本薫で小説、中島梓で評論、別の名で耽美小説をこなし、九つのペンネームで九人の『私』になった今岡純代は五十六歳で没した。 | ||
| 化けたのは買えば良かった方の株 | 亀 歩 | |
| 自転車に補助エンジンを搭載しようと試行錯誤をしていた本田宗一郎に、資金が足りなくなったが「会社は潰れても、機械は日本に残る」の信念は変えなかった。この時期のホンダに投資した人たちは後日、莫大な恩恵を受ける。 | ||
| 縁日で雌と言われて買うひよこ | 隼人 | |
| 大根がメロンに化けるお裾分け | 野平 光太郎 | |
| 大化けを信じた株は眠り姫 | 繁柳 | |
| 小癪にも化粧の上手い恋敵 | 岡 遊希 | |
| 朝起きて胸寄せ腹締め顔造り | 入り江わに | |
| お転婆を小股歩きにした晴れ着 | 宮尾 柳泉 | |
| コロナ禍で減った飲み代化粧代 | やんちゃん | |
| 化け過ぎで元の顔には戻れない | 翔のんまな | |
| ロシアにはニュースが化ける森がある | 山田とく子 | |
| ご用命なんでも屋です紙コップ | 大澤 葵 | |
| 高級なバッグに化けた祖母の帯 | 大澤 葵 | |
| 調律の効かぬ音符が化けてくる | やす坊 | |
| 東西で狐狸が大化けするうどん | 白鳥象堂 | |
| お歳暮の瓶缶詰はお中元 | クスクス法師 | |
| 新緑に化けてお山が若くなる | 秋思ひび | |
| 一票に化けるか臨時給付金 | 柳村 光寛 | |
| 雲は天才 海に化け峰に化け | 竹中 たかを | |
| 露の国の鬼に化けてる独裁者 | 風間 なごみ | |
| 化けるのはこれが最後と鰤になる | 木村 行吉 | |
| 亡き母の着物で飲んだ大吟醸 | 渡辺 たかき | |
| マドンナが化石になったクラス会 | 6年6組てんまのよいこ | |
| プーチンに比べりゃお化け怖くない | 右田俊郎 | |
| 見え見えの露軍フェイクの化けの皮 | 福田 和人 | |
| 人間は正義の下で鬼に化け | 日野 裕子 | |
| 自立した顔に化けてる入社式 | 砂田 達成 | |
| 転勤の都会で化けた叩き上げ | 野平 光太郎 | |
| 二度童子厳父は今朝もダダをこね | 野川清 | |
| ご婦人がいると優しくなる夫 | えつこ | |
| 思い出が質屋で糧に化けて行く | 冬子 | |
| 着物みなお米に化けた敗戦忌 | 有澤 嘉晃 | |
| 次々と変異ウイルス七変化 | 八十日目 | |
| 文明が資源をゴミに化けさせる | ハッピーエイト | |
| 応変に神嫁ママと化ける妻 | 白瀬 白洞 | |
| 大化けの一歩手前で待つ試練 | 八木 五十八 | |
| 婆ちゃんが天女に化ける盆踊り | 福村 まこと | |
| 水打ちの老婆お店のママだった | よしじろう | |
| 荒れた地が道路に化けて金を生む | 湯本 良江 | |
| 食卓に化け方披露する大豆 | 福村 まこと | |
| 化けきれず時々鬼に戻る妻 | 戴 けいこ | |
| 恋の字は愛想尽きると変になる | 白峯 | |
| おばけという概念変えたQ太郎 | 羽馬愚朗 | |
| お化けでも会いたいんだよお母ちゃん | 大木 安沙 | |
| スイーツのドロンドロンと体脂肪 | 大木 安沙 | |
| 預貯金が赤字補填に化けるかも | 大田 雅子 | |
| 化け方をいくつも知っている卵 | 橋倉 久美子 | |
| 善人に狐が化けている童話 | 加藤 胖 | |
| 悪ガキが坊ちゃまに化け七五三 | 星野 睦悟朗 | |
| モナリザに化けて余生を送りたい | 上山 堅坊 | |
| 品物や給与が化ける文通費 | 白峯 | |
| 降りる駅までに口紅アイシャドウ | 星野 睦悟朗 | |





























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