Web川柳句会
| 飾る |
| 課題「飾る」入選作品 |
| 選考/本田智彦 2020年12月募集分 |
| 一生涯母を飾った割烹着 | 有澤 嘉晃 | |
| 昔から「男子厨房に入らず」と言われていますが、今では男子(主人)も料理を手助けしている家庭も見受けられます。暮れのお節料理づくりは、母親の腕の見せどころ。割烹着(エプロン)姿は一科の支えです。その母親も思い出となりました。 | ||
| 飾りなどないから美しい喪服 | 橋倉 久美子 | |
| 「飾る」の反対語は「飾らない」。即ち飾りを付けていないことを強調して女性の喪服姿が美しい事を詠んでいます。喪服は黒が多いため、なんとなく悲しみを漂わせ物静かで寂しい姿になります。喪服に飾り物を付けてピカピカさせるよりも飾らない方がシンプルで美しい。 | ||
| 着飾ってみても中身は飾れない | 白子しげる | |
| この作品は「飾る」を内と外に分けて、いくら外見を飾っても心の中まで美しく飾れないと言っています。案外、外見を着飾っていない方が逆にお金持ちかもしれません。昔から人は見かけによらぬものと申します。外側ばかり飾るのはほどほどに。 | ||
| 切り取って飾りたくなるこの景色 | 山登爺 | |
| ルミナリエ永遠に震災忘れまじ | 吉田 陽子 | |
| 花は色人は心の輪を飾る | 有澤 嘉晃 | |
| 人生の余白を大切に飾る | 彦翁 | |
| 飾るのは勲章でない赤い羽根 | 若山 貞人 | |
| 正月を飾り付けても客が来ぬ | こはり つよし | |
| 自分史を飾る言葉が見つからぬ | 赤松 重信 | |
| 飾りたいおしゃれ心をまだ残し | 佐々木 冬彦 | |
| 肌くすみやたらぐちゃぐちゃ飾りつけ | 関根 一雄 | |
| 美しく生きよう言の葉を磨く | 森田 旅人 | |
| インプラント歯並び揃えマスク邪魔 | 高橋 太一郎 | |
| せめてもと花一輪のお正月 | 小林 祥司 | |
| 普段着のままの言葉が温かい | 加藤 胖 | |
| 電飾が静かに光る自粛の夜 | 啓 坊 | |
| 松飾り年神迎えコロナ断つ | 達吟 風子 | |
| 満艦飾中には何も有りません | 大西 重郎 | |
| アイメークだけは念入りマスク顔 | 岡田 淳 | |
| 飾らない言葉が開く心の戸 | 陽香 | |
| 晴れの日へ言葉を飾り席に着く | すずき 善作 | |
| 味気ないプラスチックの鏡餅 | やんちゃん | |
| 生活を守ると言った選挙前 | 日野 裕子 | |
| 門松を飾り自粛の寝正月 | 柳川 ひょうご | |
| 中身ない分だけ増える修飾語 | 西山 竹里 | |
| 朝刊の一面飾る新コロナ | 宇宙悠々 | |
| 節電はとうに忘れたこのイルミ | 正能 照也 | |
| 飾り付けしても虚しい君来ない | 松岡 哲彦 | |
| 終活へエンドロールを飾り立て | 白瀬 白洞 | |
| 飾らない言葉が友を離さない | ゆき | |
| 三が日和服の妻が主役です | 高橋 太一郎 | |
| 自分史は大目にゴール飾りたい | いいだ ひでき | |
| 飾るより秘めている美が美しい | 大西 重郎 | |
| 会えぬ子の写真机に鎮座させ | えつこ | |
| 星空が仕事帰りの胸飾る | 風 信子 | |
| 先代が壁で微笑む社長室 | 白峯 | |
| お出かけは別人になる妻である | 岡田 淳 | |
| 拡大コピーで飾っておく魚拓 | 白鳥象堂 | |
| 滲みでる心の飾りほほ緩む | 三好 光明 | |
| きついこと言葉飾って丸く言う | 城門塵 | |
| 家族写真飾って祝うお正月 | 佐野 かんじ | |
| コロナ禍で錦飾れぬもどかしさ | 望月 弘 | |
| 有終の美を飾って引退し | 正能 照也 | |
| 披露宴歯の浮くような美辞麗句 | 内田政竜 | |
| コロナ禍を祓う電飾御堂筋 | あっちゃんパパ | |
| 本心を包み隠した修飾語 | おかの みつる | |
| 花丸がノート飾って得意な子 | 小林 藤太郎 | |
| 飾りもの一度飾れば増すばかり | はぐれ雲 | |
| 枯れ枝も電飾つけてよみがえる | 城門塵 | |
| 土産だけ届けはやぶさ旅に立つ | 望月 弘 | |
| ひな壇を飾る議員が老けている | すみれ | |
| しめ縄を飾るコロナに負けぬよう | 彦翁 | |





























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